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死神さんは死神したくない  作者: 海
第一章
8/18

7. 出会い. 2 

狐のしっぽモフモフしたい今日この頃、

第8話です、


僕は今、セイラさんと向かい合って話をしていた、

確かに僕は崖から落ちたのだ、

だが、僕の体には傷ひとつなく、

元気だった、

まるで誰かが助けてくれたみたいに、

そこでセイラさんが、助けてくれたのかどうか聞いてみることにした、


「...あの...セイラ...さん?」


「何かな!」


まるで 待ってました!! と言うかの様にセイラさんが、顔を輝かせながら返事をした、


「...あの...僕...たしか...崖から...落ちたはず...セイラさん...助けてくれた?」


すると、セイラさんは先程とは違う少し困ったような表情を見せて口を開いた、


「私じゃない、助けたのはね...私はシャルちゃん、あなたをここに連れてきただけ」


「じ、じゃあ...だ、誰が?」


「何かねーシャルちゃんみたいな黒いローブ着てて、骸骨の半分割れたお面した男の人だったよ?」


........か、カルトさぁぁぁん!!

僕は思わず心の中で叫んだ、

すると、セイラさんが、クスッ と笑ったので、どうしたのか聞くと、


「いや、シャルちゃん、そんな表情もできるんだな、て思って」


あら...顔に出ていたみたいですね...

...それより皆さん失礼ですね...まるで人が表情無い、みたいなこt


「そうそう!シャルちゃん!忘れてた!」


僕の心の声はセイラさんの一言により消された

...あれ?この感じ...前もやったような...

たしか...あ、あれ?

誰とした会話だっけ...

思い出せない?

そもそも...カルトさんに会う前、僕は何してたんだっけ?

思い出せることだけ整理してみよう...


自分の本の名前は?...うん...覚えてる

友達の名前も...大丈夫だ、


......もしかして......


カルトさんに会う前の記憶、


ほとんど...ない?


か、家族の名前も、n


「シャルちゃん!」


「はっ!?」


僕はセイラさんの声に声を出すほど驚いた、

冷や汗がたらたら垂れてくる、

...あのままだったらパニックになってたかもしれない

今回ばかりは中断してくれて助かった、


「き、急に元々白い顔が更に白くなったからびっくりしたよ?どこか具合悪い?」


...セイラさん...天然なんだな...

そう...思う事にした、

いや、そう思わして下さい、

そうしないと少し傷つく!

...だけど、

お陰で少し落ち着いた...


「だ...大...丈夫...です」


本当は大丈夫じゃないが、僕は少しふらふらしながらそう答えた


「そう、なら良かった」


そう言うとセイラさんは笑顔で、あるものを取り出した、

僕の目前に出されたのは...


「り...ぼん?」


そう、女の子が着けるあれだ、


「さっき言った仮面半分の人からシャルちゃんにっていってたの~」


そう言いながらセイラさんは笑顔で近づいてくる

僕は後退りした、

今は女の子だけど、僕は男だ!そんなもの着けれるわけない!

すでに下はあの布だけど、


「さぁシャルちゃん?逃げないでね~」


セイラさんの笑顔が怖い...

もう一歩後退りしようとした時、

壁に足が当たった、


「あら?もう逃げ道ないわよーフフフー」


まるで悪役のような笑い方をしながら近づいてきて...


白いリボンとセイラさんが、徐々に僕の逃げ道を無くしていった、




そしてその後、女の子の叫び声が、虚しく響いた...らしい、

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