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魔界大全集
『魔界には、魔族と天族、外族の三種族と人間で構成されている。大陸は大きく分けて二つ、ヘルヘイムとティル・ナ・ノーグだ。
ヘルヘイムは荒れた高原、荒野、草木が一切生えることはなく、ヘルヘイムの中心部でもある魔王城は、ヘルヘイムに住む人間の要望により、雲は厚く、覆われいる。
その中でもヘルヘイムの所有地であるユグドラシル大樹は、荒れた風景とは打って変わり、ユグドラシル大樹から半径百m範囲内で草木が生い茂っておりティル・ナ・ノーグでもヘルヘイムでも見られない動物たちが暮らしているとされる楽園の泉と称されている。特に大樹の近くにある泉は三種族と人間が活用していると言われ、現在は天族のルシファーの管理の元、徹底的な管理に置かれている。非常事態が出た場合、ユグドラシル大樹を中心に半径百mに防御壁が発動される仕組みになっているが、魔族も天族もこのような仕掛けを施したわけではない為、誰がどのような目的で防御壁を施したのかは不明である。