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【完結】シラユリシリーズ①永遠に永遠に咲くシラユリをあなたに…(初ラノベ)  作者: 慧依琉:えいる


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第27話:アルクレゼの血

■今回のお話では魔物を倒すためのシーンが前半に入っております。

あまり残虐にはならないようにソフトな表現にしたつもりです。

苦手な方は気を付けてお進み下さい。






その頃、ナダル山脈では………




「そっちに行ったぞ!!皆散らばるんだ!!」


「やーッ!!」


捜索隊はそれぞれ散らばった!



「ギェエエエ!!」




魔物の鳴き声だ!


上空には3匹の翼魔物が飛び交っている!!




「くそっ!ピュンピュんと飛び回りやがって……!!」


ニコルは長引きかけていた対戦に苛立ちを覚えた。


「そっちを狙え!ニコル!!」



捜索隊が出くわして戦っているのはピカッタという魔物で魔物の部類としては小物だが空を飛び回り低周波を出す為、ガガールに比べると少し厄介なヤツだ。


飛んでいるのは3匹。弓部隊が狙おうとするが低周波を放出するために頭痛や心拍向上などの現象により中々狙いが定まらないのだ。

人によってはその影響で幻覚を見る事もあるらしい。だからピタッタとの戦いは長引いてはいけない。

集団で一気に仕留めないといけないのだ。


「くぅ~~~~~~っ!!頭いてぇーっ!くそぉ!これ以上長引かせてたまるか!!」


ニコルが渾身の矢を放つ。


-ビュンッ!!-- - -



〝当たれ!とにかく奴の動きを止めるんだ!!〟


捜索隊の皆が心の中でそう願った。


そしてニコルとは別に違う方向から矢を放った者がいた。ニコルの隊にいるナダルテ王国騎士団団長スアンだ!


〝いいぞ!スアン殿、奴からは死角になっている!〟



〝ダン……!!〟


ニコルの矢はヤツの足に当たった。が、それだけではヤツは少しバランスを崩しただけだった。

が、すぐにスアンの放った矢がヤツの翼に当たる!!


ドン!!



〝やったか!?〟



流石のヤツも翼を射られるとヨロヨロとしながら森の中に落ちて行った。


「追いかけて仕留めるぞ!」


皆が一斉に向かう。すぐに向かったが落ちたのは森の中の少し奥だったようで中々たどり着かない。この機会を逃す訳にはいかず、焦り出す団員たち。


そしてその先で団員たちが目にしたのは当主であるグラナスとルクセブルの姿だった。

2人はそれぞれの剣でヤツらを仕留めていたのだ。


ルクセブルは「ハアハア…」と息を激しくきらしていた。

が、グラナスは平然としていたのだ。


「ち…父上…。ど、うして…そん…なに、ハア

、平気な、んで、すか……。ハア…」


「ハハハ!俺を誰だと思ってるんだい?ルクよ。お前の父であり、アルクレゼ侯爵家の団長でもあるのだぞ?なんのこれしき!ハハハ!」


ルクセブルは呆気にとられていた。



そして、近付いてきた団員たちもルクセブルと同様にあまりにもの強さに呆気に取られていたのだ。



「だか、皆の者。まだ油断は出来ん。我々はボスを探すのが目的だ。コイツらの相手が目的ではない!10分休憩したら捜索再開だ!」


「はいっ!団長!!」


「ハハッ!流石父上。スパルタなのは相変わらずのようだ。」


ルクセブルが父に向かって言うとグラナスは二ッと笑った。


「はあ~~~~~~ッ!」


大きなため息がルクセブルから漏れた。


あっという間に10分は過ぎ、皆が捜索再開の準備をした。


〝今回も皆が上手く射ってくれたからとどめを刺して事なきを得たがこの先もっと大物が出たり、集団で来られたら堪らないな。僕ももっと体力付けなきゃ父上にも追いつけやしない。〟


ルクセブルはそう思った。



〝アルクレゼ侯爵はポルモア王国きっての剣とは聞いていたが、流石だな。あの子息も初めての遠征だと?なんだ?あの落ち着きぶりは?末恐ろしいな。それがアルクレゼの血というものか?〟


少し離れた所から眺めていたナダルテ王国騎士団団長スアンはそう思った。





◆ ◆ ◆





こちらはポルモア王国。

ポルモア王国主催お茶会の翌日だ。


王妃宮にはトカチナ国王女たちが集まって話をしたりして楽しい時を過ごしていた。

トカチナの令嬢たちはレルロアが担当をして王妃宮の中を案内していた。明後日行われるトカチナ国主催のお茶会の為の準備を手伝っていたのだ。


そうして会場の候補を2つに絞ったあと、晴天雨天どちらでも対応出来る温室にしようと決まったのだ。


「まあ!本当に素晴らしい親温でございますわね、シタレン公爵令嬢様。」


「ふふ。せっかくの交流会ですので皆様どうぞレルロアと、お呼び下さい。」


「まあ!それでは遠慮なくそう呼ばせて頂きますわ。私たちのこともどうぞ名前でお呼び下さい。」


「わかりました。」


レルロアはニッコリと微笑んだ。



「レルロア様はこの国一の貴族令嬢だと噂に聞いておりましたが、どうやらその噂間違いなさそうですわね。」


「光栄ですわ。」


「昨日対応して下さったアレクサンドラ嬢も中々の方のようね。」


「ふふ、私も中々気に入ってるのですよ。彼女、ああ見えて根性がありましてよ?ふふ。」


レルロアが微笑みがらそう言った。


「それにしてもあのお2人には少し幻滅しましたわ。」


「申し訳ありません。」


「まあ!どうしてレルロア様が謝られるの?関係ありませんわ。お顔をお上げになって!」


「そうですわよ!」


「あの2人は少し浅はかな面は否めませんが人柄としては悪くもないので、どうか大目に見て下さいませんか?」


令嬢たちはお互いに顔を見合わせて


「レルロア様がそこまで言われるのでしたら….。」


「ありがとうございます。」


こうしてこちら側もレルロアによって事が大きくならずに済んでいた。


令嬢たちは自国から茶器などを持参していた。

テーブルクロスもだ。


「そう言えばレルロア様は我が国の茶葉愛好家だとか…。明日はこの、今年出来た新しいブランドの茶葉をご堪能頂きたいと思いましたの。」


「まあ!それは楽しみですわ!それは他の茶葉とはどう違いますの?」


「こちらはですね、更に低い温度で淹れるのに蒸らし時間は同じなんです!」


「えっ?温度が低いのに同じ時間でよろしいの?」


「そうなんです!手間を省くために作られた結果、更に風味が増して美味しくなりましたの。これはもう発明品と言っても過言ではありませんわ!ふふ。」


令嬢たちはご満悦のようだ。

それはそうだろう、自慢の品物があるということはそれだけ自信を持つ事が出来るのだから。


「それは本当に楽しみですわ!」


レルロアは本当にトカチナ国の茶葉が大好きなのだ。それからずっと茶葉の話で盛り上がった。


そうしてあっという間に2日が過ぎて今度はトカチナ国のおもてなしの日になった。





ご覧下さりありがとうございます。

ルクセブルたち、アルクレゼ侯爵家騎士団は魔物たちに遭遇し、戦いながら進んでいきます。

一方、アレクサンドラのいるポルモア王国では、レルロアがトカチナ王国の貴賓をもてなしていた。今度はトカチナ王国からのおもてなしを受ける側となるアレクサンドラたち。


このお話は完結済みですので今後もご覧下さると嬉しいです。

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