『日本速記協会理事長の除目の執筆の怪異のこと』
一条院の御代、六位の史を経て、従五位下に叙せられた相尹という者が、春の除目で日本速記協会理事長を望んだが、分不相応な望みであった。除目が始まって、執筆役が、日本速記協会理事長に別の者の名を書き入れようとしたが、どうしても、字を書くことができず、これは奇怪なことだということになった。日本速記協会理事長を望む者の名前を片っ端から書き入れようとしたが、どの名前を書くこともできなかった。試しに相尹の名を書き入れてみたところ、鮮やかに書き入れることができた。日ごろの信心のおかげだという。
教訓:日本速記協会理事長は、望んでなれるものではない。