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【完結】シラユリシリーズ①永遠に永遠に咲くシラユリをあなたに…(初ラノベ)  作者: 慧依琉:えいる


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第42話:どんどん強くなる夢!そしてアレクサンドラに付き纏う嫌な男



バッタリ………!!






もう二度と会いたくないと思っていたあの男性にまたもやバッタリと会ってしまったアレクサンドラ。






「おや、また会いましたね。クスクス。」




「………!」




「何か仰って下さい、アレクサンドラ・フレシアテ令嬢。」




「………!?ど、どうして私の名前を…っ!」




「私があなたに興味を持ちましたので調べさせて頂きました。この前王太子殿の婚約者殿と一緒にいましたよね。」




「………。どうして私に?」




「理由がいりますか?私はあなたとお近付きになりたいのです。」




「以前にもお伝えしませんでしたか?私には婚約者がおります。」




キッと男性を睨むアレクサンドラ。






「ハハハ…。その様な気の強い所も魅力的ですね。ええ、もちろん存じてますよ。」




「それならどうして…!」




男性はニヤリと笑ってからアレクサンドラに告げる。




「そのお方は今、行方不明とのことですね。侯爵家からも婚約破棄のお話が出ているのでしょう?それなら私にもチャンスはあります。」




「………!いいえ!絶対に帰ってきます!」




「フッ、まあいいでしょう。」




そう男性は答えてからアレクサンドラの耳元で




「時間はじっくりありますから…。」




バッ…!!と男の元から離れたアレクサンドラは男性のいるその場から逃げ出すように離れた。








振り向くとその男はニヤリと笑っていた。








〝なんなの?あの人!やっぱり幽霊なんかじゃなくて本物だった!〟




アレクサンドラの心の中は怒りに溢れていた。




〝…………!!ハッ!〟




ピタリと歩みを止めて




〝名前!聞くのを忘れてしまったわ。〟




すぐに男の元に向かおうとしたが、やはり今回も既にそこにはいなかった。会場のどこを探してもいないのだった。




〝はぁ~~~、私ったら、どうしてあの男性相手だと名前すら聞きそびれてしまうのかしら…。〟




アレクサンドラがガックリとしているとミルマがやってきた。




「アレン!今日は少しは元気そうね、良かったわ。」




「ミルマ!また出たのっ!」




「えっ?」




「この前の男性よ!」




「なんですって?あのヘーゼルブラウンの?」




「そうよ。名前、聞きそびれてしまったわ。」




「あのあと私もお父様たちにかあたのだけど、やはりポルモア王国の貴族にはいないらしいの。」




ミルマの返答に不思議がるアレクサンドラ。






「え、でも、とても平民では買えないような服を着ていたわ。」




「じゃあ、他国の貴族かしら?訪問予定とかあったのかしら?」




そう言って予定客を思い浮かべていた。






「でも、それにしてもおかしくない?自由過ぎるわ、あの男性!」




「見たのもアレンだけだものね。アレン、何かされたりしてない?」




心配そうに見つめるミルマ。




「うん、ありがとう。大丈夫よ。もう二度と会いたくないけど、もし会ったら絶対に名前を聞いてみるわ。」




「ええ、私も気になるわ。さあ、もう忘れて楽しみましょう。それに誰かルクセブル様の何か情報持ってるかもしれないわ。」




「ええ、ありがとう。」




そうしてミルマと共に来場者に情報を集めに回った。




しかしそんなに簡単には入らない。やはり侯爵家にしかこないのだろうか…。先日の婚約破棄を言い渡されてから侯爵家への訪問に気が進まないという部分もあるのだった。




〝ルク様…。〟




アレクサンドラは泣いてばかりいても解決しないと自分を奮い立たせて、ようやく普段の自分を取り戻しつつある。




ルクセブルには聖剣がついている






皆んなが口にする言葉だが今一つピンと来なかった。しかし、聖剣の持ち主であるレルロアの父シタレン公爵にレルロアが会わせてくれて、公爵が言うと本当にそうだと思えるのだった。


その公爵の言葉を信じて自分を強く保ちルクセブルを待つときめたのだった。






◆ ◆ ◆














ザアァ………………




雨が降っているようだ。






どうやら今夜もルクセブルは夢でうなされていた。








「…………様、……………さま。行かないで…。」




──────────バッ…!!




ルクセブルは飛び起きた。






「はあっ、はあっ、はぁっ………。」




〝また…!!またあの夢だ!!〟






繰り返し何度も泣いている少女の夢を見る。




〝顔は…わからない!誰なんだ?何のために僕に語りかけてくるんだ?〟




ルクセブルはペッドで頭を抱えていた。繰り返し見る夢、出てくるのは涙する顔の見えない少女。記憶を忘れて大怪我をしていた自分を必死で看病してくれたラナベルに愛を感じつつも今の不安定な自分では彼女を支えて生きていく事は出来ない。


だからといって一向に自分の記憶が戻る気配すらない。そんな状況に悶々としていた。










◆ ◆ ◆








そしてこちらは魔物ボス捜索隊。




何度か中級魔物ブラクトに出くわし対戦しながらどんどんナダル山脈を西へと進んで行った。




「いったい、ボスはどこにいるんだ?スアン殿、ボスの姿は、どんな特徴があるんだ?」




「ニコル殿、私も直接見たことがないのです。噂では黒くてかなりの大きな身体ですぐにわかるとか。一番の特徴は炎を吐くのです。」




「ひえ~~~っ!炎!」




「大物魔物のデマルタも炎を吐きますが、ボスよりも小さいです。」




捜索隊が進む山道は雪が溶けてかなり歩きやすくなっていた。だが、滑りやすいので注意は必要だ。




〝あのニコル殿がこんなにも変わってしまわれるなんて、ルクセブル殿の存在は大きすぎる。無事であるだろうがどうして誰にも発見されないのだろうか、また怪我をしていたのなら治ればきっと合流するだろうに。


それにしてはもうすぐ4ヶ月になろうとしているのに遅すぎる。彼の身に何かあったのだろうか?いや、聖剣が守るからそんなはずはないのだが…。〟




スアンは色々と考えていた。






バサッ!バサバサッ………!!






何かが羽ばたく音!






「キィィィ…………ッ!」






──────────デマルタだっ!!










「皆、気をつけろ!デマルタだ!!こいつは炎を吐く!!」






ボッ──────────!!




ボッ───!ボッ────!






あちこちに炎を撒き散らしながら飛行するデマルタ!






「こんなん、どーやって退治するんだ?!」




ザザザッ……!




「基本は同じだ!弓でヤツを落とすしかない!!」




「そんな簡単に言わないで下さいッ!」




「弱音吐いてる暇ないぞっ!」ダッ……




皆走り逃げながら戦法を練る。


ヤツに炎を吐かれたら終わりだ。


今まで以上の緊張が走る───────!!





ご覧下さりありがとうございます。

記憶を無くしたルクセブル、早く思い出して!と、とてももどかしいです。

物語は3箇所同時進行で進めています。

忘れてはならないのはルクセブル不在の間も捜索隊は活動を続けているということです。


今、毎日5話更新しております。

理由の一つは完結済みであること。

もうひとつは応募作品であるために早く完結まで投稿しておきたいということです。また、この話の新章もアメブロでスタートしており、出来ればこちらと同時に投稿したいと考えているためです。


暫くの間、お付き合い下さると嬉しいです。

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