表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/31

戦闘開始二

お久しぶりです

31 戦闘開始二



二人がゾーンめがけて走り出すと同時に俺は両掌から氷のつぶてを生成、一つは下半身に、もう一つは上半身に向かって放った。

寸分狂わず一直線に飛来する氷の礫に目を向けたゾーンは上半身を仰け反ることで一つを避けた。リアルマトリックス状態である。が、下半身に向けて放った礫はゾーンの太ももに命中。一瞬にしてゾーンの下半身は凍りついた。

その瞬間の隙を逃すはずもなく、二人は同時に両サイドから斬りかかった。


右からは燃え盛る剛鉄の大剣を振り上げるマヤ。


左からは薄緑に輝く刀身を振り上げるミドリ。


"万全"の状態なら両サイドからの同時攻撃は大して恐る程の攻撃ではない。片方を避け、もう片方を受ける、又は流せばいいのだから。

しかし、ゾーンは下半身を自由に動かすことが出来ず、更に礫を避けた反動により反応することは出来ない。

俺はそう思い、それが間違っていた事に数秒後に思い知らされた。


それは、二人の攻撃をゾーンは"足"で止めたのだ。


氷付けにしたはずの下半身は、二人が剣を振り下ろすと同時に"砕け散って"いたのだ。


余りの反応の良さ。そして、氷を一瞬で破壊したその力に俺は目を見開いていた。


ゾーンはそのまま後ろに倒れると片手を地面に付けると、右足裏でマヤの大剣を、左足裏でミドリの剣撃を防いだ。

その姿はまるでブレイクダンスをしている様に俺には見えた。


「なかなか悪くない攻撃とチームワークだ。が、隙がありすぎだ」


ゾーンはそう呟くと同時にそのまま上に向く上半身ごと回転した。右足でミドリを、左足でマヤを狙って蹴りを入れるが、二人は瞬時にその場を離脱してそれを避けた。


ゾーンは更に二回ほど回るとその勢いを使って再び両足で地面に立った。

と同時にマヤが再び仕掛けた。五メートルと言う距離を一瞬で詰めると、今度はその大剣を薙ぎ払った。

ゾーンはそれをジャンプする事で避けると空中でマヤめがけて回し蹴りを入れた。


「っ!」


マヤはその攻撃もろに顔に受けーーる手前で俺の魔法がその攻撃を防いだ。

それは魔力障壁。

単純に魔力の壁を発動させて攻撃を防いだのだ。

これには、ゾーンも驚いた様に目を開く。

マヤはその隙に今度は大剣を振り上げるがゾーンは魔力障壁を蹴る事でそれを避けた。

その機敏さは正に猿の様にも見える。


後方に向けて飛ぶゾーンに向かって薄緑色の斬撃が複数飛来する。

それはミドリによる風魔法。《ウィンド・カッター》あらゆる物を切断するその斬撃はゾーンと接触すると同時に甲高い音を響かせながら空中に消えた。


「そんな!」


「え?」


「何だと⁉︎」


俺たち全員が驚きに声をあげている間に、地面に着地したゾーンは斬撃が当たった部分ーー横腹と二の腕辺りーを見ながら確認する様に言った。


「今のは悪くない。もしその娘が持っている剣がもっと上位の物だったら切られていたかもしれんな…」


それを聞いたミドリはとても悔しそうな顔を一瞬浮かべると雄叫びをあげながらゾーンめがけて走りこんだ。


ミドリが悔しそうな顔を浮かべたのは多分、自分の腕で切れなかったことが武器の所為にされたからだろう。


「はあああああああああ‼︎」


ミドリはそのまま間合いに踏み込むと同時に凄まじい速度で次々と剣を振り下ろしていく。が、ゾーンはそれを両手で全て捌いていく。その所業に俺もマヤも動きを止めて目を見張ってしまった。


「なかなか悪くない。が、やはり足らんな」


「っ‼︎」


それを聞いたミドリは後方に空中で一回転して後退すると、回転の勢いも合わせて一気に地を蹴り凄まじい勢いの突きを出した。

その刀身からは先ほどまでとは比べ物にならない程の光量を放っていた。


神速の一撃。


そんな言葉が相応しい一撃をゾーンは右手に拳を作ると大きく振りかぶりその剣先めがけて振り下ろした。


剣先と拳がぶつかった瞬間辺り一面を衝撃波が襲った。

俺は左腕で顔を隠すと衝撃に備えた。




衝撃が通り過ぎ砂埃から姿を見せたのは、倒れるミドリの姿だった。


「ミドリ‼︎」


俺はミドリの名前を叫ぶとすぐに魔力障壁をミドリに張りつつ、ゾーンを見た。

そして、またも目を見開いた。


そこには右腕を、いや右肩から先をなくしたゾーンの姿があった。

俺とマヤがその姿を見ていると、右肩をなくしたゾーンは急に壊れた様に笑い出した。


「く、くく、くっはっはっはっはっはっ‼︎ 何て愉快なことなんだ! いいぞ! そうだ! この駆け引きを我は待っていた! 人間の娘よ! 見事なり! この腕を取ったのはお前だ! 誇るがいい!」


一体何がそんなに面白いんだ? 右肩から先がなくなったんだぞ?


俺はそう思いつつミドリを助けにいく隙を伺っていると、ゾーンはミドリを見て一度だけ頷くと、今度は俺とマヤの方を向いた。


「さぁ、続きを始めようか?」


そうゾーンが呟くと同時にミドリが破壊したはずの右肩から先が再生していくのだった。


最近様々なラノベを読んでいて投稿することができませんでした。申し訳ありません。

これからは週1で投稿するのでよろしくお願いします^_^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ