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第37話 お祭りに行きましょう

久しぶりの更新です

プールに海に温泉と言ったいわゆる水着肌色回。

あれは言いよな。普段服で武装している美少女たちの柔肌を堪能できるんだから。

最近は宿敵、光や湯気に邪魔されて美少女たちのあれのあれな部分が見えないが、そこはマネーの力で堪能する。いいか?全国の大きなお友だち。美少女たちのあれなあれの部分を見たかったり、2期が見たかったら円盤を買おうな!お兄さんとの約束だ。


まあ円盤のことは今はいい。今重要なのは肌色ウキウキhshsウハウハ回を二次元美少女たちじゃなくて、三次元のやつらとやってしまったことだ。家で美少女たちのあられもない姿を堪能して迫りくる二学期に備えようとしていたのに…


それなのに…なのに!


まさかプール以外の肌色回を三次元のやつらで済ましちまうとは夢にも思わなかったぜ。


あの強制合宿から二日たった。それなのに俺に残されている夏休みはあと三日しかない。

夏休みのほとんどを家以外で過ごす羽目になるとは思わなかった。


昨日は昨日で帰って早々夏休みの課題を片づけたから今は眠くてしょうがない!

だがしかし!ここで寝たらもったいないというもの。残り僅かな夏休みを俺は満喫するぜ!


もしかしたら、ここで憂鬱な美少女からお呼び出しがかかってエンドレスタイムに突入なんてハプニングもあるかもしれないが残念だ。

甲子園は決勝含め全試合終わってしまったし、課題も片づけてしまったから入るタイミングもなければ抜け出す方法もない。非常に残念だ。いやまあ、あんな子とエンドレスで過ごせるなら俺は構わないな。


なんか、そんなことを考えてたら普通に見たくなってきた。

今期のアニメを見ようと思っていたが仕方ない。とりあえず、すずみ…


ポーン


不意に俺のスマホから無料チャットアプリの通知音が鳴った。

常々思うんだが、この通知音美少女の声とかに変えられないすかね。大幅なアップデート待ってるぜ。


【篠原 桃】


送り主の名前はそう記されていた。

俺はポップアップ画面から既読がつかないように内容を確認する。


お祭りに行きましょう


内容はそう書かれたあった。


お祭り、祭ねぇ。


















うん。無理。


俺は今、とてつもなく忙しい。非常にありがたいお誘いだがここは丁重に断ろう。

いや、ここは万全を期して寝てたから返信できなかったということにしよう。

これぞ、既読無視ならぬ、未読無視。見てんのに未読ってなんだよって思うが、何なんだよ。


ポーン


未読無視するつもりですか?


ポーン


見てるのは分かってるんですよ?


ポーン


私は浴衣で行きますよ!もちろん下着は着けません!


ポーン


今、陽向くんの後ろにいます




ゆっくりと後ろを振り返るが誰もいなかった。

もし、途中で霧咲のわけの分からん通知が来てなければ、ゆっくりじゃなく勢いで振り向いていただろう。空気読め霧咲。


ピンポーン


あっこれはインターホンだ。


もしかしたら頼んでおいた円盤が届いたのかもしれない。悪いな桃。今日は無理だ。


「はーい」


「タクハイビンデス。オニモツヲオトドケニ参りました」


最期だげ流暢でカッコイイ声だな。外国の人か?


待っていた荷物が届いたとき特有のワクワク感を覚えながら俺は扉を開けた。しかし、そこに立っていたのはクロネコやさがわの人ではなく、真っ黒な肌に盛り上がっている筋肉を何とか隠そうとぴちぴちになっているスーツを着た外国人スキンヘッド。通称黒服が立っていた。白い歯を見せるようにニッっと笑っていた。


「あ、間に合ってます」


俺ゆっくりと扉を


「ソーリーボーイ。お嬢様の命令ナンダ」


意識を失った。



「……さん…」


「……た………さん」


遠くから俺を呼んでる声がする。前にもこんなことがあった気がする。

違うのは、声質と俺の呼び方だろうか。


「陽向さん……」


そして、前はだんだん大きくなった声に対し、今回のこの声はどんどん柔らかく優しくなっていく。

こんなにも心地いい呼びかけをされたら起きる気力なんてなく


「あんっ!陽向さん…!そこは!ダメですよ…みんなが見てます…」


「何してんだ霧咲」


眠気なんて吹っ飛ぶ。


俺が目を覚ますと、いや、目を開けると霧咲の顔があった。顔が若干赤い気がするが気のせいだろう。


「おはようございます陽向さん!」


満面の笑みで挨拶して


「って待て!なんで挨拶がてら唇を近づけてくる!?」


「キスをしようかと思いまして。合宿の時みたいに」


「してないからな!?合宿の時!」


「そんな!?あんなにも熱い夜を何日も過ごしたじゃないですか!」


「やめろ!そんなことを大きな声で言うな!」


霧咲の異様な力で頭を固定されているせいで周りは確認できないが、俺の五感でここは外で、そこそこ人が周りにいるというのは分かる。これ以上霧咲にとんちんかんなことを言われたら、俺は生きていられない。


「とりあえず離してくれ。状況が掴めないから、説明してもらいたい。それと、頭を撫でるのもやめてくれ」


「ベロチューしてくれるならいいですよ?」


「さっきよりハードになってんじゃねーか」


「ちなみに今の状況は、陽向さんが私に膝枕をされていて、ベロチューをしてくれと懇願している状況です」


「俺が知りたいのはそういう状況じゃねーよ。つか、嘘をいうな」



どうにかこうにか強引に霧咲から解放され、隣に座る。

俺が居た場所はベンチだったらしく、脚に感じていた違和感はベンチの固さだったみたいだ。


隣に座っている霧咲はいつもの感じとは全然違っていた。

まず、服を着ていた。いや、普段も着ているか。

着ている服がいつもとは違っていた。浴衣だ。そう浴衣。二次元美少女たちに着てもらいたい服装ランキング(俺主観)上位の浴衣だ。ちなみに他にはメイド服や裸ワイシャツなども入っている。

青色で花柄の浴衣は、三次元美少女の霧咲に似合っていた。髪型も変えているらしく、短いながらも髪を後ろで結び、髪飾りを付けている。全体的に雰囲気が変わっていて、いつも以上に美少女に見えた。これが浴衣パワーか。


「どうしました?陽向さん」


「いや、普通に可愛いなって思ったからさ」


「そそそ、そんなっ。かか可愛いなんて…!」


二次元美少女ラブの俺だって普通に可愛いと思うことはある。それが三次元だとしてもだ。

いやしかし残念だ。目の前にいるのが霧咲じゃなく二次元美少女あいつらだったら…。


「って、なんで残念な目で見るんですか!」


「ん?なんでってそりゃ」


「やめておきます!いい気分でいたいんで!」


俺がわけを言おうとすると霧咲が手で口を抑えてきた。

口内に指を突っ込もうとするのはやめろ。


「まっ、可愛いのは事実だ。その浴衣似合ってるぞ」


「へへ。ありがとうございます。着付けを頑張ったかいがありましたよ」


「へー。一人で着たのか。すごいな。大変なんだろ?浴衣着るの」


「そうでもないですよ?陽向さんに脱がされたあとに着れるように頑張って練習しましたから」


「その努力をほかに回せよ」


「私は、陽向さんに関係することでしか努力はしませんよ」


「お、おう」


いい笑顔で堂々といわれるとなんだか気恥ずかしい。

霧咲のこういうところは素直にすげーと思う。


「陽向さんも浴衣似合ってますよ」


「は?浴衣?」


霧咲に言われたので自分の服装を確認する。

見てみると、グレーの浴衣を俺も着ていた。


「いつの間に」


「篠原さんが寝ている陽向さんに黒服の人たちにお願いして着させてましたよ?」


「黒服?」


霧咲の言った言葉でだんだんと記憶がよみがえる。

そういえば俺は玄関先で黒い服の……ダメだ。これ以上は脳が思い出すなと言っている。


だが、なんとなくいろいろと察しはついた。


「この格好に周りの喧噪…ここは祭の会場か?」


「正解ですよ!陽向さん!それも県内で三本の指に入ると言われている大きなお祭りです!篠原さんに連れてきてもらいました!もちろんかっしーも来てますよ!」


「またお嬢様キャラのパワーを使いやがったな」


最近、属性使いすぎじゃねーか?使いすぎると人気が落ちるぞ。俺はお嬢さまキャラは好きだが。


「で、その桃と柏木はどこにいるんだ?迷子か?」


近くに二人の姿はない。となると迷子かトイレかのどっちかだろ。

ワンチャンで二次元に行った可能性もある。


「へへへ。勝因はチョキです!解禁しちゃいました!」


にっこりとチョキを見せつけてくる霧咲。

解禁はなんのことだか知らないが卍解みたいなものか?

つーか、これはなんか経験あるっつうか、察しがつくというか。


「ここから30分は私のターンですよ!陽向さん!」


高らかに霧咲は宣言した。


「あ、それと、陽向さん」


霧咲がジェスチャーで耳をかせとやるので耳を傾ける。


「私が今現在、下着をつけてるかどうかは陽向さんおご想像にお任せします。なんなら確かめてみますか?」


「…………」


すげーどうでもいい。

霧咲ファンの皆さん!霧咲のターンですよ!(特に何もないと思いますけど笑)

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