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あ
沢に行くと蟹がいる
甲羅を振って笑ってる
君が悪いので踏みつけると
ぐしゃっといった
天上から過ちの歌が聞こえる
私は泣き崩れて
そうして沢の中の深くまで行って
そうして沈んでいった
あ
きが
つくと
そこらに
いっぱいに
ひろがるのは
ひとのしがいだ
しんでもなおいき
そうしてくちはてて
なにがいいのかしれぬ
わたしはさけんでいた
ここにいのこること
そのことはつまり
しよりひどくて
せいにおとる
へんてこで
いやみで
ひどく
いや
わ
居合わせたみんなは耳を塞いだ
洞窟いっぱいの断末魔




