表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

七境目。これにて……

極度の衰弱で当分は点滴と絶対安静による入院を余儀なくされた。

あの数日間は毎食欠かさず残さず食べたのに、胃の中は酷く空っぽだった。

あと数日そのままだったら、間違い無く衰弱死していたと看護婦はそう言った。

窓からの空は雲に殆ど覆われ、月明かりも乏しい眠れない夜。

灰色の着物を纏って、個室のベッドで仰向けのまま天井を見ていた。


「(おれを連れて行こうとしてたのかな…。)」

あの土地の話を聞いて、「厄」を押し付けられた女…。

そして手を掴んでいたあの骨は彼女だと確信した。

彼女は寂しくて自分を連れて行こうと…殺そうとしていたのだと思う。

「忘れよう………」

そう独り呟いて妙な寂寞感を振り払う。

どんなに寂しかったからと言って、自身は殺されかけたのだ。

それにもう彼女には会う事も無いだろう…と、本気でそう思っていた。



カーテンがふわりと舞い、風が病室を吹き抜ける。

余りに冷たい風にぶるりと背筋が寒くなった。

「寒…。何で窓が開いて………」 

そう呟きながらベットから降りて窓へと近付き、窓に触れて…戦慄した。

病室の窓は嵌め殺しだ。

「何で、風が………」



その時、窓に触れていた右手が重なる。酷く見覚えのある細く白い手に。

酷く覚えのある………。


【やっと会えましたね、】



こんにちは、近道朽名(チカミチノクチナン)です。

もう夏休みも終わりです。

その終わりに記念して、小説を書いて投稿しようと思いました。

処女投稿につき至らぬ所もありますが……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ