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初めての戦い

この1ヶ月は本当にすいませんでした!

携帯が壊れてしまって投稿が出来ませんでした!

昨日無事に我が携帯は戻って来たので今日から再び投稿を開始していきます!やめた訳では無いのでこれからも読んで頂けたら幸いです!

6話 初めての戦い


「なんでこんな事になったんだろうな…」


俺は暗闇の中を自由に空高く飛び上がり消えていく火の粉を見ながらポツリと呟いた。

するとその言葉に反応した目の前の女…いや、女の子? 外見だけなら女の子か……そんな女の子が口を開いた。


「しょうがありませんよ……これも全て私達が考えていた世界なんですから…」


そう口にすると女の子は自身の横に置いてある一メートル三十センチの大剣に目を向けた。

その動きに合わせるように俺も腰に下げてある鉄剣の柄に手を乗せた。



本当になんでこんな事になったんだろ……



俺は今から一ヶ月前にあったこのゲームのお試し、つまりβテスターとしてこのゲームを二週間プレイした。目の前の女の子の名前はマヤ。俺と同じβテスターであり、マヤとはその時に知り合った。

現実世界リアルでは一度も会った事はないがマヤの噂は様々のゲームで聞いていた。

まぁ一言でいうなら俺と同じソロプレイヤー。しかも超がつくほどの凄腕なのだ。

そんな彼女とは色々ありながらも何となく意気投合し 二人だけでβテスターの時も狩をしていた。

そして今もたまたまではあったがまたマヤと再会することが出来た。正直嬉しい。


今俺達は野宿をしている。

そう、あの野宿である。


第一の街を抜けひたすら走り続けた結果がこれだ。まさか、この世界に来て最初の出来事が魔物との遭遇ではなく野宿だと言う事に今更ながらもため息を吐きたくなる俺…


だが、この野宿の準備をしている最中から俺とマヤの心にはある一つの決定事項が埋まっていた。

それはこの世界が現実であると言うことだった。

頰を流れる風、木々の影、そして大地に沈みゆく真っ赤な夕日……夜になれば巨大な真っ赤な月が大地に光を当てる、寒さをしのぐために何とかつけた焚き火の体全体を温めてくれる熱の暖かさ、どれを取ってもこれが現実じゃないと言うえるだけの自信は俺にはなかった。

と、そんな事を考えているといつの間にかマヤは横になり眠っていた。


「はぁー……お前だけだよ……この世界に来てそこまで落ち着いていられるのは…」


俺はそう言うと焚き火の中にとってきた木の枝を投げ入れると横になった。


まぁ今できる事はとにかく第二の街につく事だ。そこまでいったらもっと詳しい事も分かるかも知れないしな……


そんな事を考えていると俺はいつの間にか意識を途切らせていた…







「って何でこうなんだよーー‼︎」


「しりませんよそんなのー!」


今俺とマヤは全速力で森の中を走っている。後ろからはイノシシの姿をした魔物バアルが三匹、目の色を変えて追っかけてくる。


こうなったのは今から二十分ほど前、緊急アイテムとして最初から持っている携帯食料を食べ終え、森の中に入ろうとした瞬間、どこから現れたのか一匹のバアルが後ろにいた。


初めての生で見る魔物に最初はびっくりしたがこっちにはマヤもいる。勝てないわけがない。そう考えた俺はマヤと連携を取り後一撃という所まで追い込む事は出来た。

だが、そんな時に限って悪夢が起きたのだった。

最後の一撃をバアルに向かって放った瞬間、バアルが突然三匹に増えたのだ。

目を丸くする俺たちを横にいきなり現れた二匹のバアルは俺たちに襲いかかってきた。


とまぁ、撃退しようにもこっちは未だにレベル一、相手は同じレベル一でも三体、俺とマヤは顔を見合わせると逃亡を選んだのだ。

それから今の状態である。


「マヤ! 頑張れ! 後ちょっとで森を抜けられるぞ!」


「分かってますよ!」


「くそ! まだ追っかけてくるのか!」


俺は走りながら首だけ後ろに向ける。

未だに怒り狂った三体のバアルは俺達の後ろを追いかけている。


マジでそろそろキツイんですけど!

てか、何で攻撃してない残りの二匹が怒ってるんだよ! ……あれ?ちょっと待てよ? 確かに何であの二匹は怒ってるんだ? 元々バアルは複数で敵を倒すような魔物だったか? ……あっ!思い出した!


俺は一ヶ月前の記憶を思い出すと走るのをやめ、振り返った。

いきなり止まった俺にマヤはビックリしながらも俺より三メートル程後ろから声をかける。


「何やってるんですか! 早く逃げないと!」


「いや、逃げる必要はないさ」


「え?あっ!」


マヤが声を出した時には俺はすでに走り出していた。走りながら腰に下げてある鉄剣を抜く。


敵との距離は十五メートル、ギリギリだな…でも! やるしか無いだろ!


「秘奥義! ファイヤーソード‼︎」


それは魔剣士がレベル一で使える数少ないスキルの一つ。剣に炎を宿し、切った相手の切り口を発火させる 秘奥義。

俺がそう叫ぶと同時に鉄剣の周りに赤色のライトエフェクトが発生、瞬時にそれは炎へと姿を変えた。


敵との距離、あと五メートル!


「切り裂けーー‼︎」


俺は俺に向かって突っ込んでくるバアルめがけて縦に綺麗に剣を振り下ろした。


燃える剣とバアルがぶつかる。


凄まじい衝撃が俺の両腕から伝わってくるがそれを気合いと根性で潰し、今出る力の限りを尽くして剣をそのまま振り下ろした。


スバ!


そんな音と同時にバアルは頭から綺麗に真っ二つになった。

と、同時に横にいた二匹のバアルも姿を消した。

俺はそれを横目で見ると何とか賭けに勝った嬉しさからつい声を漏らし


「よっしゃ…グヘー‼︎」


顔面から地面に突っ込んだ。

そう、それはもう見事に地面に顔面から突っ込んだ。うん、やっぱいいことをしたら悪いことも起きるんだね…


そんな事を考えながらもこの世界に来て初めての戦いは勝利に終わったのだった。




今回もありがとうございます!

ブクマも感想もどしどし待ってるんでどうぞお願いします(≧∀≦)

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