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恨み妬み

 俺に向けられたその殺意は、俺が俺であった時の優しい微笑みと打って変わって別人のように思えるぐらいの豹変ぶりであった。

「なんでッ!! アンタに、アタシの両親を殺してこの手で殺したのに生きているのよッ!!」

 ソフィさんに抑えられてはいるが、それを解こうと身体を左右前後に動かしながら彼女は俺に向かってそう叫ぶように吠えた。

「すみません。私は、初めてこの世界に訪れました。この世界であなたのご両親を殺す事は物理的にも不可能です」

 キオリが放心している状態で会話にならない状況だったのを理解してなのか、ヘルモーズはあくまで冷静に対処した。しかし、彼女がそれで冷静になれるほど平常ではなかった。

「そんなことないわよッ! あんたの容姿そのもの! 服装も当時のまま!!」

「一度、冷静になって話し合った方がいいです。何度も説明しているとこちらの頭がおかしくなりそうです」

 彼女の言葉にヘルモーズは、左手で頭を抱えつつ再び彼女を見据えてから

「冷静に話し合ってもなお、私が人殺しだというのでしたら…………あなたの目の前で死んであげますよ」

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