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のこのこ
時間が経過すれば元に戻ると彼女は不貞腐れながらそう説明した。
「大方、君の事だから何とかしようとか言い出すでしょ? 有難迷惑って奴よ。さっきも言ったと思うけど時間が経てば元に戻るのは高天原では常識中の常識。まぁ………ヘルヘイムに住む魔族には知らない出来事でしょうけど」
腕を組みながら彼女は、左手人差し指を一定のリズムで叩きながら説明した。
俺は言いかけた口を一旦閉じてから、周りを見渡してからあるものを発見して再び口を開いた。
「そうなのか? 修理は時間経過で元に戻るならその辺に散らばっているこれは、どうするんだ?」