ゴヴニュの饗応のその後
約数カ月ぶりに魔王城に戻った俺とティアマトさんは、両者とも疲れが顔に出ていたのか出迎えてくれた最高上位幹部の一人であるアスモデウスさんは、驚愕しながら
「お帰りっ!? ちょっと!? どうしたのよ!? そんなひどい顔をしてッ! 報告は後でいいから、今は先にお風呂に入りなさい。その後、昼食よ! 分かったわね!?」
と切羽詰まったような顔でそう促されてた上にその後に、俺たちを見た他の魔族もアスモデウスさんと似たような言葉を言い渡されていたので、よほど酷い顔なのだろうと俺は思った。
鏡で見ようにも、念を押すかのように鏡で見ない方がいいと言われて、それに疑問を持ったのだが、あまりにも懇願するような表情を見せられたので、鏡は顔色が良くなってから見ることにした。
その後は、これでもかというぐらいに盛られている料理を腹いっぱいになるまで食べさせられたのだが、自分自身で食べれることはなかったとだけ追記しておこう。俺とティアマトさんは死んだ目になっていたに違いない。
ティル・タルンギレの報告に行けたのは翌日の夕方ぐらいだった。
それまでの間、休養を言い渡されていたからで