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西の街とのお別れ

少しややこしくなっているので、説明します。


パドラーさん達、魔術師

グインさん達、ドワーフ

リドさん達、エルフ

テトさん達、獣人

イリルさん達、ハーフエルフ

ジャスさん達、妖精


以下、読み終えたあとに呼んで欲しいQ&A


Q:何故、平和組だけに西方面に?

A:何度か召喚されている経験者で西のほうが、安全であると判断して進めた為、初心者向けともいう。ちなみに南のほうが難易度が高い。西が易で南が激ムズのレベル。戦闘慣れしている獣人と魔術師が行った方がいいと判断された。ちなみに平和組はそれを知らないが、他種族や異世界住民は知っているため、プライドも含めて教えてはいない。


Q:アイツって?

A:いずれ明かしますが、今はアイツってだけです。性別は男で、いい加減な性格をしています。


Q:それぞれの難易度は?

A:以下の通りです。

北→中級者向け

南→上級向け 激ムズ

西→初心者向け

東→中級から上級者向け


Q:異世界アトランダム召喚術式に似た何かは何を基準に選ばれたのか

A:後々分かりますが、現時点で不明。


Q:この異世界や他の異世界に転生者はいるのか?

A;他の異世界には、いるところはいるが、この異世界だけは、居ない。いても記憶を消される謎の仕組みがある。


10月19日修正

後書きの[を【に変更

後書きの文章を少し変更

 異世界アトランダム召喚術式。

 これについて、もう一度説明しよう。

 これは、各異世界にいる勇者候補を術式で強制的に呼び出し連れ出していくものだ。ここまでは、王様に言われたことなのだが、最後に勇者召喚を行ったのが14万年前なので、王様は王宮に残っていた先祖代々の文献を取り出して、俺たち平和組、獣人、ハーフエルフ、エルフ、ドワーフ、妖精、魔術師と言った異なる世界から3人1組。獣人だけ、4人1組の22名が7人いる魔王と同じ日に討伐するという使命を授かったのだが、それが終了した時、元いた世界の1年後に戻るのか、ハッキリしていなかった。

 その答えを、俺が助けてくれた、彼は教えてくれた。


 彼は18年前に異世界アトランダム召喚術式によって呼び出されたドラゴンである。

 羊のようなクルクルの丁寧に磨かれた角、ライトブルーの猫目、深緑色の尻尾と大きな背中に生えた翼。それが彼である。服装は伸縮性可能なカタカナでマントと書かれたTシャツとチェック柄のカーゴパンツ、靴はなかった。

 砂浜に住み着いたモンスターと討伐したとして、料理屋は歌えや、飲めやのどんちゃん騒ぎだった。特に、平和組は何故か行列ができて握手会をさせられた上に、銀貨を幾つか貰う羽目になったのは、いまだに謎である。ラーシュは、ありがたく受け取っておこうという視線だけを寄こした。

「やぁっと、落ち着いたよ…………。騒がしいのは嫌いじゃないが、あれほど騒ぎになるものかねぇ…………?」

「モンスターのせいで半年間漁業が出来なかったそうで…………」

「そうなの? んー…………なら、仕方がないかなぁ?」

 戦闘モードではない彼は、かなり気が抜けている性格のようだ。その彼の名はセフィという名前だ。ちなみにセフィは愛称で名前は個人的に長いということで、セフィ呼び。女性っぽいなと思っていたら、親が間違えて女性名にしたらしいことまで付け加えて、角をタオルで磨いていた。


「異世界アトランダム召喚術式は、召喚された日付から全く動かない。つまり召喚された時間から1分後には元の世界に戻れると思っていいぞ」

 ただし、説明口調はいたって真面目だ。統一して欲しいぐらいなのだが、そういう人なのだろうと思い、俺は受け入れた。助けてもらったお礼もあるが何より、

「異世界に帰ったんじゃ…………?」

 スズカの言葉に俺とカズキ、ラーシュは頷くと

「確かに18万年前に異世界には帰ったんだ。その後、住処に戻っていつも通りに昼寝したら、異世界アトランダム召喚術式とよく似た術式が展開して、強制的にこっちに飛ばされたんだよ。しかもその理由が、アイツ曰、ノリと勢い。そういうもんだから、思わず飛んで逃げたよ。自称勇者御一行というのは訊いたことあるだろう? 彼らも異世界アトランダム召喚術式に似た術式によって召喚された人たちなんだ。強制的にしかも、ノリと勢いで呼び出されているから荒れに荒れてね。盗みを働くようになったのさ」

 衝撃の事実。自称勇者御一行は、とある人物によるノリと勢いだけで異世界アトランダム召喚術式に似た何かによって召喚された異世界人で理由も馬鹿げている内容だ。俺もそっち側に召喚されていたら荒れていた自身があると思う。

 異世界アトランダム召喚術式に似た何かと一々言うのは長ったらしいので、(仮)と称するとして、その(仮)は、ノリと勢いで異世界アトランダム召喚術式と異なり7人同時召喚しており、自称勇者御一行と名乗っているのは、ソフィさんでも初めて見た人物たちだけで、過去に召喚された経験がある、鱗人、ドラゴン、神様、ピクシー、コボルト、魚人といった感じだ。1種族につき1人となっており、自称勇者御一行であるもう1人が盗みを働いている人物らしい。初召喚となりゃあ困惑するだろうなと俺は思う。


「それで、残りの俺たちは、既に召喚された勇者候補に会うために、探していたわけだよ。鱗人は、獣人の所、ピクシーは妖精、コボルトはドワーフ、魚人は魔術師、神様はエルフ。僕は平和組と言われる人物に会いに行ったんだ。ハーフエルフには、1人の人物が向かった方向と同じだから探してもらうようお願いしたよ」

 と説明したうえで

「それで、いざ来てみれば、キオリ少年が死にそうになるしで驚愕したよ。思わず馬鹿力でこじ開けて得意の魔術で共闘しちゃうし。いやー面白いね」

「ははは…………そうですか」

 ソフィさんの言葉に俺は苦笑いを零した。

「ん? 自称勇者御一行なら、1人だと人数が合わなくないか?」

 カズキは尋ねれば

「この世界にも、荒くれ者はいるらしくて、勧誘している感じだと思うんだよ。善人のような顔をして相手に近づき、油断したところで金品を盗むのが手口さ。君たちの世界でいう詐欺のようなものさ」

「よく知ってますね…………」

「俺のいるドラゴン界に転生? やらでやってきた日本人がいるからね。このTシャツとズボンも転生者の1人がデザイナーとかいう職業だったから特別に作って貰ったんだ。他の世界は転生者がいるかどうかは知らないけどね」

 異世界にも日本人は転生されるということが分かったことに、俺たちはどう反応すればいいんだ。


 夜も遅いからと、各自部屋に戻った後、ぐっすりと寝て翌日。

 俺たちは、朝食を食べ終えてから、メンカリナンさんに本来の目的である魔王がどこに出現したか尋ねることにした。メンカリナンさんは洗い物をしながら

「西南西の方に魔王が根城にしたと噂を聞いたな。あくまで噂だがなァ。西南西には小さな村があるんだが、昔は自然豊かなで果実とかを売っていたんだが、2ヶ月前ぐらいから見るに堪えない姿になっちまってなァ…………。溶岩地帯で近づこうにも近づけないんだ。そこの魔王を討伐するってんならやめときな。一瞬で丸焦げさ」

 俺はメモに西南西方面に魔王が住んで、緑豊かだったが溶岩地帯となっているとメモを残した。

「その村の住民はどこに?」

「西南の妖魔が住んでいる街にいるところに逃げおおせたという連絡が来ているね。西南西に親族が住んでる街の住民が嬉しそうに教えてくれたなァ」

「なるほど。有難うございます」

「おう。次にいく街に迷っているなら、他の勇者に連絡を取ってみたらどうだ? 適性の問題もあるだろうし。それに巨人と魔物から誘われているんだろう?」

 メンカリナンさんの言葉に俺たちは考えてから頷いた。


 連絡は直ぐついたようで、南方面にむかったパドラーさん達とテトさん達は南東方面は氷に覆われている魔王が住み着いており、南南西は透明な何かが張り巡らされており入ることは出来ない。東の方に向かった、グインさん達とリドさん達は、北北東が若干荒地の地帯で凹凸が激しくなっているらしく、北東は道が崩れ始めているしく命綱なしでは難しいということ。北の方面に向かったジャスさん達とイリルさん達が向かった北西が道幅が狭くなっているがそれ以外が割と普通で、北北西が足場が不安定で飛び越えなければ難しいということになっていた。

 俺たちが目指す場所は北の方面ということになった。

「北北東って魔物が住んでいなかったっけ? 大丈夫かな」

 というスズカの言葉にリドさんによる送信によれば

「魔物が住んでいる地域までには干渉していないらしいぞ」

 というカズキの言葉に俺とスズカは安堵した。


「じゃあ、お世話になりました」

 セフィさんも同伴することが決まり、俺たちは北の方面へ足を進めることにした。その前に、メンカリナンさんから貰った食材と今朝取れたばかりだという大量の魚を二十数匹ほど貰った後、

「いやァ、アンタたちのおかげで、大漁祭が間に合ったんだ。こちらこそ世話になったな。魔王討伐したら伝書鳩で知らせてくれよ!」

 と俺たちの背中をバシバシと叩いた。

 門番も嬉しそうな目で

「西の街の解決をしてくれるとは流石、勇者様だ」

 ということを言い始めて、からここから北の方面へ向かう際の道のりを地図を渡して説明してくれた後、敬礼をしてから

「君たちにご武運を」

 と言ってきた。

 黄色い旗はいつの間にか片付けてあり、街の住民は手を振って見送ったので、俺たちも笑顔で手を振って西の街から離れ、北へ向かうこととなった。


【アイツ】

ソフィ達を含む全くことなる異世界から召喚した張本人で、この時点で名前は明かされていない。

ノリと勢いで召喚されて、召喚しても雑に扱ったことにより、荒れに荒れて、その内の1組が自称勇者御一行と名乗り、盗みを働く切っ掛けを作ってしまった張本人でもある。


【異世界アトランダム召喚術式(仮)】

キオリ達が召喚された異世界アトランダム召喚術式とは全く似て異なる術式で、これらも強制的に召喚され自動追尾を行う。異世界アトランダム召喚術式との違いは術式展開の手法で、異世界アトランダム召喚術式は、動いている人物のなかで勇者の素質を持つ人物を特定する術式とそれを追いかける術式の2種類を組み合わさった召喚術式なのだが、(仮)は、動いている動いていない関係なく、何かしらの手法により選ばれた術式とそれらを追いかける術式の他、その人物を動けなくする固定の術式を展開しているため、逃げるに逃げられない。荒れた原因の一つ


【ピクシー】

妖精とほぼ同じ部類に分布されるが、別とし扱われる。いたずら好きでよく何かといたずらを仕込んでいる。妖精はそれのを注意する側である。妖精より2回りほど小さい。


【神】

GODである。神様ならアトランダム召喚術式も簡単に解けるんじゃないかと思うはずだが、そうならない仕組みがしてあるため、おとなしく召喚されている。神も信仰関係がなければ大方暇とされているが、東奔西走しているため、皆平等に幸せでもない。エルフ方面に行ったのは、長寿であるエルフが召喚されているのなら、知っている人物の所へ言った方がいいだろうという判断。


【コボルト】

3頭身半あるコボルト。ドワーフのところに言った理由は、コボルトがすむ異世界にドワーフが居た為。多分違う異世界のドワーフだろうけど、親しみやすいとかそんな感じ。


【転生者】

ソフィがいるドラゴン界で転生してきた人達のこと。転生な為、死んでいることが条件となっているが転生者本人が死を自覚しているかどうかは不明である。

前世ともいう。

ドラゴン界で100万年に1度のペースで数人程度の転生者が現れている為、受け入れ態勢をとっている。

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