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第二話 女神に出会う

 しばらく周りが目を開けられないほど眩しかったが、だんだん眩しくなくなってきた。

 目を開けると真っ白でものすごく広く何もない空間にいた。


「何処だここ?夢か?」


 そう思ってたら3mほど前の空間が光始め、中から白いドレスを着た女性がでてきた。

見たところ20代前半だろうか、顔立ちもスタイルもよく美人といえばこの人だと断言できるような人だ。


「ウフフ、そう身構えなくて大丈夫よ。」


 いきなりだったので警戒したが見たところ敵意はなさそうだ。


 何者か聞こうとしたら、立って話すのもあれだからここに座ってといわれたのでそこにあった椅子に座る。

 あれ?さっきまで何もなかったはずなのに。


 席に座るとまたその女性は話を始めた。


「じゃあまず軽く自己紹介しておくね。私は万物の創造主、つまりあなた方の言う神ね。まあいきなりそんなこといわれても信じられないよね。」


 たしかに信じられない。もともと神様のイメージって杖もっていて白髪で白髭のおじいさんなんだけどな……いやこれは仙人かな?

 でも不思議と解る気もする。


「それでなんでここに呼んだかということなんだけど、予想つく?」


 迷わず答える。


「俺が普通でないから。」


「うん、その通り。本当はこのあたりのことは神託であらかじめ伝えておくべきだったんだけど君には使えなかったの。その原因もあなたの能力に関係あるはずなんだけど。ん~私にも正直よく分からないのよね。推測だと、神託はあらゆる生き物につかえるはずなのにつかえないというこだから、君はすでに死んでいたっていうやつじゃない。」


「いやいや色々違うって!ていうか逆に俺生命力で満ち溢れているでしょ!」


「だよね~。あともう一つ考えがあるんだけど、神託の特徴として神に近い存在の者ほど届きにくくから君は神にかなり近い存在ではないかっていうの。でも普通は届きにくくなるだけで神託を使うこと自体はできるけどね。どう思う?」


「どうって言われても困るけど客観的にみれば確かにさっきのよりは可能性あるかな。ちょっと気になったんだけど神に近い存在ってなに?」


「能力的に神に近いっていうことで例えばドラゴンだね。あなたの世界には残念ながら神に近い存在の者はいないわ。ここでちょっと私が創った2つの世界について話しておくね。まず一つがあなた達の世界。この世界の特徴はあらゆるものに制限があるということね。つまり無限は存在せずすべてに限界があるということ。それと逆にもう一つの世界には制限がないわ。だから神に近くなる者もあらわれるの。まあそれでも神にはなかなかなれないわね。」


「へぇ~。それでだいぶん話逸れているけどなんで俺をここに呼んだんだ?」


「単刀直入に言うと君をそのもう一つの世界に送るためだね。」


「なんで?」


「さっきも言った通り君の世界には制限があるんだよ。だけど君はその制限が効いてなく無限に力をつけていった。そしてこのままだと世界の理がくるって消滅する危険性があるということだったから送ることにしたわけ。もう一つの世界はもともと制限がないから君が行っても問題ないしね。」


 一応丁寧に謝罪とお礼を言うべきだろう。


「神様、大変ご迷惑おかけしたようで本当に申し訳ございません!そして世界を救ってくださって誠にありがとうございます!」


「いえいえ、神として当然な事をしたまでです。」


なんかおかしい気がするがまあいいか。


「それで俺はこれからなにをすれば?」


 このあと俺はもう一つの世界、いわいる異世界について神様から説明を受けた。


 その説明を簡単にまとめると異世界には魔法が存在していて多くの生物はそれらを使いこなせる。だから魔法を使えない君はよけいに魔法に気を付けろ。というのと人間以外にも知的生物はいることを知っておけ。というのと基本的に君の世界と自然の法則は同じだ、ということだ。


 最後に心配しなくても君はその異常な力があればなんとかなるよ(笑)、といわれた。

 何かムカつく。



 というわけで準備する物もないのでさっそく出発することになる。地球に思い残すことは……ないな。


 神様に指示された場所で待機する。神様は3mほど離れると呪文を唱えだす。

 言い終えると、じゃあ元気でね~といって手を振ってきたので振りかえした。そして俺は異世界へと飛び立った。






 私は全てを創造したはずの神です。というのは最近、ありえない所でありえない力をもったある少年を知ってしまったからです。


 なにがあり得ないかというと、その少年が絶対的な限界があるようにした世界で限界を超したということです。神による制限を無効にできるのは神のみ、つまりこの少年は神の力を持っているということです。もちろん私は神をつくれません。神に限りなく近い力を得た者ならもう一つの世界にはいますけど、この世界ではありえません。だから知った時はもう大驚きしました。そして疑問に思ったのですが分からないんで考えるのあきらめました!てへぺろ☆


 しかしこのままだとこの世界の理がくるって最悪消滅します。なので一刻も早くどうにかしようと思い対処を考えました。


 でも選択肢は殺すか、もう一つの世界へ移すぐらいしかありませんでした。しかしわざとじゃないのに世界が壊れるからってだけで殺すのもかわいそうだし、それに相手が本当に神の力を持っているのなら簡単に殺せないだろうと思ったのでこの選択に迷いませんでした。なので対処法はすぐもう一つの世界に移すことに決まりました。


(本当はもう一つの世界のあるめんどくさい仕事をこの少年なら終わらしてくれるかもっていう希望もあってそう決めたんだけどね。)


 ただいつこっちに召喚するかが困りました。少年は自身の能力のため一日の半分は研究施設で監視され、もう半分は学校というように常に人の目があるところにいたからです。


 なぜそれがだめかというと下手に呼び出して誰かに目撃でもされるといろいろ大変です。それに人が突然消えたなどと言う話で他の人々を不安にさせるのもよくないからです。


 というわけで機会が来るまで待ちました。そしてしばらくして運よくその少年がいい動きをしてくれたのですかさず召喚しました。


 その少年とはなるべくフレンドリーに話すように努めました。理由は神って人間からすると畏れ多き存在みたいだからそういう緊張をほぐそうと思ったから。だけどこの少年は全然そういうのないみたいだった。まあ私もその方がよかったわけだからいいんだけどね。


 一通り説明が終わったあと最後に本当に行ってもいいのか聞いてみた。まあ行きたくないって言われてもどうしようもないけど一応本人の希望は聞いておくべきよね。


 でも少年があっさりもう一つの世界に行くのを承諾したのにはちょっと驚いた。本当によかったんだろうか?




そして今さっき少年を送った。

少年、がんばれよ!


読んでくださった方ありがとうございます!

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