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【完結】シラユリシリーズ①永遠に永遠に咲くシラユリをあなたに…(初ラノベ)  作者: 慧依琉:えいる


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19/62

第19話:誕生パーティー当日

翌日、王室騎士団では


ルクセブルともう1人試験を受ける者がいた。


「それでは只今より騎士称号認定試験を行う。まずは筆記試験からだ。用意はいいか?では、始めっ!!」


監視官の掛け声で筆記試験が始まった。

ルクセブルは地頭が良いので筆記試験も問題なく通るだろう。


筆記試験の後には実技が入る。

上位貴族の子息は17歳から王室騎士団第3部隊へ騎士見習いとして入団し騎士団内で定期的に実施される実力テストを受けて、テストの結果次第で階級を与えられる。


ルクセブルはその見習騎士の中ではリーダーを受け持っている。つまり、王室騎士団第3部隊の部隊長候補補佐の階級、この上は正式に騎士にならないと階級は上がらない、そんな階級まで上り詰めているからだ。現時点での最高階級だ。それだけの実力があるのだから実技試験も問題ないだろう。


騎士の称号は実力に合わせて得られるので合格したらもう1人が不合格ということではないのだ。また、逆に全員不合格という事もある。特定の点数がないと合格出来ないのだ。



こうして称号認定試験は無事終了した。

結果は翌日には言い渡される。

合格した場合は王宮から称号授与に出なければならない。



手応えを感じたルクセブルはその日が待ち遠しかった。




◆ ◆ ◆





翌日、王室騎士団第3部隊に出勤した時に試験の結果が各個人に伝えられた。

もちろん、ルクセブルは無事合格していた。

これでルクセブルも正式な騎士となったのだ。


「ルクセブル、次の実力テストで第3部隊の部隊長候補に挑戦してみないか?」


現部隊長がルクセブルにもちかけてきた。


「はい、部隊長!ぜひ挑戦させて下さい!将来南領地を守るためにはどんどん実力をつけなくてはなりませんので挑ませて下さい!」


「よし、わかった。では申請しておくよ。この冬のテストに向けて点数を積んでおけよ。」


「はい、よろしくお願いします!」


そう返事をしたルクセブルの表情はとても生き生きしていた。そして早くこの嬉しいニュースをアレクサンドラに話たかったのだ。


〝ああ!アレン!やったよ!僕は称号を得た正式な騎士になったよ!〟


帰りにフレシアテ伯爵家に立ち寄ってその報告を行った。

もちろん、アレクサンドラは大喜びだった。


「ルク様!おめでとうございます!やっぱり思った通り!流石ですわ!」


そう言ってとびきりの笑顔を見せた。


「ありがとう!アレン!」


爽やかに答えるルクセブルだが、笑顔がとびきり可愛くてアレクサンドラを抱きしめたくて仕方のない衝動に駆られていた。

しかし、騎士になるのだ、婚約したとはいえそうそう身体に触れていいものでもない。


前よりも頻繁に会ったりしている分ふたりの距離感は近くなり余計にお互いが気を付けなくてはならないのだ。




その後、王宮での叙任式に出席して正式な騎士になったルクセブル。

晴れて誕生日パーティを開く事が出来るのだ。






◆ ◆ ◆




ルクセブル20歳と騎士の称号を得たことを称える記念パーティーが開かれた



アルクレゼ侯爵家に次々と馬車が到着する。

皆、当主へ挨拶をして会場となる大広間に集まってきた。

とても賑やかだ。料理は沢山用意され、デザートも好きなものを選べる立食パーティーだ。今、王国全体でパーティーを行う時は立食パーティーが主流となっているためだ。

こうすることでアレルギー対策にも備えている。


招待客が全員集まった所で開始時間となった。

アルクレゼ侯爵が開始の挨拶を始める。


「本日は我が息子、ルクセブルの20歳誕生と騎士称号獲得を記念してパーティーを行うことに致しました。沢山の方のご出席ありがとうございます。それではルクセブル、こちら正面へ。」


「はい、父上。」


大広間の袖口からルクセブルが颯爽と登場した。


「皆様、本日は私のためにお集まり下さいましてありがとうございます!無事、騎士の称号も得ましてのでこれからは正騎士として精進して参ります。今後とも温かくお見守り頂きたく存じます。」


そう宣言すると拍手が沸き起こった。


「おめでとうございます!!」


あちこちからお祝いの言葉が聞こえてくる。

ルクセブルは深々とお辞儀をして


「ささやかな気持ちですが、食事とダンスの場を用意しております。どうぞ存分にお楽しみ下さい!」


こうして誕生日パーティは始まった。


ダンス用の曲が流れ始める。

この国ではダンス前にそれを知らせるための曲が決まっており、踊りたい者はその曲を聴いたらダンス広場の中央ホールへとやってくるのだ。


「アレン、僕と踊って頂けますか?」


サッとルクセブルはアレクサンドラに手を差し出した。


「もちろんですわ!」


アレクサンドラは微笑みながらルクセブルの手を取った。そうして2人はホール中央へと向かい、始まりのダンスを披露した。

前回の王室舞踏会以来、2人は時々ダンスを一緒にしていたからか、以前よりも息ピッタリで楽しそうに見えた。


この国の貴族の誕生日パーティは主役がまず始まりのダンスを披露する。パートナーがいればパートナーと踊るのだ。

そうして1曲踊ったあとに来客がそれぞれ踊りたい者は踊り始める。

主役はお祝いの言葉を受けるために会場の端の方で待機して対応するのだ。


その間、アレクサンドラは婚約者ではあるがまだ家門に正式に入っていないために別の行動をとることになる。来客全員からの祝辞を対応したのち、ルクセブルはアレクサンドラと合流できるのだ。


早くアレクサンドラに合流したいルクセブルはせっかく来てくれた来客には笑顔で対応しつつも、〝早くアレンと会いたい!〟という気持ちでいっぱいだったのだ。



その間、アレクサンドラはステファニ公爵夫人と共に行動していた。

もちろん、来客は上位貴族でもあり、社交界の重鎮でもあるステファニへの挨拶にもやってくる。


その度にステファニはアレクサンドラを〝姪になる大切な存在である〟ことを強調しつつ来客に紹介していくのだった。

〝お客様への応対って、本当に大変なのね…〟

アレクサンドラは身をもって体験した。



そうしてルクセブルの方で来客対応が終わるとアレクサンドラの元にすっ飛んでやってきた。


「ホホホ!ルクセブル!そんなに慌てずとも良いではないか!本当にアレクサンドラに夢中なのだな!」


ステファニがそう言いながら大笑いしていた。

いかに〝自分たちにとってアレクサンドラが大切であるか〟を強調するように、わざとだった。


「夫人…!」


「さあさあ、ここはもういいから、2人で回ってきなさい!」


「失礼します、伯母様!」


「失礼致しますわ、夫人。」


ステファニからは〝早くいけ!〟と表情と仕草から追いやられてしまった。


2人はお互いに顔を見合わせて微笑んだ!

そしてダンスをしたり、食事をつまんだりとふたりは楽しくその日を過ごしました。

招待客もそのふたりの仲の良い様子を見て両家の仲も順調であること、アレクサンドラのことを粗末に扱えないと思う者も多くなった。




そんな様子を見ていたトロファ侯爵夫人、ノトロフ侯爵夫人は面白くなく、より一層アレクサンドラに対して敵意を向けるのでした。


ご覧下さりありがとうございます。

素敵な1日になったようです。が、変わらずアレクサンドラを妬む視線が…。

そして順調な二人に暗雲が近付いてくる…。

初めてのライトノベルですが完結しておりますので今後もご覧下さると嬉しいです。

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