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第75話 文化祭4

遅くなりました!

ゆっくり更新ですが何卒よろしくです!

文化祭3日目。

警察が女子生徒を拉致監禁するというあってはならない事件から1日が経った。


銀髪美少女を拉致して来て以来、あのポンコツは俺らの前に姿を現さないでいた。いや、まぁ姿を見せたところでって話でもあるんだけどな。下手にキャバクラを手伝いでもしたら、また営業停止にもなりかねないし。


そして、件の勝負の結果はと言うと。


「桃さん。話す時はもっと目を見て話さないと!あなたのその瞳にかかれば男なんてイチコロなんだから」


「は、はい!」


「霧崎さんは陽向様に見せているような顔で接客しなさい!その方が魅力的よ?」


「他の人にも陽向さんを見てるように見る……ホテルの為なら仕方ない。ホテルの為なら!私頑張ります!」


「柏木さんはもっと大胆な服に着替えましょ。美脚を使わない手はないんだから!」


「めんどくさい。後で関を呼ぶか」


「セラフィさんはエッチな漫画に出てくるお嬢様にそっくりなんだから」


「あなたまでそんなことを言いますの!?」


なんと言うか、うちの部を仕切っていた。

さすが3年生、最高学年。下の学年の扱い方には慣れている。


「陽向様はカッコイイから私の傍にずっといなさい!」


「しれっと俺の自由を奪わないでください」


仕切っていると言うか、支配だなうん。

銀髪美少女が今日この部室に来てから誰も銀髪美少女には逆らって無いもんな。


「あら、以外と可愛いじゃない!戦力には十分ね!」


「は、はい!ありがとうございます!」


「さすがは関だ。私が認めただけはある」


ってうおい!

いつの間に智和来てたんだよっ!

しかもしれっと例のゴスロリになってるし!

つーか銀髪美少女や柏木の言う通り、そんじゃそこらの女装よりも格が違いすぎるな。

二次元美少女Loveな俺が見ても可愛いと思えるだなんて!


「3次元の私たちどころか、まさか智和さんに目が眩んでしまうとは……無念です」


「誤解するなよ桃。俺の中では最強は二次元美少女(あいつら)だ」


「そんなキリッとした目で私にとって残酷なことを言わないでくださいよ」


「だったら画面の向こう側に行けばいいのさ。お前が。そうしたら新たな可能性が芽生えて最強になれるぞたぶん」


「言っていることが訳わかんないですよ」


「向こう側に行けば俺は全力でお前のグッズを買うぞ!」


「……反応に困ること言わないでくださいよ?迷っちゃうじゃないですか。行くかどうか」


微妙な顔をしながら桃は本当に悩み出した。

もし、本当に画面の向こう側に行くというのであれば、今すぐにでも公式ホームページを立ち上げて一稼ぎする準備でもするか。3次元の状態でさえ、人気者なんだ。二次元に行ったら物凄いことになりそうだしな。


桃で稼いだお金で俺、新しい抱き枕カバーをたくさん買うんだ!今もってるのは使用するにはもったいな


「どんな風に使用しようとしてるの?」


「ナチュラルに心を読まないで下さい。銀髪美少…真昼さん」


ヒロイン属性特有のスキルまで持っているのかこの銀髪美少女は!

どこまでハイスペックなんだよ!


「真昼、でいいわよ?陽向様なんだか敬語を使うのが苦手見たいだし」


「まぁ、確かに敬語を使うのは苦手ですけど、それよりも先輩みたいな美人に話すのがちょっと」


銀髪美少女は俺が見ても美人だ。

桃たちがほぼ毎日一緒に居るから美人耐性はついているとは思うが、どうも美人は苦手だ。


美人局なんて言葉もあるくらいだしな。

二次元美少女たちならホイホイついて行ってしまう俺だが、3次元の美少女なんざには死んでもついて行きたくねぇ。

死んでも女は蹴らん某先輩と一緒だぜ!


「ゴホッゴホッ!」


「だ、大丈夫すか?!」


「えぇ大丈夫よ。ちょっと陽向様に美人って言われて濡れ……照れただけだから」


……まずい。

まずいぞ……!

霧崎と同じ匂いがプンプンする!

どうして下腹部の方に手を持ってたのかは怖いから聞かないでおこう。


「そろそろ時間ね。じゃ、皆集まって」


銀髪美少女を中心に俺たちは集まった。


「今日で文化祭も3日目。一昨日、昨日と同じ調子ならこのまま文化王になれるわ!今日は午後からいろいろとイベントもあるみたいだから私がうまくそれぞれの時間を作るから文化祭を楽しみましょう!じゃ今日も頑張りましょう!」


「「はい!!」」


銀髪美少女の号令の元、俺たちは気合を入れた。


ハッキリと言おう。

昨日の勝負については、俺たち…霧咲率いる友人部が勝った。

勝ったのだが、今この状況を見ても分かる通り、この部を仕切っているのは紛れもない銀髪美少女だ。

仕切りのうまさ、最上級生ということもあって俺たち後輩の面倒もしっかりと見てくれるその姿勢に、もはや誰も文句を言うものはいない。

この部は銀髪美少女に支配されていると言っても過言じゃないな。



くそったれ☆鬼忙しいんですけど☆


って可愛く言ってる場合じゃねぇ!!

なんなんだ!?この忙しさは!!


たった2人だ。

たった2人が戦力として加わるだけで俺の寿命はのんなにも縮まるもんなのか!?


話上手で聞き上手。その上なんでもそつなくこなしてまるで本物のキャバ嬢見たいなオーラを放っている銀髪美少女に、ゴスロリを着させたら右に出る者はいないとまで俺に思わせた智和の2人が加わるだけでなんちゅう忙しさだ!


おかげで今日は二次元美少女成分が大幅に足りないぜ!!


「今日も繁盛してるな」


「先生が勝負に乗って、その勝利報酬として貰った武器の火力がチートすぎて、おかげでこっちは二次元美少女成分が足りないですけどね」


「3秒に1回のペースで萌漫画のページを捲ってるくらいには余裕がありそうだな」


馬鹿な見えてるのか?

いや、そんなはずはない。

だってこの萌漫画、「お兄ちゃんといっしょ!」はちょっとアレなシーンもあるから俺からじゃないと見えない位置、死角に配置していてなおかつ、俺が極めた技術、メクラーの技を使っているからバレるはずがない!


「文化祭と言えど立派な学校行事だ。関係ない物品は没収しなくちゃいけない。その32ページ三コマ目のお兄ちゃんそこは敏感なのーなどと幼子が言っているような漫画は没収しなくちゃいけないんだぞ?」


「うおー!!忙しい最高!このままの勢いで文化王取ってやるぜ!」


「初めから真面目にやればいいものの。まぁ

忙しすぎるのは身体に良くないからな。今日は現時点でこの部がブッチギリだ。午後は少しスローペースで店を営業するといい。文化祭を楽しむのも重要だからな」


「はぁ」


「後はこのまま文化王になれ。そうすればあの副校長(ハゲ)にいい顔ができる」


だから先生と副校長の間になにがあるんだよっ!


最後に肩をポンと叩いて先生は部室から出ていった。

先生なりの激励だったのかもしれない。

嬉しいには嬉しいんだが、だったら手伝って欲しいもんだ。忙しすぎて死ぬ。


「あ、そうだ陽向」


「はい?」


「あの婦警は知らないか?」


「あーあのポンコツですか?昨日以来見てないですけど」


「国家公務員をポンコツ呼ばわりとは、まあ、仕方ないか。分かった。見つけたら私に連絡してくれ。あとで締めておく」


「はは、優しくしてあげてくださいよ」


こえー!先生こえー!!

目が据わってるよ!


さっきよ俺の萌漫画を見破ったり目が据わってたり先生怖すぎだから!!



「うーむ困った」


「どうしたの深夜くん?」


「いえね、報復と考えて捕まえたのはいいものの、これからコレをどうしようかと思いましてね」


「よく分からないけど、スタンプラリーの先着順プレゼントがちょっとインパクト弱いーって実行委員から聞いたんだけど、深夜くん何かいいもの持ってない?」


「そうですねーこれといっていいものは持ち合わせが……あっ、じゃあこの婦警のコスプレをしている人なんてどうですか?」


「深夜くんさすがにこれは……」


「そうですか。そうですよね」


「大アリよ!!」


「え?」


「じゃあこれ借りてくね!」


「ええ、どうぞ」


(え?!ちょっとえ?待って!私人だから!物じゃないから!人だからー!)

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