ゲームのルール(3)
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これを、オリハは取り込む際、以下のような改変を施した。
・ゲームは異次元の専用空間で行われる。
・ゾーンインのタイミングで、その空間に転入させられる。
・その空間は、その時点の日本から、動物だけを取り除いて転写して創られた、コピー日本である。
・コピー日本でどんな無茶なこと(破壊活動など)をやっても、現世に影響は全くない。
・ゾーンアウトすれば、ただちに現世日本の同位置に帰される。(取り残されるなど、ペナルティはない)
そして、最大の改変が、以下の2点だ。
・ゴールを守るガーディアンが設定される。(ゾーンモンスター)(ボスキャラ)
ガーディアンは、(おもにゴールエリアの)地域に由縁するものか、あるいはプレイヤー自身に関係するものを基にして創生される。
最低一体以上。ラインが長いほど強力になるし、あるいは数が増える。
・ゾーンは、スタート付近の通常部と、それ以降の異常部とで構成される。
通常部は正常重力地帯で、“テラス”と呼ばれている。スタートラインからマージンの半分(ラインの2.5%)くらいまでの領域がそれである。
それ以降は、スタートからゴール方向に向けて、重力が傾いている。
斜度はゾーンごとに異なっていて、今まで見つかった最大のものは36度である。
千葉県鴨川市(太平洋)から鋸南町(東京湾)へのゾーンだった。
今後発見が予想される最大斜度はもちろん90度であり、ゆえに洞穴、CAVEをもじって傾部、“ケイブ”と、この領域は呼ばれるようになった。
あとは、細かい注意事項になるが。
・ゾーンインのとき、自分の素肌に触れている、手荷物ていどのものまで、持って行くことができる。
・ゾーンアウトのとき、持ち込んだものの中から、そのとき自分の素肌に触れるものだけを持ち帰ることができる。
・コピー日本のものを持ち去ることはできない。ただし、画像データとしてなら持ち帰れる。
・ゲーム空間からプレイヤー含む動物がいなくなった瞬間に、空間は消滅する。
最後、パーティについて。
・プレイヤー同士が肌を接触させて転入すれば、パーティと認められる。
単独行と比べて、パーティには利点がある。
パーティでは、誰か一人でもゾーン内に留まっていれば、全員がセーフとみなされるのだ。
その一人よりも先にゴールアウトすれば、ゴールと認められる。
逆に遅れた人は、その場でアウトだ。
ゾーン内に留まる役目を担った人を、通常ベースマンと呼び、大抵はリーダーが務める。
積極的にゾーン外に出てミッションをこなす人を、通常アタッカーと呼ぶ。
※最後の最後。ルールではないのだが、体質変化についてだ。
ゲーム空間において、プレイヤーの百人に一人の割で、“エスパー”が割り与えられているようなのである。
その超常能力の種類は、雑多に及ぶ。
勿論、ゲーム進行に有利となるので、パーティメンバーとして人気者になれるのはウケアイである。
――大まかな説明は以上である。ご苦労様(笑)。




