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気持ちの掃除をしましょうか
夜になると安心する
暗闇に隠れて自分の気持ちも隠れてくれそうだから
誰にも見せないこの気持ち
誰にも言えないこの思い
ひっそりと自分の中で消化するに限る
嫌なこと
楽しかったこと
イライラしたこと
悲しかったこと
いろんな気持ちが混ざりあったら、ほら
淀んだ夜の出来上がり
綺麗な星は瞬かない
月だって
流れ星だって
何も無い
何も無い
あるのはドロリとした暗闇だけ
そういうドロッとしたものを思い出して
瞼を閉じる
夢を見るのだろうか
この思いと記憶で作られた夢を
明るくなればこの気持ちが少し少なくなってしまう
どのくらい残っているのかなんて知らない
ぽやーっとして思い出しても
なんとなくでしか覚えていない
そうやっていつも記憶を
思いを
綺麗にするのだ