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銀河の涙

作者: 日南田 魚王

「銀河の涙」


 空、見上げれば

 眩ばかりの銀河の涙

 今日も誰かの祈りの声が

 あなたの心に降り注ぐ。


 きらきら、きらきら、精一杯

 今日を輝いて生きたとしても

 明日はしくしく、悲しくなって

 涙を流して生きている。

 僕たちは生きたくて、生きたくて、

 しょうがないほど甘ったれなのに

 人に愛されれば、愛されるほど、

 愛を蹴飛ばしたくて仕方がない。

 人間は本当に我が儘で、

 惨めで、気紛れで、情けなくて

 駄目で、馬鹿で、ごめんなさい。

 それでもいつかは誰かの為に

 必要とされたいと願っていて

 路地裏の一人ぼっちのあの犬のように

 月夜に向かって吠えています。

 嗚呼、それでは皆さん、お時間です。

 愛しい人よ、父よ、母よ、ご機嫌よう

 ここで皆さん、お別れです、

 さようなら、さようなら、さようなら。

 最後にお空を見上げます。

 今夜の銀河は

 とっても、とっても、美しいから、

 皆のために詩を作りました。

 歌ってもよろしいですか。

 矛盾で滑稽な言葉の群れですが

 この時代に生きたひとりの人間として

 夜空へ向って高らかに歌いたいのです。

 ほら満天の星よ、照覧あれ。


 空、見上げれば

 眩ばかりの銀河の涙。

 今日も誰かの祈りの声が

 あなたの心に降り注ぐ。


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