3日間のうちの2日間
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10話 3日のうちの2日間
俺がこの第二の町にきてもう三日がたった。
今からはこの三日間の話と今している事の話をしようと思う。
一日目
カル爺から貰った剣 ルシフェルの話をカル爺から聞き終わり、寝ているマヤを背負うとリュートはカル爺の部屋を後にした。
向かった先は村長から使っていいと言うわれた家。
少し明るくなりだした村の中を小走りに抜けて行くとお目当ての家まで三分程度でたどり着いた。
家は一階建ての木で作られた平屋だった。扉をあけ部屋に入ると中は八畳と意外に広く、家具はベット二つに丸机が一つに椅子が二つ、あと小さな台所が設備されていた。
リュートはゆっくりベットに近づくとマヤをベットの上で寝かせ、毛布をかける。
リュートは一度だけマヤの顔を見る
そこには幸せそうに寝ているマヤがいた。リュートは少し微笑むとそのまま部屋を後にした。
リュートはそのまま村の門まで歩いて行った。門に近づくにつれて一人の衛兵が立っているのが目に入った。
リュートに気づいた衛兵は笑顔を作ると手を振ってくる。
リュートも手を振り返すと衛兵の場所まで歩いて行った。
この衛兵とは昨日カル爺をつれて戻った時に手伝って貰い、少しだけ意気投合した。
そんな衛兵のところに行くとリュートは挨拶をした。
ちなみに衛兵の名前はペッパーと言う。
一言で表すなら二十代の金髪男である。
「おはよう、ペッパー!いつもこんな朝から立ってるのか?」
「ああ、おはよう! コレが俺の仕事だからな! リュートこそどうしたんだ?こんな朝早くから?」
「ああ、ちょっとな、多分今から……」
俺はペッパーに今からここに俺とおんなじ冒険者や開拓者の姿をした人がたくさん来る事と、もしそんな人が来ても受け入れてやってほしいと言う事を伝えた。そして自分もその手伝いをさせてくれと言う事を伝えた。
ペッパーはそれを二つ返事でオッケーしてくれた。
ついでに今の内容を村長にも伝えてほしいとお願いするとペッパーは再び二つ返事でオッケーしてくれるとそのまま村長の元に走って行った。
正直、昨日知り合った人をそんな信じるなよ…
と思いながらも俺はこの第二の街にきたプレイヤーに今の状況を説明したりこの村のあり方や本物の人間として友好的に関わるように説明した。
途中でマヤとペッパーも手伝ってくれた事もあり、何とかこの街にきたプレイヤーには説明する事も出来たし、その日の夜はカル爺が生きて帰ってきた祝福祭重なりと新しい冒険者や開拓者達の歓迎会も重なりどんちゃん騒ぎが夜遅くまで続いた。
結果、今日きたプレイヤーの数は約六十人ちょっとだった。
そして、ここに来たプレイヤーの約半分が元βテスター達だったと言うことと第一の街は始まりの街と言うわれていると言う事、そしてここに来なかった半数以上の人間が第三の街に行った事を俺とマヤは初めて知った。
そして、俺は昨日から一睡もしていなかったことからベットに横になるとすぐに眠ってしまった。
二日目
俺は第三の街に向かって出て行った元βテスター6人と初心者プレイヤー十八人を見送ると俺は村の少し奥にある広場に行った。そこには複数のテントが建てられていた。
テントは横に長く一つのテントに十人は泊まれる程の大きさがあった。
そのテントの一つにリュートは入って行った。
それは昨日の歓迎会の時に誘われていたためだった。
中に入るとそこには十人のプレイヤーが大きめの長机を中心に椅子に座っていた。
全員元βテスターだった。なぜ知っているのか?昨日紹介があったからだ。長かった…
俺が入ると同時に全員がこっちに顔を向ける。
うっ…やはり怖い……来なきゃよかった…
いや! ここで逃げたらダメだ俺! 俺は変わると昨日決めたばかりじゃないか!
そう心の中で考えると俺は深呼吸をして挨拶をした。
「すいません、遅くなりました」
「いや、大丈夫だ。丁度、話がまとまったからな。さあ、座ってくれ」
少し声は低い怖顔だがどこか笑顔顔が怖くない男性30代名前はザルド。この十人の元βテスターを中心に初心者プレイヤー十三人を加えた計二十三人からなるこの世界にきて初めて作られた大型ギルド 一矢団結
のリーダー。
その横に座っている青髪イケメンの名前は縦乃宮晴之一矢団結の副リーダーらしい。
それ以外は殆ど忘れてしまったため改めて自己紹介などをしてくれたらありがたいな…
などと考えながら椅子に座った。
椅子に座ると同時にザルドが話を始めた。
「まずはリュート、この集まりに来てくれて感謝する」
「い、いえ、べ、別に大丈夫ですよ」(ニコ)
ダメだ! 落ち着け俺! 俺ならちゃんと出来るはずだ!
戸惑っていると話を始めだしたザルドに戸惑いながらも意識を向けるリュート
「……なら早速だが本題に入る。今日お前に来てもらった理由は二つある。一つ目は明日、プレイヤーをつれてこの近くにある森で狩りをする。その手伝いをして欲しい。」
急に真面目な話に変わったためリュートも少し落ち着いた。
「森で狩りをするのはいいですがどうして俺が手伝いを? 俺が手伝いをしなくても十分安全は確保出来るし別に俺に誘わなくても後五人くらいはβテスターが居たと思ったんですが?」
「簡単な話だ。確かに俺たちだけでも十分ギルドにいるプレイヤー達の安全は確保出来る。だが、それ以外のプレイヤー達の安全は保証できねぇ」
「それ以外? それはつまり一矢団結以外のプレイヤーもつれていくのか?」
「全員じゃねぇがな……この狩りで戦い方を知りたいと言うチームがいてな…その監督、指導者としてそのチームの狩りに参加して欲しいんだ」
「なるほど……じゃー俺に声を掛けたのは…」
「ああ、みんな嫌がってな、狩りの手伝いはいいが報酬が足りないとか指導者にはなりたくないと断られちまった…そこでこの村の老人を魔物から助けた って言うあんたに白羽の矢が立った訳だ……リュート」
「一様、報酬を聞いても?」
「ああ、今のところ前払いとして銀貨二枚、無事戻ってくれたら成功報酬として銀貨三枚、後はその森で狩った魔物の部位をパーティーと話し合って分けて貰えた分だな」
確かに少ないな…
一様言うっておくとこの世界の通貨は白金貨が日本円で十万円、金貨が一万円、銀貨が千円、銅貨が百円、石貨が十円、と言うった形に決まっている。
だからこの依頼は未知の森で自身の命とそのパーティー全員の命を天秤にかけた場合、そしてその戦闘未経験者に戦い方を教えるのも含めたら五千円程度では少ないと俺以外のβテスターは考えたのだろう。
だが、俺はこの依頼を受けようと考えている。
理由は簡単。報酬が少ない代わりに今後何かあった時は手伝ってもらえるようにコネを売るのだ。
それと、人とのコミュニケーション能力を高める為にこれはチャンスなのだ。
「確かに報酬は少ないですね…」
「そうか……やはりダメか…」
「じゃーやりますか!」
「…え?依頼を受けてくれるのか?」
「はい、別にいいですよ。今、俺お金もあまりありませんし、報酬は確かに少ないけどそこはまぁ 今後俺たちが困った時に少し手伝って貰えたりしてくれるなら…ね」
「ああ、いつでも俺たちの事を頼ってくれて構わない!」
「では、明日はよろしくお願いします!」
「こちらこそよろしくお願いする!」
そう言うとリュートとザルドはお互いに笑顔を作った。
「それじゃー次の話だ。これは今後、ボス攻略に関して…」
などと結果数時間も話してしまい話が終わった時にはフラフラしながらテントを後にした。
一様、今日決まった事を夜ご飯を食べながらマヤとカル爺と村長に伝えよう。
そう、今日の夜は村長の奥さんが料理を振舞ってくれると言う事で誘われているのだ。
と 言う事で、そのままカル爺の家により、カル爺を迎えにいくと一緒に村長の家に向かって歩いていった。
ちなみに夜ご飯は紫色のシチューとイノシシの魔物 バアルから取れる肉を使ったステーキとサラダや焼きたてパンだった。
あまりの美味しさについ無言で食べてしまい、話すのを忘れてしまった。
帰ったらマヤにはちゃんと言うっておこう。
そう心の中で呟くと今はこのひと時を楽しもうと心に誓い再び食べだしたのだった。
今回も読んで頂きありがとうございます!
これからも書き続けるのでいつでも感想、ブクマ待ってます(*^ω^*)




