風晴「何がしたいのか」
宿命の出会いで死闘は始まり、運命の再会で闘いは終わる。
時間は11時過ぎぐらい。
暇です。とっても暇です。
ゲームももうやりすぎて飽きちゃったし。
何をしようか……。
①出かける
②寝る
③自殺
④ありすと××××
選択肢がおかしい……
誰?この選択肢用意した人、ちょっとあの世に案内するから来てよ。
まぁ無難に①の出かけるが正しいかな?④もやってみたいけど……
どこ行こうかな?まぁ行くとこ思いつかなくても適当に散歩ってことで……
あれ?暇解消されてない?
もうなんでもいいや。とりあえず着替えてカバンもって出かける!
髪邪魔だなぁ……ありすにくくって貰おう。
部屋を出てリビングのありすのところへ……いない。自分の部屋にいるんだろう。
ありすの部屋の前まで行って扉越しに話しかける。
「ありすー!出かけるから髪くくってー!」
「ちょっと待ってー!」
何かやっているのだろう。おとなしく待つ。
少しするとありすが出てきた。
「何?」
「髪くくってって言ったじゃないか」
「はいはい、どんな風にくくればいいの?」
「とりあえず後ろ髪まとめて欲しい。」
「じゃあポニーテールにするわよ?」
「それでいいよ。」
「どっか出かけるの?」
「暇だから散歩するだけだよ」
「ふーん……はい、出来たわよ。」
「ありがとう、じゃあ行ってくるよ。」
僕は玄関を出て森を抜ける。
木が生い茂っていて通りにくいけど慣れてるから平気。
今じゃ夜に出ても大丈夫ですよ。
結構この森長いんだよなぁ……
もうすぐちょっと広くなったとこに出る。
「ふはーやっぱこの森抜けるのめんどくさいなー」
独り言で言ったつもりだけど……誰かいた。
かなり疲れた様子で木にもたれかかっている。
「そこの人こんなところでどうしたんだい?」
こんなとこに人がいるなんて滅多なことじゃないからね。
何かあったのだろうか……
「えっと……ちょっとこの辺で運動してたら熱中症に……」
「熱中症!?大変じゃないか!水持ってきてあげるよ!」
熱中症は大変だ、僕も部屋にこもってゲームしてるときになったことがあるけど……
とりあえず早く水持ってきてあげないと。
森からもう一度家に戻るか。
「『停止』」
時を止めた。
これで僕にとっては長いけど彼にとっては一瞬だ。
急いで対処したいときは便利だね。
また森を抜けて家に戻り、一旦『停止』を解いてから家に入る。
「ありすー!水ちょうだいー!」
「え?はいはい、どうぞ。」
「ありがとう」
ありすが500mlのペットボトルにいれた水を渡してくれた。
てか僕も何か飲みたい、走ってきて疲れちゃった。
……ちょっとぐらいならこれ飲んでもいいよね?
少し喉を潤す程度に飲んでから、もう一度森を抜ける。
また『停止』を使って移動して……あぁ彼の前に出る前に解かないとね。
『停止』を解いて森から出る。
やっぱ速すぎたかな?僕を見て驚いてる。
まぁ関係ないかな。とりあえず水を渡す。
「はいどうぞ。」
「あ、ありがとう」
「夏なんだから運動するときは水分補給をちゃんとしないと駄目だよ?」
「アハハ……気をつけます。」
あ、水すごい勢いで飲み干しちゃってる。
もっと用意すれば良かったかな……
「うーん、やっぱりここで休憩するよりもっとちゃんとしたところで休憩するべきだよ。僕の家で休んでいきなよ。」
「え……いや、そこまでしてもらうわけには……」
「遠慮はいらないよ。」
眠いのを我慢してるのもわかるし、ここで寝てしまうと影が移動して日に当たっちゃうからね。
状態が酷くなっちゃうよ。
彼を背負って森に入る。
あー道覚えられると厄介だし、急いだほうがいいだろうからここでは彼に『停止』使っとこうかな。
「ショートカットするからね」
「え、あ、はい。」
ショートカットで説明しきれないかもしれないけど……
しばらく彼の時を止めて歩くと僕の家が見えてきた。
……家の前まで止めた状態できちゃったけど戻るのめんどくさいなぁ。
いっか、別におかしいと思われてもどうおかしいのかわからないだろうし。
「さ、着いたよ。」
「??」
案の定、不可解なことだと思ってるっぽい。
でも疑問を口にしない。さっきもすぐに戻ってきたし近いと思ってくれたんだろう。
さっさと家に入って休ませてあげよう。
「ただいまー」
「え?さっき水もっていったばかりじゃない」
「いや、木陰よりはここのほうがいいかなって思って連れてきちゃった。」
「あ、どーも」
「えーと?」
そういえば水貰っただけで説明してなかったね。
「後でちゃんと説明するよ、とにかく僕の部屋で休ませるから。」
「ちょっ!時音!?」
ありすが何かを言いたそうだけどまた後でね?
僕の部屋に行って彼をベッドの上に降ろす。
薄い布団をかけて、扇風機をつけてあげる。
「えーっと、まぁ僕のベッドだけどゆっくり休んでね?」
「え、あぁ、はい」
「水持ってくるよ、ありすにも説明しとかないとね。」
僕は部屋を出て台所へ、途中でありすを見つけたので簡単に説明しておいた。
説明したら「なるほどね、でもあんまりここに普通の人を入れるのはどうかと思う」って言われた。
台所へいって水を冷蔵庫から取り出す。
水道水よりいいだろうし、何より冷えている。
水とコップを持っていってあげると……彼はもう寝てしまっていた。
ペットボトル一杯で大丈夫だろうか……でも寝てる人に飲ませることは出来ないし。
とりあえず僕も喉が渇いていたのでそれを飲んだ。
彼が寝ている間どうしようかと考えたけど、とりあえず漫画を読んでいよう。
ベッドの近くに一人用のソファと名探偵コ○ンを持ってきて読み始める。
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「ハッ!」
「あ、起きた。」
なかなか起きないから死んだかと思った。
結構汗もかいてるし。
暑そうだから水を入れてあげよう。
「はい、水」
「あ、ありがとう……」
彼は水を飲むと何かに気がついたようだ。
「すみません、俺帰ります。いろいろとしてもらってありがとうございました。」
「え?夜の山なんて危ないよ。どうせなら泊まっていけばいいのに」
山に慣れてても夜の山はキツいよ?
それに僕『停止』使ってここまで連れてきたから道わかんないだろうし……。
「じゃあ僕が送っていくよ。」
「え、いや、君が危ないじゃないか」
「大丈夫だって。」
君一人のほうがかなり危ないよ。
なんとか彼の心を押しで納得させ、僕が送っていくことに。
「俺を見つけたとこまで行ってもらえますか?」
「一気に下まで降りなくていいの?」
「いや、ちょっと忘れ物が……」
「そうなの?わかった。手を離さないでくださいね?」
ん?なんだかニヤニヤしている……どういうこと?
家を出て森に入ってすぐに彼に『停止』を使う。
彼とあった場所はまっすぐだから全然問題ない。
彼と会った少し開けた場所に着く。今回はもちろん直前で『停止』解いたよ?
見るとそこには小さな女の子がいた。
「……忘れ物ってもしかしてあの子?」
「え…えぇ……まぁ……」
「あんな小さな子を放っておくなんて!」
「えぇ!?」
「あぁいや、僕が無理矢理連れて行ってこんなことになったんだから僕のせいか……」
「と、とりあえずあの子のとこまで行きましょう。」
「あの子は妹さん?」
「あぁ、うん。そう。」
答え方が少し怪しいけど?
とりあえず女の子のほうに近づくと、彼の顔面に女の子の見事な飛び蹴りが入っていた。
「どこで何してたのよ!」
放って置かれたからかなり怒っているのだろう。
普通はこのぐらいの年齢だと寂しがるんじゃないかとも思ったけど、最近はそういうことが多いのかな?
「まぁまぁ落ち着いて、僕が熱中症で倒れてたとこをつれて行っちゃっただけで、お兄ちゃんに悪気があった訳じゃないからさ?」
「……そうなの。すみません。うちの兄が迷惑を掛けたようで」
妹というのはホントのようだね。
「よくできた妹さんだね」
「えぇ、まぁ……」
「それじゃあ山の麓まで行こうか」
ここからは『停止』は使わない。
何でかって言うと、今日結構使って消耗してるのと、別にここからは問題ないから。
道もここからは整備されたところを歩けるし下まで降りるのは楽だね。
降りて彼らと別れ、僕も家に戻る。距離があって結構めんどくさい。
今日は暇つぶし目的だからいっか。でも彼が寝てる間は結構退屈だったなぁ。
デュエルマスターズのフレーバーテキストは中ニっぽくて好きです。
前書きのはドルザークですね。この物語にあってる気がします。




