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ボス攻略・後

合計PVが7000超えました!

22 ボス攻略・後



道はザルド達が作ってくれた! ならあとはそこを通るだけ!


俺とアリサはザルド達が作ってくれた道を通ると真っ直ぐギングに向かって疾走した。

左右からスケルトンウォーリアが剣を振りかぶっているが俺達は無視する。

何故かと言うと俺達の後ろには俺の最も信頼している人物がいるからだ。


「させません!」


「「えい!」」


俺の方をマヤが、アリサの方をカイとミドリが防いだ。


俺はマヤに目でありがとうと訴えるとマヤは一度だけ俺に笑顔を浮かべると再びウォーリアと向き合った。

その笑顔に俺がどれだけ助けられた事か、再び心の中でありがとうと呟くと俺は前を向いた。

丁度アリサも「ありがとう‼︎」と言ってから前を向いた。

俺はアリサに指示を出した。


「アリサ! 俺が最初に飛び込む! そしたらすぐにチェインと叫べ!」


「わかったわ!」


アリサはスピードを落とすと俺の後ろ五メートル程で再びスピードを上げた。

俺は剣を抜くとその巨大なカイトシールドと地面の隙間に向かって、新しい技を発動させた。


「クリエイトクリスタル‼︎ 《竜の爪》‼︎」


その瞬間、ルシフェルの刀身に少しカーブのかかった巨大なクリスタルの塊が出来上がった。その姿はまるで竜の鉤爪のように見えることからその名前をつけた。


巨大な鉤爪を俺はカイトシールドと地面の隙間に挟むと下段から上へ振り上げた。


その瞬間、巨大なカイトシールドはいとも簡単に持ち上がるとそのまま上へ吹き飛ばした。


「アリサ!」


「チェイン‼︎」


アリサがそう叫ぶと同時に俺の体から緑色の線がアリサへと伸びた。これはチェインを発動した時に起こる現象で次に誰が攻撃するかを示してくれるのだ。


「はあぁぁぁぁぁ! 《衝状聖波しょうじょうせいは》‼︎」


腹部をさらけ出したキングに向かってアリサは剣を突きつけた。

と同時にキングはまるで見えない壁にぶつかったように後ろに数メートル吹き飛んだ。


多分、名前からして衝撃波、しかも神聖属性の魔法を宿したものと考えられる。と俺は予想をした。話を戻して、後方へ飛んで尻餅をついたキングに向かって、魔術師から支援魔法攻撃が飛ぶ。

前衛と中衛、後衛の一部から歓声が聞こえてくる。


「よくやった、アリサ! 上出来だ」


「当たり前よ!」


一瞬だけ笑顔を浮かべたアリサは再びキングに顔を向けた。


頼もしいな……俺も負けられないな!


そう思いながら俺は再び起き上がろうとするキングに攻撃を仕掛けた。




戦況は上々、ソルジャーを一旦倒した前衛は後衛のいるところまで下がり、休憩をとり、その間にウォーリアを中衛が抑える。

そんな時間を作るくらいの余裕があるのはとても助かっている。

おかげで後衛の魔術師は半分が回復、半分がクィーンに攻撃する程の余裕を作りながら冷静に対処している。

前線で戦い続けている前衛は俺とマヤとアリサの三人が出続けている。

俺とマヤはまだ余裕があるが、アリサには既に疲れの色が出始めている。


一旦、アリサを下げらせて休ませた方がいいな…


そう思った俺はアリサに声をかけた。


「アリサ! 一旦下がって休憩してこい!」


「大丈夫! まだ出来るわ!」


「約束しただろ? 」


「…分かったわ。一旦下がる、でもすぐに戻ってくるから!」


「おう! 早く戻って来いよ!」


そう言って走っていくアリサの後ろ姿を見送った俺は再びキングに顔を向ける。


さて、キングの状況を伝えよう。

まず、キングのHPは既に残り一本の半分にまで減っている。別、攻撃パターンが変わることもなく、盾で防ぐか、剣を振る。その二パターンしかないため、対処が容易で助かった。このままいったら二十分程で倒せるだろう。

何も起きなかったら


そう心の中で考えながら後ろに下がる。

と、同時に炎の玉が複数キングに当たった。

俺とアリサのどちらかがチェインをした後には必ずこの攻撃が飛んでくるのだ。

あの命中精度からして多分、晴之だろう。

晴之はリアルのネットゲームではそこそこ有名なソロプレイヤーで主に魔術師をやっていた。

俺もあいつとは現実世界でたまたまボス攻略の時に出会ったため、一緒に倒したことがあるがマジ魔術師スゲェとあの瞬間は思った。


だが、ここから状況が一変した。


「うわぁ!」


「カイ!」


カイの悲鳴が聞こえたため、そっちに顔を向けるとさっきまで防ぐことしかしなかったウォーリアの四体が急に剣も使って攻撃をしだしたのだ。


「どうして急に?」


そう思っていると俺は背筋に冷たいものを感じた。


「⁉︎」


振り向くとそこには爆煙から姿を現わすキングの姿があった。

だが、その姿は見たものに恐怖を抱かせる、言わば恐怖の象徴のような姿をしていた。

そこにはさっきまで光輝いていた鎧や盾、剣、兜、全てが黒色になっており、穴が開いていた目の部分には赤黒い炎が宿っていた。


「なんだ……あれは……」


ユグドラシル・オンラインではこんな敵は勿論、こんな現象すらなかった。

あまりの出来事に全てのプレイヤーが姿を変えたキングに視線を向ける。

俺の背中には沢山の目線を感じながらも俺は後ろを向くことが出来なかった。いや、正確には向こうにも向けれなかった。

その圧倒的な敵の力と殺気を受けていたから…


生まれて初めての殺気に俺は一歩だけ後ずさってしまった。

そのせいで黒キングの動きについて行けなかった。想像以上のスピードに俺はもろに攻撃を食らってしまった。

黒き剣が俺の腹部にめり込んでくる。


「グハッ!」


「リュート‼︎」


俺はそのまま六、七メートル程飛んだ。

HPを確認する。


半分も減ってるよ……しかも無駄にいてぇ


顔だけ動かすとこっちに向かってくる前衛全員の姿があった。そんなに俺の姿がやばいのかな? そんな呑気な事を考えながら俺は立ち上がる。


ああ、マジいてえ。


そんな事を考えながら俺は本気を出すことにした。さっきの殺気すら生温いと感じるほどの殺気を放つつもりで俺は黒キングを睨む。

さっきまでこっちに向かって走ってきていた前衛全員は何故か止まっている。

何故止まったのかは分からないがまあ今は無視、今はこの目の前にいるクソ野郎を倒すことだけを考えよう。


黒キングは一度だけ体をビクリと震わせると再び俺に攻撃をしようと突進してくるが余りの遅さに俺は笑みを浮かべた。

俺はルシフェルを構えると言った。


「クリスタル精製。こい、八本のつるぎよ」


その言葉と同時に甲高い音と共に八本の剣が俺の後ろに現れた。


「お遊びはここまでだ。一撃で決める」


そう呟いた俺は八本の剣に雷撃を宿らせる。

八本の剣から青白い光が弾け飛ぶ。

これはイノシシを倒した時に使った技の改良版、《クトネシリカ》の巨大雷撃剣を一部に溜め込んだバージョン。

溜め込んだ剣をたった一体の敵だけに向ける、無駄をなくした今の俺の最強の切り札。


俺は剣を構えると俺の周りに飛んでいた剣がルシフェルと重なっていく。一本一本が重なるごとに雷撃の量が増える。全ての剣が重なると俺は目を閉じる。


黒キングとの距離、あと五メートル、四メートル、三メートル……今!


その瞬間、俺は剣を一閃した。余りの手応えのなさに俺は前を向くと上半身が消失し、黒キングの足しか残っていなかった。

と、俺の意識はそこで途切れた。





ーーーー




次に目を覚まして最初に入ってきたのは天井……ではなくマヤとアリサの心配そうな顔だった。


なんだ……ついに天井じゃなくなったのか。


そんな事を考えながら俺は笑顔を二人に向けた瞬間、2人とも泣きながら俺に抱きついてきた。


「うお! ど、どうしたんだよ、二人とも⁉︎ ボスは? ボスは倒せたのか?」


そんな事を聞くと二人とも最初はキョトンととすると今度はクスリと笑い、俺に教えてくれた。


「はい! ボスはリュートが倒したのですよ?」


「そうそう、もう! 心配させないでよね!」


「そっか、倒せたのか……なら良かった。二人も無事で良かった…」


そうやって俺達はこの世界初のボス攻略を成し遂げたのだった。


何だか書いていてイノシシを倒した時が似ていたので次は気おつけようて思います!

マジ、リュート強いですね! 書いていて後戻りが出来なくなってきちゃいました笑!

これからもよろしくお願いします!

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