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二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?  作者: ハタケシロ
第二章 そして集まる三次元美少女(部員)たち
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第11話 私も手伝います!

(負けない?負けないってチョ○パー愛が私よりあるということでしょうか?むぅ。私のチョッ○ー愛は誰にも負けてないと思います!)


「私も負けませんよ!」


なぜか宣戦布告した茶髪三次元美少女もとい、霧咲に対抗するかのように桃もなんか知らんけど、挑戦を受けた。なんで?



ゴゴゴォォというオーラが二人から見える気がする。


「ま、まぁとりあえず二人共座れって、なっ?」


このままだと、いつまでも睨み合っていそうな二人を俺が仲裁する。なんで俺が仲裁せにゃならんのだ。


「陽向くんの言う通りですね。とりあえず座りましょうか」


「そうですね。陽向さんがいうのなら」


ふぅ。どうやら睨み合ってはいても人の言葉を聞ける程度には冷静だったらしい。おかげですんなりと俺の言うこと聞いてくれた。


俺の言うことを聞きなさいっ!って可愛い三姉妹に言うみたいに怒鳴らなくて良かったぜ。


「むむ?陽向さん?」


ところがどっこい、桃はなぜかおかんむりだ。


「陽向くん。もう名前で呼ばせているのですね」


「呼ばせてるも何も霧咲が勝手に下の名前で呼んでるだけだぞ?」


なんか桃のやつ、やけにトゲのある言い方したな。

まだ怒ってんのかな?


「私は1ヶ月もかかったのに……あ〜あ、陽向くんはモテるんですね!」


「おいおい桃、何怒ってんだ?それにな、俺の顔を見てみろどこにモテる要素があるって言うんだ?」


ちっ、こいつの目もすでに時遅しだったか。

こりゃ智和にでもいい病院聞かねぇとな。


「陽向さんはカッコイイですっ!」


「霧咲!お前まで何言ってるんだ!?」


ダメだ!早くこいつらを病院に連れていかないと!こいつらの将来が不安だ。


「私は下の名前で霧咲さんには苗字……陽向くん!さっきのことは許しますよ!」


ん?なんか知らねーけど、桃の機嫌が直ったみたいだ。


てか、さっきのこと?何のことだ?

俺は全然桃を怒らせるようなことはしてないと思うんだけどな〜。


「陽向くん忘れたんですか!?私のブ、ブラ……下着姿を見たのに!?」


心を読んで俺に声を張り上げる桃。


「下着姿!?」


その桃の発言に反応する霧咲。


「あん?下着姿?あーあれか。あの布ね。確かに着替えてた時に入ったのは悪かったって、でもそんなに怒るようなことでもないだろ?裸を見たわけじゃないんだし。そんで霧咲、あわゎとか言って俺と桃を交互に見るな」


いたって冷静に言葉を連ねる俺。


「布っ!?ただの布って言いましたね陽向くん!?」


おかしい。ちゃんと弁明したのに、なんか逆に怒らせてしまったらしい。んんー。年頃の3次元の女の子はわからん。もしかして生理か?つかな、ただの布とは言ってないぞ。ただの布とは。


「生理はつい先日終わりましたよ!!いいですか!?私が怒っているのはですね」


「怒っているのは?」


「あ、あれ?陽向さん言葉を発してないのに、どうして篠原さんは会話をさぞ当たり前のように続けてるの?……彼女だからなのかな?」


霧咲、桃はそんじゃそこらの3次元とは違うから、そんなことで驚くな。


そして、桃は言い放つ。





「私に一切目もくれなかったことがですよっ!」





ん?


「篠原さん。それだと下着姿を見られたのは別にいいってことになるんじゃ……あっ彼女なら普通だよね」


「彼女?……べ、別に下着姿を見られたのは今はもうどうでもいいんですよ。あの時は恥ずかしかったですけどね。でも!でもですよ!?ほぼ裸の状態の女の子がそこにいるんですよ!?それなのに!それなのに陽向くんは!」


熱く講義する桃。

なんでそんなに怒ってるのやら


「あの、いいか?」


「なんですか陽向くん?」


「さっきも言ったが見たのは悪かった」


「見られたのはいいって言ったじゃないですか!」


「あぁ、そうだな」


「ですから!私が怒っているのはですね、陽向くんが私に……!」


桃が言う前に俺は言葉を放つ。


「つかお前3次元じゃん」



『…………』



「3次元の女の裸なんざ見て何が言いって言うんだよ?それに俺が見たのは裸じゃなければ下着姿だったし。確かに桃は可愛いとは思うが、所詮3次元。いずれは衰退していく柔肌と余肉を見て何が面白いって?だったら俺は嫁たちを見るね!あの変わることのない笑顔!それと身体!いつまでも、そしてどんな時も変わらず俺を癒してくれるマイスイートエンジェルたちを!」


『…………』


謝罪と言い訳を言おうとしたら少しばかり熱く語ってしまった。俺の熱弁を聞いてか、二人は固まったいる。ふぅ、熱く語りすぎるのもダメなもんなんだな。


「えっと、確か」


おもむろに、カバンに手を入れてゴソゴソし始める桃。


「嫁!?か、彼女がいるのに奥さん!?」


そして、独り言を言っては勝手に訳わかんなくなりショートしている霧咲。


「えーと、たしか連絡先に」


カバンからスマホを取り出し、操作する桃。


「奥さんに彼女さん……私……3番目?」


さ、3番でもいい、かなぁ……と呟いて何かを悟っている霧咲。


「あっ、もしもし城之内さん?」


そして、操作していたスマホを耳に当てどこかに電話し始める桃。


「週3日、ううん。2日くらいは私の日になるよね……」


何かを勝手に予定し始める霧咲。


「今すぐ診てもらい人が……」


「ちょっと待てぇぇええ!!!」


「何ですか陽向くん?人が電話をしている時は静かにするという暗黙のルールを知らないのですか?それともあれですか?私にたいする嫌がらせですか?」


「いや、嫌がらせしてるのはむしろお前の方だからな!?お前いま誰に電話してる!?」


「誰ってただの精神科の先生ですけど?」


「なんで今その精神科の先生と電話する必要があるんだ!?」


「なんでって、陽向くんを診てもらう為じゃないですか」


「診てもらわなくていいから!その電話切って!すぐ切って!」


「ダメですよ!精神科の先生にでも診てもらわないともう遅いんですよ?陽向くんは!もうダメかも知れませんけど……」


なんでこいつは精神科の先生なんぞに、俺を診てもらおうとしてるんだ!?

あれか?自分に興味を持ってもらえなかったからか?俺が二次元美少女loveなために。

えぇーい。仕方ない。背に腹は変えられん!


「あ、あー、今思い出すと桃の下着姿きれいだったなーもういっかいみたいなー。つーか3次元の女の子の下着姿とかめっちゃみたいなー」


「すいません城之内さん。また今度お願いします」


ふぅ。良かった。

なんとか電話を切ってくれだぜ。

あやうく。検査→入院→退院できないっていう最悪の流れにはならなくて良かった。


「もうっ舐め回したいほど綺麗だったって言い過ぎですよ?陽向くん」


うん。舐め回したいほどとは全然言ってないぞ桃。

それに、興味がほんとに無さすぎて、実際はコンマ2秒くらいしか目を向けてなくて、全然桃の下着姿なんか覚えてないとは言えないし、心でも思えない。心を読まれるからな。


「あの、霧咲さん?」


途中から黙っていた霧咲に声をかける桃。


「……」


「霧咲さーん?」


「……」


しかし、霧咲は何かをやっているらしく、桃に反応しない。俺の位置からでは棚の影に隠れている霧咲の姿は見えない。霧咲はまるで超集中しで美少女ゲームをしている時の俺のように集中を研ぎ澄ましているようだ。


「……」


プチっと何かが取れる音がした。


「もしやとは思っていたのですが、霧咲さん!なんで服を脱ごうとしているんですか!?」


どうやら、服を脱ごうとしていたらしい。

今日暑いもんな。


「え?だって陽向さんは女の子の裸を見ないと禁断症状がでるって」


「どこをどう聞いたらその結論になるんですか!?」


珍しい。桃が慌てふためいてる。

つかな桃。お前もけっこう聞き間違いしてるからな?


「とにかく服を着てください!」


「え、でも……」


「いいですから!陽向くんは禁断症状なんてありませんから!」


「……分かりました」


「とかいいつつなんでパンツ1枚の姿なんですか!?脱ぐんじゃなくて着てください!」


なんか、騒がしいな〜。

そだ、ラノベでも見て時間を潰すか、あいつらまだかかりそうだし。


「陽向くん!」


「なんだよ」


「出てってください!」


「なんで?ここ、俺の部活の部室」


「今女の子がほぼ裸でいるんですよ?」


「べつに」


3次元に興味はねぇと言おうとしたけどさっきのこともあるからここは出ていくとしよう。


「それと誤解解いといてあげますから」


「誤解?」


それってなに?と聞こうとしたら桃に背中を押されて部室を追い出された。



『……ので、……違いますから』


『え?じゃ……彼女というのも……』


『はい、……陽向くんは二次元美少女が……』


廊下に立っていると、中から桃と霧咲の話し声が聞こえてくる。

なんか、彼女とか二次元美少女とかっていうワードが聞こえたがあいつらは中で何を話しているんだ?


「お待たせしました。陽向くん中に入っても大丈夫ですよ」


さっきの慌てふためいていたのとは違い、いつもの落ち着いた桃が出てきた。


「霧咲はちゃんと服着たのか?」


「はい。どこに出しても恥ずかしくない格好ですよ」


「お前は霧咲のかーちゃんかよ。で、何話してたんだ?」


「いろいろとですよ。それと誤解はちゃんと解いといてあげましたから。今後のためにも」


「だから」


なんの誤解だよ、と聞く前にまた桃に背中を押されて、今度は部室の中に入った。


中に入ると、霧咲がしっかりと制服を着て佇んでいた。まぁ制服だけど、これならどこに出しても恥ずかしくはないだろうな。


霧咲はもじもじとし、そして何かを決心したかのように口を開く。俺何言われるんだ?


「陽向さん!」


「お、おう」


「私が、私たちが陽向さんをちゃんとした人にさせすからっ!」


……。


「桃……」


「はい?」


「何を言った?」


「だから、誤解を解いたって言ったじゃないですか。陽向くんは3次元になんか興味のない2次元LOVEな3次元なら中学生にしか興味のない変態だって」


「やっぱお前俺の事嫌いだろ!?」


「いいえ、大好きですけど?」


「私も大好きですよ!」


「辞めてそういうの!なんか悲しくなるから!」


「むぅ。ほんとなんですけどね」


「そうですよね」


後で聞いたら、霧咲はいろいろと誤解していたらしい。内容はプライバシーがなんとかかんとかで教えてもらえなかったが、誤解が解けて、俺の趣味嗜好がバレバレになっても霧咲は入部してくれると言ってくれた。こんな部に入らなくてもいいも思うんだけどな。あと、チョ○パーについて桃が熱く語っとかなんとか。



まぁ、何はともあれ部員が3人になった。

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