表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/31

移動開始しました。

今回と次回は少し長めに書きます。

17 移動開始しました。


俺は目を覚ます。知らない天井……じゃないな…昨日みた天井だな。


俺は体を起こすとうーん! と体を伸ばす。


うん! 体に異常はないな。ちょっと気だるいけどこれくらい大したことはない!

俺、復活!


俺は立ち上がるとベットをみた。本当ならアリサの寝顔が見れるかも⁉︎ と期待しながら見たのだがそこには寝ているはずのアリサの姿がなかった。


「‼︎ いない⁉︎」


俺はロッキングチェアを見る。そこには昨日と同じように二本のショートソードが立て掛けられていた。

それを見た俺は安堵に息を吐いた。


「ハァー…何だ、外に行っただけか……てっきり、魔物の襲撃イベントでも起きたのかと思った……」


俺はルシフェルを腰に下げると


「顔でも洗って頭を冷やすか…」


そう呟きながら外に出ようと扉を少しだけ開けた瞬間、アリサの気合の声と共に何かが風を切る音が聞こえてきた。


「もしかして…」


俺はゆっくり扉を開けると、顔を出した。


そこには二本の木刀を両手に持ち、全く無駄のない、綺麗な型とアドリブを混ぜだ我流の型を振るい続けるアリサの姿があった。


その姿はまさに女神ーー知らないがーーのようだった。


「はっ‼︎…あっ!」


「あ……ぐはっ!」


あまりの勢いにアリサの手から木刀がすり抜け綺麗に俺に飛んできた。

木刀は綺麗に俺の頭に落ちてきた。ホールインワン‼︎ 俺は綺麗に扉の向こうに消えた。


「あーあ、せっかく調子出てきたのに…」


そう言ういながらアリサは扉を開けるとそこにはうつ伏せのまま横になるリュートの姿があった。


「あ、リュートおはよう! 何でこんな所で寝てるの?」


こいつ! 絶対に許さん!


心の中ではそんな事を呟きながらも


「…おはよう、アリサ……何でかな…は、はは」


「どんな寝相してるのよ。さ、朝ごはんにしましょ?今日は急がないといけないんだから」


そう言うとマヤは木刀をクローゼットの中になおすと台所にいって朝ごはんの準備を始めた。


俺はその姿を見ながら心の中で必ず何かしてやると誓うのだった。



ーーー



「それじゃー道案内はお願いね? リュート!」


「ああ、任された」


俺達はいまからこの家を離れ、三日間と数時間で第3の街に行かないといけない。

どうして第三の街に行かないといけないかと言うと、ボス部屋が第三の街にあるからだ。

そして、今第二の街にいるギルド 一矢団結とマヤ、そして鷹の爪は今日から予定なら村を出るはずなのだ。

ちなみに村から第三の街に行くのにかかる時間は2日間で、残りの一日は第三の街で装備の調整や必要な物資の確保をするのだ。


ユグドラシル・オンラインのボス部屋の作りは迷宮状態になっており、合計十個の扉を通った先にボスが待ち構えている。

当然、ボス部屋までの間にも魔物、モンスターは湧き、ちゃんとした準備をせずに入ってしまうとすぐに死んでしまうのだ。


とまぁ、俺はボス攻略に参加するため、そしてアリサも参加したい&森を抜けたいという事で結果、二人で森を抜けて第三の街に行くことが決まった。


今俺達は家を後にして二時間がたった。

まだ二時間、なのにもう一つ目の壁ーーゲームの時にはなかったーーにぶつかった。


それは信じられないほどの穴が開いていたのだ。


「何だこの穴?」


「そこが見えないわね…」


向こう岸までの距離は大体四十メートルくらい、底は見えない。


ちなみに今の俺の格好は穴だらけになったフード付きマントを着ている。中には紺色のロングコートと革の鎧を着ている。ルシフェルもちゃんと左腰につけている。

アリサは最初にもらえる黒色のゴム素材の服に白銀に輝く鎧、下には自分で作ったらしい紺のスカートに軽装鎧を分解し、くっつけた腰鎧を着ている。腰には鎧と同じ白銀に輝く二本のショートソードを左腰につけていた。

もう見た目は白銀の騎士である。


そんなオンボロ剣士と白銀騎士はいきなりの壁を前に昼ごはんを食べていた。

昼ごはんのメニューはサンドウィッチだ。


「どうするよ? この穴」


ハムとレタスのサンドウィッチを食べながら俺は言った。

すると卵のサンドウィッチを食べながらアリサが答えてきた。


「リュートが私を背負って飛べばいいんじゃない?」


「あのな? 俺は荷物運びじゃないんだぞ? あと言っとくけど、この世界にない魔法を使ったら魔力の回復が極端に遅くなるんだ! もしもの時に魔力がありませんじゃー、ダメだろ」


「なら、私が前に出て敵が出たら相手をするわ。それなら、あなたが魔法を使っても大丈夫でしょ?」


「は? だからそのあと……」




ーーーー



「しっかり掴まっとけよ!」


「分かったわ!」


「飛べ!《フライ》」


その瞬間、俺とアリサの体が宙に浮いた。

今俺はアリサと手を繋いだ状態で浮いている。


なるほど、これが宙に浮くって事か……確かにちょっとコツがいるな…


「うわわわわわ! うっ浮いてる! 浮いてるよ! リュート!」


「分かってる………よし! コツを掴んだぞ!」


俺はアリサに合図を送ると一気に向こう岸に向かって飛んでいった。




「ハア、ハア……意外に距離があった……しかも……魔力が思ったより回復してなかった……」


俺は地面に倒れてゼェゼェと呼吸を繰り返しているなか、俺の横では空を飛べた事に感動してはしゃぐアリスの姿があった。


「私、本当に空飛んだんだ! やった〜‼︎ やった! やった! やった〜‼︎ 夢が叶った〜‼︎」


アリサにもこんな子供っぽいとこもあるんだな……まっ、これでもういっ……


「リュート‼︎ もう一回やって〜‼︎」


「‼︎‼︎ 出来るかーーー‼︎‼︎」


俺は腹の底から叫んだのだった。


ーーーー


「もう! 何でそんなに怒るかな!」


そう言ういながら俺の先を歩くアリサ。


あの後、俺がキレたことに対して何故かキレたアリサはこの一時間、ずっとこうなのだ。


まぁ確かに頭が冷えた今なら俺も大人気ないところがあったと思う。

でも、俺も一人の人間なのだ。流石に少ない魔力を使って反対側まで運んだ俺に一言くらい礼を言うのが最低限の礼儀ってもんだろ?

それを言うわれずにもう一回やれっていうわれたら、誰でもキレると思う。


まぁ、そんな事を言ういながらも俺は謝ろうと思ってるけどな…

なんだかもういいかな、って思えてきたんだよねー。

ハァー……謝る……ん? あれは……‼︎

俺はすぐにアリサの名前を読んだ。


「アリサ‼︎」


「大体あんたが…!」


「アリサ‼︎ 上だ‼︎」


「え?」


そうしてアリサが斜め上を向いた時には遅かった。

アリサが顔を上に向けた瞬間、そこには猿の魔物がいた。

見た目はナマケモノ、それの爪が伸びて、めちゃめちゃ動くバージョンと思ってくれたらいい。もう、ナマケモノじゃないけど……


そんな奴がアリサの首めがけて上から爪で狙って飛び降りてきたのだ。


ダメだ! 間に合わない! 私……猿に殺されるの? 嫌だ! そんなの……嫌だ!


そう心で叫びながら目を閉じた瞬間、後ろに引っ張られる感覚が体に伝わってきた。


「え」


いきなりの衝撃にびっくりし、目を開けるとそこには私の前にリュートがたっていた。

リュートは何とか猿の攻撃を避けようと体を仰け反りながら剣を右手で引き抜いていく。

その瞬間、私に向かってリュートが叫んだ。


「アリサ‼︎ 戦いの中で目を閉じるのは自殺行為だ‼︎ 覚えとけー‼︎‼︎」


そうリュートが叫ぶと同時に鮮血が舞った。



今回も読んでくださり誠にありがとうございます!

そろそろマヤも出したいのでアリサとリュートの話は次回までに一応終わらせようと思ってます!

これからもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ