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真鳥 杏

King gnuに最近はまってます。

6月3日水曜日。朝6時半。起床。天気、晴れ。


 気持ちのいい朝だ。学校行きたくねぇ。

 しかし、義務教育でも無いのに行かなくてはならない気がする学校。魔王の城で出てくる中ボスみたいな能力持ってそう。


 とりあえずリビングに行った。母の姿はない。きっと寝ているのだろう、お仕事お疲れ様。そして頑張ってください。

 妹はいない。制服もないから昨日泊まりに行った家からそのまま学校に行くのだろう。特に感想はない。


 とりあえずご飯を食べよう。特に考えはない。冷蔵庫に卵があった。米もある。この2つで出来るものは卵かけご飯。

 速攻で食べ終わって、歯を磨いて、支度をしたら。


「いってきます」


 と小声で言った。母はまだ寝ている。


 うちの学校、北厚見高等学校は家から徒歩30分くらいの距離だ。ちなみにこの北厚見高校はかなりの進学校である。生徒のほとんどが卒業後、進学する。俺もそうするつもりだし、まぁ、大した夢も無いからそうする。

 今日はちょっと自転車で行こうと思う。


 ぼちぼち自転車をこいで学校に到着。

 適当に教室に入り、適当授業を受けて、あっという間に放課後となった。早いなぁ。


 とりあえず3階の隅っこの教室。今はもう使われてない元相談室の所に行こう。昨日、あんなに話をして行かないのは失礼だろう。


 階段を上がって1、2階はまだ生徒がワイワイ騒いでるのだが3階に上がると急に静かになる。もう慣れたものだ。その慣れた足でさらに静かなあの教室へ向かう。扉に手をかけ開けると、


 そこには1人の女子が先に来ていた。


 いつもは誰も居ないか、先に雲雀やほかの友達がいるだけの教室に知らない女子が窓の外、グランドの方を見て座っていた。だけど俺は、その光景に目が奪われた。


「綺麗」


 この二文字がとても似合う空間だ。まるで時が止まったみたいなに動けず、ただ、ぼうっとその光景を見ていた。世界が終わってもこの場所はあり続けるんじゃないか、そう錯覚させるほどの空間だった。

 そんな、止まった空間を動かしたのは彼女の美しい声だった。


「こんにちは、浜辺 明くん」


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