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【完結】シラユリシリーズ①永遠に永遠に咲くシラユリをあなたに…(初ラノベ)  作者: 慧依琉:えいる


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第47話:黒猫がいつも咥えているその花は…



飛行する魔物の群れを追いかけてきたアルクレゼ騎士団とナダルテ王国王室騎士団。


途中でヤツらの姿を確認出来なくなってしまった。明らかに近付いてきたと思ったのに…。




多分、ナダル山脈の崖のある方へと飛んで行ったのだろう。






「我々では崖からアタックする事が出来ない。ボスを誘き出すか?」






誰もが知恵を振り絞っていたその時、またもや先日出会った猫に出くわした。






そしてまた同じ花を持っていた。






最初に口を開いたのはニコルだった。




「あ、あの猫、また花を咥えてやがる。」






最近ニコルとスアンの距離が以前よりも近くなっていた。ルクセブル遭難の時にニコルが変わった事がきっかけだった。


ニコルの言葉に反応したのはスアンたった。




「何の花でしょうね。」








物知りだと思っていたスアンも流石に花には詳しくはなかったようだ。


そんの時、横から声が聞こえた。




「おおー、あれは百合の花じゃないか!」




「………!!団長?!」




一斉に皆、団長を見る。








「何だ?私が花に詳しければおかしいか?」




「い……いえ、団長。よくご存知で。」




焦りながらニコルが答えた。






「まあな、ラモニアが百合の花を好きでな。」




「ああ!そう言えば侯爵夫人がお好きでしたよね。」




ニコルは、幼い頃にルクセブルと共に庭に迷い込んだ時に夫人が手にしていた花を思い出していた。










「おや?では、もしやあの花はあの伝説の花では?」




グラナスとニコルが会話している時にスアンが思い出したかのように話した。








「スアン殿。伝説の花とは?」




ルクセブルが興味を示してスアンに尋ねた。






「この国に伝わる花なのですが、永遠に咲くシラユリがあるとか。まあ、ただのおとぎ話ですけどね。枯れずに咲き続けるなんて、不可能でそょう。」




スアンが眉をピクリと動かせながら話した。




「ハハハ!それもそうだな。伝説とは、いい加減に作られたり誇張されたものが多いのだよ。」




グラナスが笑い飛ばした。






しかしルクセブルは真剣に聞いていた。意外とロマンチストなのだ。




〝アレンも花が好きだったな。ラナが育ててたのは確かユリの花みたいだし、沢山の恩を受けたのだからきちんと挨拶する為にも帰りに寄ってみよう。〟




そう考えていたのだった。








そしてグラナスが皆んなに言う。




「さて、おとぎ話はここでおしまい。さあ、この坂を登って行くぞ!」








一行は歩き出した。




皆がガサガサしていたからか、猫はいつの間にかいなくなっていた。














一行が少し歩いていると、またもや上空に単独飛行するヤツがいた。


この前の先頭を飛んでいたヤツだ。






また大勢寄ってくるのか?


一同不安になりながら見守っていたが、今日はソイツだけだった。








ゆっくりソイツの後を付けるように山道を行く。






また角を曲がった時に見失った。


確実に近付いていってるのに………!




全員歯痒い思いだったが、どうする事も出来ず、暗くなってきたので近くで安全な場所を確保した。今までに何代もボスが入れ替わったのだろう。ボスたちは今までのボスの寝ぐらを使わないし訪れない。人間にとっては1番の安全な場所なのだ。




そこで夜を過ごすことにした。








◆ ◆ ◆












場所は変わってここは百合の薗


そう、ラナベルのいる場所だ。








「あら、猫ちゃん。今日も来たの?」




「にゃー。」




ふふっ




ラナベルはルクセブルが去ったあとの寂しさをこうして時々やってくる猫に慰めてもらってるかのような気持ちだった。




「本当にあなたはこのユリたちが好きなのね。いいわよ。いくらでも持って行ってね。」




〝猫って………ユリの花を食べたりするのかしら?そんの話、聞いた事ないわ。何のために毎日花を持って行くのかしら?〟




ラナベルは疑問に思いつつも猫に毎日ゆりの花をあげた。




猫はご機嫌に「にゃー。」と鳴いてすぐに去って行った。






猫はラナベルのシラユリの園からかなり外れた場所に来てから〝ボッ〟と蒼白い炎を吐いた。その炎が自身の身を包むと背中から翼が出てきた。




そしてその翼を広げて山をスイッと飛んで登っていく。体が小さいからか体力に限界があるようで、ある程度の高さまで来たらふわりと地上に降りて元の姿に戻っていたのだった。


その様子はボス、もしくはボスの子供のようだった。






ルクセブルたち一行はまだ気付いていないが、2度もソイツと出会っていたのだった。




ただ、偶然にも猫の姿の時だったので被害はなかった。猫の姿だったのは体力回復の為の時間稼ぎなのだろう。


この体力のなさからボスの子供と予測される。




この事実を団員たちが知るまではまだ暫く先になりそうだ。










また別のある日


猫はまたラナベルの百合の薗に来ていた。






「まあ、猫ちゃん。今日もいらっしゃい。」




「にゃー。」




「ねぇ、この花はあなたにとってどういう役割をしているのかしら?」




猫をじーっと見つめてラナベルが言った。




「…………………。」




もちろん、猫から返事はなかった。




ご覧下さりありがとうございます。

今回のお話は前話に登場した黒猫がメインでした。

果たしてこの黒猫は…?

次回もお楽しみに!


初めてのライトノベルですが完結済みですので今後もご覧下さると嬉しいです。


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