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ガギエル

 その日の夜はマルティニエルさんの家に泊まって朝食まで頂いた後、泊めてくれた事と朝食のお礼は、ゴヴニュの饗応の件が終わってからという約束を取り付けて、急いで三階の三〇四号室へ小走りで向かい、インターホンを鳴らした。


「鬼のような顔で突然尋ねに来たから驚いたよ。ヘルヘイムの方だよな…………?」

「ごめんなさい。慌てていたものだから…………」

 とティアマトさんは咳払いをしてから

「自己紹介がまだだったわね。あたしはティアマト。隣にいるのがキオリよ」

「君が、あの救える者か……………………。初めましてガギエルだ」

 突然の訪問だって言うのに心の広すぎる寛容さで部屋に招き入れる菩薩のようなメンタルを持つ、ガギエルさんが、マルティニエルさんが言っていた証人である。

「早速で悪いのだけど、本題に入るわ」

 とティアマトさんがそう言ったと同時に腹の音が部屋中に鳴り響いた。

 ガギエルさんは、顔をうつ伏せてから

「すまない…………。朝食がまだなんだ。時間をくれないか?」

 と耳まで赤くしながら恥ずかしそうにかつ申し訳なさそうなか細い声でそう聞えた。

 七時ぐらいにおしかけているからな。すまない

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