依頼:名前を探せ
ソイツは、仲間と称する幽霊を連れてきたのだが、そいつらの名前は全員二人称呼びなのことに疑問を抱けば
「死ンでから百年以上は経ッてイるから忘れてしまうのだよ。誰も名前を呼ばれなイまま気ままに浮かれてイれば忘れるものだ」
ソイツはそう言ってから
「でも、そうだなァ……。転生冒険者だッたのは間違イなイぞ。ただ、魔界は百年以上前の物は保存されずに破棄されてイることがアるンだ。アイつがそれを詳しく知ッてイる」
アイツと呼ばれた女性は振り替えながら首を傾げながら俺たちをみた。
「ン? あタしの事?」
「アア、オ前の事だ。ボクが転生冒険者だったことはオ前が知ッてイただろ?」
ソイツは、アイツに尋ねるようにそう言えばアイツは頷いた。
「まァ。そうダね。ティル・ナ・ノーグの転生冒険者リストに手書きの絵が書かれていタよ? 名前までは注目していなかッタけド」
アイツはそう言って肩を竦めてるとコイツと呼ばれた男性が隣に来てから
「ティル・ナ・ノーグの転生冒険者リストの保存期間は百年以内だッてのハ、決まッていると受付の人が話していたよ。理由までハ教えても答えてくれなかッたけど」
コイツはそう言ってから俺を見た。
「そこで、キオリにハ、俺たちの未練でもある名前を探ッてもらいたいんだ」
やっと入った本題がそれだ。
【アイツ】
120年前に亡くなった女性。転生冒険者だったのは覚えているが名前などは忘れている。
【コイツ】
290年前に亡くなった男性。転生冒険者である程度活躍していた熟練であるしある程度の知識は覚えているが名前だけが思い出せない。