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担当教師

理科準備室に入り報告を済ませ出て行こうとする梨津花。


「梨津花さん?待ちなさいよ」


やっぱり、きたか…梨津花は扉の前に立ち行く手を阻む物理教師を睨む。


彼は桜川隆斗といい、梨津花の事を二人きりの時には梨津花さん、なんて呼ぶ。


「その顔、いいねー。梨津花さん。」

「っ…」

「逃げなくてもいいじゃん?

俺はあんたの事好きなんだから…」


そう言って覆いかぶさろうとする桜川。


「い…やっ…」



「嫌だって言ってんだからどけよ。」


いつの間にかドアが開いていて桜川の背後に立っていたのは謙信だった。


「鍵、かけんの忘れてた…」

「やっぱ、放送委員会の担当教師変えて

もらわねーと、だな。こいつ…

もう、襲わねーって約束したのにさ」


謙信はブツブツいいながら梨津花の手をひく。そして足早に駆けていった。


長く駆けて止まったのは校門の外。

二人とも息がきれている。


「まだ、震えてんのか?」

「っ……」


梨津花は身体を震わせ顔を真っ青にして、声も出せずにいた。


「あいつのせいで…また、対人恐怖症が

ひどくなっちゃうよな…」


謙信は梨津花の様子を気にしながら少しずつ、歩き出した。


梨津花は変な輩からはやたら好かれてしまうようで、(多分、身体つきや、顔のせいで)だからなおさら恐怖症なんて治せる訳がなかった。

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