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謎の巨大生物
久々に再会した仲間との楽しい食事の時間は、雷が屋根に突撃音と似た衝撃音により儚く散った。即座に反応したのは、入り口付近に座っていたソフィさんで、次にドロシーが反応した。行動に移すのが早かったのはドロシーのようで
「状況を確認してくる!」
と言って勢いよく扉を開けてそのまま部屋から出て行き、それによってあっけにとられていたアルデバランさんは、我に返りソフィと俺に空の状況を調べるように指示をだした。
ソフィさんと俺はお互いに顔を合わせて頷き部屋を出てからソフィさんは左を俺は右の方へ別れて走り出した。
ソフィさんのドラゴンの姿になるのに少しだけ時間が要する。その為、先に俺が空の様子を見ることになったのだ。
テラス部分に立ち寄ってから手すりを超えて勢いよく飛んだと同時に瓦礫が空から落ちてきた。
「うぉっ!?」
何とか避けきれたと左腕で汗を拭ってから上空に上がり様子を見ると、そこには、黒いもふもふとした巨大な塊がそこにあった。