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二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?  作者: ハタケシロ
第二章 そして集まる三次元美少女(部員)たち
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第10.5話 陽向くんが下着姿に興味がない100の理由っ!

今日はポスターを掲示板に貼りに行く日。

先生に聞いたところはとても人が寄りそうにないところですけど、学校中の掲示板が埋まっているのでは仕方が無いですね。


「それにしても暑いですね」


私はブレザーを脱ぎ、ブラウスだけの格好になり1人、部室でそんなことを呟きながら陽向くんが来るのを待っていた。手には大好きなチョ○パーがいるワンピ○スの単行本を持って時間を潰していた。



「同じクラスなんだから一緒に来ればいいのに……」


陽向くんは同じクラスなのに一緒に部室に来ようとしない。なんでも俺がお前と一緒に歩いているのを他の奴らに見られるのは嫌だろ?と言うのだ。


別に嫌ではないのに。むしろ一緒に堂々と歩いてもらいたいのが本音ですけど陽向くんが嫌なら仕方ないですね。嫌われているんでしょうか?


考えるのはよしましょう。


「ほんとに暑いですね」


季節は5月の下旬でだいぶ暑くはなって来ましたけど、今年は暑くなったり寒くなったりと不安定な日が続いていた。


今日はそこまで気温は上がらないだろうと思っていたんですけど普通に暑いですね。もう夏ですね。シャツを長袖にしたのは失敗しました。ブレザーを脱いだくらいじゃダメですね。


「脱ぎましょう」


私は暑さに耐えかねて長袖を脱ぐことにした。


どうせ、陽向くんはまだ来ないでしょうし、この部室は本校舎から離れているため人気もないですし誰かが部室に入って来ることは無いでしょうから堂々と脱げれますしね。


なんか、私が変態みたいですね。


替えの半袖のシャツは持ってないですけど、どうせ陽向くんはブラウスから透けて見えるブラなんかには興味を示さないでしょうから大丈夫でしょう。


……男の子としては心配ですね。それに全然興味を示さないのもムカつきますね。そんなに魅力ないでしょうか私は。今日のブラはちょっと可愛いやつなんで興味くらいは示して欲しいですし。


やはり陽向くんをちゃんとした人間に私が調教しないとダメですねっ!

そして2次元なんかじゃなく、ちゃんと3次元の女の子と恋をしてもらいたいです。


「誰も居ないとはいえ、更衣室やトイレじゃないところで服を脱ぐというのはちょっと不思議な感じですね」


ブラウスのボタンを1つづつ開けながらそんなことを思う。


そう言えばブラウスとか他のボタン付きの服が男性と女性ではボタンがついてるのが逆なのは、諸説ありますけど、男性は昔から服を着るのは1人でやっていたのに対して女性は昔は着せてもらっていたのが外国では当たり前で、その着せてもらうとき服を着させる人がボタンをつけやすくするためにボタンを逆にしたらしいですね。


さすがに着るのは1人で十分ですけど、いつか私も誰かに服を脱がされることがあるのでしょうか?……相手は陽向くん……ですかね。ふふ。これも考えるのはよしましょう。



長袖を脱いだ開放感はやはり素晴らしいですね。明日からはTシャツにしましょう。


さて、あとはブラウスを着るだけですね、出来ればやっぱりなかに何か着たいですけど服がないので諦めるしかないですね。


「うーす」


「え?ひ、陽向くん!?」


どどど、どうしましょう……!

まさかまだブラウスを着てない状態で陽向くんが部室に来るなんてっ!


「おっと着替えてたのか。今日あついもんな」


そう言って椅子に腰を掛け、ポスターを見る陽向くん。





……。




「なんでですか!もうちょっと動揺したりしてくださいよ!それかせめて部室から出て下さいよっ!陽向くんに下着姿を見られて私今かなり恥ずかしいんですよ!?それなのになんで陽向くんは部室に入ったとき「あっ3次元の女の子が着替えしてる」っていう感想を持っただけで平然としてるんですか!?」


「お、おい、どうしたんだよいきなり」


「聞きますけど私の今の格好をみてどうおもいますか?」


「え、えーと涼しそうだな」


「……っ!!出てってください!そしてポスター貼りに行っちゃってください!」


「お、おい」


なんで怒ってんだよーというドア越しの陽向くんの声が聞こえ、そして貼りに行くかという声とともに陽向くんは居なくなった。


……せめて謝罪の一言が欲しかっです。



何分か経ち、ようやく私は冷静さを取り戻していた。


やっぱり陽向くんは全然びくともしなかっですね。透けブラどころか下着姿を見せたというのにあの対応……。はやくこっちの世界に戻して上げないとほんとにまずいですね。


それにしても今思い返すとムカついてきますね。いくら3次元に興味が無いとはいえ、少しくらいは動揺してもいいと思います!


そんなに魅力ないんでしょうか。なんか落ち込んじゃいますね。



それにしても遅いですね。いくら校舎から離れているとはいえ、さすがに貼って戻ってくるだけなのに遅すぎではないでしょうか?


誰かと話でもしているんでしょうか?

でも3次元の人と話しているのはいいことですしね。このまえ携帯ゲーム機と話していたのはびっくりを通り越して呆れ果ててしまいましたからね。


「うぃーす」


「もう、遅いですよ!……その人は?」


陽向くんの後ろに隠れるようにして立っている人は誰でしょう?背丈からして女の人のようですね。


「新入部員だ」


「新入部員……ですか」


まさかポスターを貼りに行っただけで、もう新入部員が入るなんて。むぅ、でも女の人ですか。この人と話していて遅かったのでしょうか?なんかイラットしますね。可愛い人ですし。


でもこの人は陽向くんと同じような趣味を持っているのでしょうか?とてもそういう風には見えないですけど。



そして私は宣戦布告を言われた。


……どうして?

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