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影は密かにこいねがう  作者: 宍戸浩
3/5

影は光となる

突然の出来事に、大広間はパニックになった。

「どういうこと?影って。」

「それに婚約者って、あれは偽物で平民なんでしょ?」

「それよりも王国一の騎士であるエルセイド様を倒すなんて、何者なんだあの女・・・」

公爵は、ワナワナと唇を震わせギロリとメイヴィスを睨んだ。


「どういうことですか、皇子殿下。あなたの傍にいる女は、ただの平民ですぞ⁉」

それを援護するかのように、国王も口を開く。

「エルギア帝国からのご要望では、我がウルキア王国の王族または高位貴族の令嬢を婚約者に、とのことだったはず。しかし、その女は平民。しかも、以前からのお知り合いのようですが・・・」

言葉尻を濁す国王に、アレクシオンは不思議そうな顔をした。


「うん?だから、メイヴィスは王族かつ高位貴族であるヴィルカドル公爵家の人間で、ちゃんと条件は満たしているだろう?」

それから、ああ、と合点がいったように一人で納得すると、護衛の一人に水をもってこさせるように支持した。

「百聞は一見に如かず。今からあなた方の疑問を晴らしてやろう。」


差し出されたグラスに入った水を、アレクシオンは躊躇なく緻密な刺繍の入ったハンカチの上に垂らし、まるで宝石を扱うかのように慎重にメイヴィスの顔についた返り血を拭いていく。

「殿下、お手を汚してしまします。」

「私がしたくてしてるんだ。いいから黙ってじっとしろ。」

甘く低い声音に、メイヴィスは知らず識らずのうちにドキリ、と胸をならした。

「うん、やっぱり私の婚約者は美しい。」

満足気に微笑むと、アレクシオンはメイヴィスの顔が、大広間中の人間に見えるように振り返らせた。


「エルヴィラ!」

その顔を見て、悲鳴に近い叫びがあがった。

それを上げたのは、来賓の一人であるセルド国王。

「エルヴィラ⁉」

「まさか・・・」

ざわめきが大きくなる。


エルヴィラ。

それは、今はなき先王の第一王妃で、エルド国からウルキア王国に嫁いできた王女の名だった。

彼女は、美しい容貌で有名だったが、先王は彼女を邪険にした。

なぜなら彼には、当時恋仲にあった侯爵令嬢がいたからだ。

知らない国に身一つで嫁いできた彼女は、冷たい後宮での処遇に耐えきれず、女の子を一人生んでから数年でその短い生涯を閉じた。

今の国王は、第2王妃であり後釜に収まった侯爵令嬢との子である。


「そう、ここにいるメイヴィスは、先王の第一王妃であったエルヴィラ様の孫娘、つまり、あなたの姪孫に当たるわけです。セルド国王。」

好々爺のような風情のセルド国王は、悲しげな笑みを浮かべた。

「ずっと後悔していた。優しい妹を、エルヴィラを人質同然に先のウルキア国王に差し出したことに。手紙では強がっていたが、あの子は寂しがっていた。それなのに、あの子がこの世に産み落としたセルフィーネも、若くしてこの世を去ってしまって。」


「どういうことだ?つまり、この女は、義姉であるセルフィーネの子なのか?」

困惑したようなウルキア国王に、アレクシオンはうなずいてみせた。

「正確には、そこにいるヴィルカドル公爵とセルフィーネ王女との子です。」

アレクシオンから紡ぎ出された言葉に、皆が耳を傾ける。


セルフィーネは生まれつき身体が丈夫でなかった。

それに加え、先のウルキア国王は彼女を大事にしなかったため、公の場には出ることなく、ひっそりと後宮で生きていた。

そんな彼女に忍び寄る男。

それがヴィルカドル公爵である。

王国一の美男と名高いヴィルカドル公爵に優しくされたセルフィーネは、世間知らずも手伝ってすぐに彼に恋に落ちた。

公爵の目的は、王家との関係を深めること。

セルフィーネは、父である先王とは不仲だったが、義弟である現ウルキア国王とは仲が良かったことに目をつけたのである。


ヴィルカドル公爵は、より一層の栄華を手に入れるためにセルフィーネと関係をもった。

妻帯者でありながら。


「セルフィーネ王女は、ヴィルカドル公爵との間に子を身ごもった。しかし、それは不義の子。公爵は、彼女に子を堕ろすように要求した。しかし、王女は公爵との子を諦めきれず、子を生み落とす。産後のひだちが悪く、王女は儚くなったが、死の間際彼女は赤子を宮殿の侍従に預けた。そうして市井で育てられたのが、メイヴィスというわけです。」

「証拠は、証拠はあるのか!?」

公爵が口角に泡を飛ばして抗議する。


「あなたの子である証拠ならば、彼女の珍しい色彩が示すが、彼女の母親がセルフィーネである証拠なら、ほらここに。」

そういって、アレクシオンはそっとメイヴィスに耳打ちをした。

「あの指輪を。」

おずおずと指輪を差し出せば、それをアレクシオンは国王に見せた。

「これは、義姉が肌身放さずもっていた、エルヴィラ様の形見の指輪。では、あなたは・・・」

しかし、公爵はなおも引き下がらない。

「そんな指輪ごときで!」

「ごとき?」

セルド国王の片眉がピクリと動く。


「では、あなたが納得する証人をご用意しましょう。おい、ジークフリート。」

「はっ。」

護衛の一人が前に進み出る。

「私が、セルフィーネ様に赤子を託された侍従でございます。」

「なんだ、お前。」

「おや、公爵閣下。私をお忘れですか?」

初老の護衛は、前髪をかきあげると、片眼鏡をかける。

その姿に、ウルキア国王とヴィルカドル公爵は目を見張った。

「ミハイル!?そなたはミハイルではないか?」

「覚えていただけていたとは何たる光栄。ミハイルは偽名ですがね。」

「そうか。どうりで、セルフィーネ王女が亡くなったとき、お前も宮殿から消えたのだな。」

「ええ。セルフィーネ様と公爵閣下の関係を知っている数少ないものの一人である私をあなたが生かしておくとは考えられなかったものですから。」

にこり、と微笑むとジークフリートは公爵を見つめた。


「そこにおられるメイヴィス様は、私が12歳までお育てしました。まあ、途中で拐かされてしまいましたが。」

そう、ジークフリートこそが、メイヴィスの育て親である。

そして彼の正体は、帝国の影として暗躍する第4騎士団の騎士なのであった。


「お久しぶりです、師匠。」

「到着までに意外と時間がかかりましたな、お嬢。」

「毒を盛られたもので。」

「それはそれは、災難で。」

(全然そんなこと思ってないくせに。)

この爺は昔から飄々としていて掴めない。


「ああ、自己紹介が遅れましたな失礼。私は、ジークフリート・ゾルゴール。エルギア帝国第4騎士団に所属する、しがない侯爵家の三男です。」

「影、だと・・・・」

「ええ、そこにいるメイヴィス様も影の一員ですよ。」


「これでお分かりいただけたでしょう?彼女、メイヴィスが私の婚約者に相応しいことを。」

アレクシオンがメイヴィスの腰を抱き寄せる。

だが、公爵は引き下がらない。

「しかし、婚約したのは、ここにいるミレーネのはずで、」

「おや、婚約時に作成した書類を見ていないのですか?そこには、「ヴィルカドル公爵家の次女」としか記されていないが、」

「ですから、それは、ミレーネのことで・・・」


「あっはっはっはっは!」

笑い出したアレクシオンに皆がぎょっとした。

笑いすぎて涙が出た、と涙を拭き取ると、アレクシオンは優しい声音で公爵に語りかけた。

「本当にそこにいる、つまらない女が私の婚約者に相応しいと?」

「ミレーネは素晴らしい娘です。そこにいるアバズ・・・失礼、メイヴィス?とは比べ物にならないほど。」



次の瞬間、広間が凍りつくような殺気がアレクシオンから放たれた。

「どこの馬の骨かもわからない人間を私にあてがうつもりか。」

「ひいっ」

あまりの圧に、令嬢の何人かは失神する始末。

日頃鍛えられているはずの男性陣まで、立っているのがやっとのようである。

「その女が、公爵家の人間であるという証拠は?」

「そ、その。話していた内容や、身体のほくろの位置が一致したので。」

「それだけか?」

「十分でございましょう?」


アレクシオンはその底冷えするアメジストの双眸で、公爵を睨めつけた。

「わずか12歳の時までの話など、どうとでも言えるわ。それに身体のほくろの位置は、出生時の記録を調べれば分かる。おおかた入れ墨と同じ要領で、仕込むのも簡単だしな。」

「出生時の記録は、我が家で厳重に管理しています。簡単に見られるわけが。」

たまらず、カルロスが父親の援護射撃に出た。

それに、冷笑でかえすアレクシオン。


「あんなザラな管理が厳重だと?笑わせるな。我が影が簡単に忍び込んだというのに。」

そして、懐から紙を取り出す。

「カルロス・ヴィルカドル。ヴィルカドル公爵家の長男として生をうける。身体的特徴は、うなじ、左脇、右臀部中央下、右足甲にほくろあり・・・」

淡々と読まれる内容に青ざめるカルロス。

しばらく読むと、アレクシオンは顔を上げた。

「これで分かったか?出自のはっきりしない人間を、私の后とすることはできない。」

「そんな、アレクシオン様。」

ミレーネがすがるように、アレクシオンへと一歩踏み出した。


「誰が私の名呼ぶことをお前に許した?」

容赦なく突きつけられる剣。

それにたじろぐミレーネをアレクシオンは無表情で見下ろした。

「それにしても、年のわりに身体が発達していないようだ。」

フンと鼻を鳴らすと、アレクシオンは公爵に向き直った。


「この娘を婚約者だと偽り、私を騙そうとしたのは、エルギア帝国への叛逆とみてよいだろう。」

「お待ち下さい、殿下!私達は騙されていたのです!」

なおも弁明しようとする公爵を、アレクシオンはねめつける。

「黙れ。権力と富に目がくらみ、セルフィーネ王女と実の娘である。メイヴィスを蔑ろにした罪は重い。」

びりびりと場を震わせる声が急に猫なで声になる。

「だが、私がメイヴィスを娶れば、貴殿が義父になるのもまた事実。あなたを罰するかどうかは、メイヴィスに委ねよう。メイヴィス、あなたはどうしたい?」

公爵はすがりつくようにメイヴィスを見た。

「私を、実の父を見捨てはしないよな。」


メイヴィスはニッコリと周りを魅了する慈愛に満ちた表情を浮かべ、口を開いた。

「私に父はいませんわ。そこにいるのは、私を誘拐し、6年間もの間苦しめた人間。処置はすべてお任せいたします、我が君。」

その言葉に、公爵は鬼のような形相になった。勿論、兄や姉、公爵夫人も。

「なんて恩知らずな!」

「今まで生きてこられたのは、誰のおかげとおもって?」

「公爵家に迎え入れられただけでも感謝すべきだ!」


だが、メイヴィスはそれをどこ吹く風で聞き流す。

「あら、覚えていませんの?公爵閣下は昼間私にこういったではありませんか。「貴様に父と呼ばれる筋合いはない。」と。それに私を毒殺しようとしたことを忘れたのかしら?そういえば公爵夫人はしつけと称して私をなんども鞭でぶったし、カルロス様は、私を物置に監禁するのがお好きでしたわね。エルセイド様は新しい剣が手に入ると、いつも私の背中を試し切りされてましたし。使用人たちも私の食事には決まって腐ったものを入れておりました。ええ、何より自分たちが勝手に拐かしたのに、私を蛇蝎のごとく嫌い、挙げ句本物の「ミレーネ」が現れるやいなや、私を捨てるような方々を誰が家族と呼びましょう。」


吐き捨てられたその内容に、大広間はメイヴィスに対する同情で溢れかえった。

「では、決定だな。」

アレクシオンは護衛に命令した。


「ヴィルカドル公爵一家をエルギア帝国への反逆罪で処罰する。」

護衛が歩み寄り、公爵を羽交い締めにした。

「ああ、待て。」

大広間から連れ出されそうになった公爵家に近づくと、アレクシオンは低い声で囁いた。


「私のメイヴィスを傷つけるのは楽しかったか?」

「⁉」

冷気にカタカタと震える公爵家にアレクシオンは獰猛な笑みを浮かべた。

「貴様は、権力のために利用した女が産んだ実の子によって、全ての権威を失った。気分はどうだ?よくないだろう?だが、まだぬるい。貴様らがメイヴィスにした地獄のような仕打ちはこれでは足り無いからな。死よりも恐ろしい苦しみを味わわせてやる。」

それから、とアレクシオンはエルセイドに耳打ちをした。

「お前程度が、国一番の剛の者だと?笑わせるな。お前程度の人間は、我がエルギア帝国では騎士団長どころか、騎士団の班長にもなれまい。」


震えながら大広間から引きずり出された公爵家を尻目に、アレクシオンは大声を上げた。

「今の発言から分かる通り、我が影は大陸中に散らばっている。どの国も例外なくな。万が一叛逆の兆しがあれば、それを見逃すほど我らは甘くない。特に最近は、エルギア帝国の同盟国の中のいくつかが身勝手な動きをしている。我々が見ていることを決して忘れるなよ」

ようやく貴族たちは今夜の対面式の意図を知った。


脅しと牽制。

最近不安定化している大陸の国際状況を安定させる舞台として、彼らは今夜を選んだのだ。


「でも良かったのかしら?ミレーネは、本物じゃなくて?」

メイヴィスの囁きに、アレクシオンは、しぃっと口に人差し指をやる。

そんな些細な動作でも妙に色気があり、様になるのだから、美形はずるい。

「本物かどうかは神のみぞ知る、ってことだよ。だが大事なのは、彼女が公爵家の人間だという確たる証拠がないことなんだ。」

ばちり、とウィンクをかますと、アレクシオンはメイヴィスの腰をぐっと抱き寄せた。


「我が婚約者に、このメイヴィス嬢を迎え入れること、異論ないな?」

大広間に響く高圧的な宣言に、その場にいた者たちは青い顔をして拍手を送る。

アレクシオンはさも当然かのように、それを受け取った。


「それよりも大丈夫か?毒を盛られたまま、ここまで急いで来たのだろう?」

「正直かなりきついですわ。」

毒を服用し、かなりの運動量をこなしたせいか、視界が霞む。

毒が全身に回り切ったようだ。

「申し訳ございません。もう、・・・」

次の瞬間、ふわりと抱き上げられる。


「降ろしてください、我が主。」

「嫌だ。」

子供のようにぷうと頬をふくらませると、アレクシオンは再度声を上げた。

「私の婚約者は毒を盛られてそろそろ限界のようだ。私はこれで失礼する。皆は、この後も引き続き楽しんでくれ。」

スタスタと会場を後にしたアレクシオンに、メイヴィスは慌てた。

「今宵の主役がいなくてもいいのですか?」

「今の優先順位はメイヴィスだ。」


すり、とほおずりされたメイヴィスは、顔を赤くする。

「バカだな、この国の人間は。君の美しさ、気高さ、強さに気づかないなんて。」

メイヴィスを自分の膝の上に乗せたまま、アレクシオンは貴賓室のソファに腰を沈めた。

「でもよかった、私のもとにメイヴィスが戻ってきてくれて。」

本当に嬉しそうに、二つのアメジストの瞳が自分を覗き込む。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『戻りたくはないか?「ミレーネの影」でなく、「メイヴィス」に。』

三日前。

ヴィルカドル公爵家の、今は使われていない使用人用の部屋の一室に幽閉されていたメイヴィスの前に、アレクシオンは降り立った。

帝国で育ってきた二人にとって、ヴィルカドル公爵家の警備など無いにも等しい。

実質、メイヴィスは影としての仕事を命じられれば、公爵家を抜け出すことが何度もあった。

『三日後、対面式の場にいればメイヴィス、お前の勝ちだ。』

『しかし、私は本当にメイヴィスに戻れるのでしょうか?』

月光がアレクシオンの銀髪にきらきらと反射する。

『戻れるかどうかはお前次第だ。』


冷たくも聞こえる彼のセリフは、しかし、その表情を見ればそうでないことが明らかだった。

『戻りたくはないか?本来愛を受けられる立場に。復讐したくはないか?お前の母親を利用し捨て、お前を地獄にたたき落とした公爵家に。』

甘い蜜のような誘い。

それにメイヴィスはコクンと喉を鳴らす。

『何より、メイヴィス。私はお前が欲しい。』

そっと額に触れる柔い感触。

『だが、享受するだけではダメなんだ。自分の地位は自分で手に入れなければ。』

アレクシオンが窓枠に足をかけた。

『戻ってこい。お前の力で、私のもとに。』

死ぬなよ、とどこか泣きそうなアレクシオンは、窓辺で竜の翼のようにマントを広げた。

『三日後に会おう。』




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「我が主、傷の手当ては自分でできますから。」

「ジッとしていろ。毒でつらいだろ?」

馬車についていた護衛を殺し、雨の中馬で宮殿まで全速力で疾走し、大広間まで近衛兵を蹴散らすのは、かなりの体力を使った。

その際に、いくつか傷を負ったのをアレクシオンは嬉しそうに手当てしている。


視界がぐらつき、吐き気が押し寄せる。

「我が主、もういいですから。」

「アレクシオン。」

「はい?」

「私の名前だ。」

「ええ、存じておりますが。」

何が言いたいのだろう?この美丈夫は。


「私は今夜、正式にメイヴィスの婚約者となった。」

だから、名を呼べ、と黒い肉食獣は催促している。

気分の悪さも手伝って、メイヴィスは正常な思考を放棄した。

「アレクシオン殿下。」

「もう一回。」

「アレクシオン殿下。」

「うん。」

何よりも嬉しそうに微笑む彼の後ろに、ぶんぶんと引きちぎれそうなほど振られる犬のしっぽが見えた気がした。


(ああ、やっと戻ってこられたのだ。)

眠気に襲われ、手足が鉛のように重い。

「おやすみ、愛しいメイヴィス。」

アレクシオンがメイヴィスにキスを落とす。

まどろみの中で、自分を見つめるアメジストの瞳。

ずっと恋焦がれていた腕に抱かれ、メイヴィスは静かに眠りについた。



次にメイヴィスが目覚めたとき、そこはエルギア帝国の宮殿の一角だった。

そこでメイヴィスが自分の新たな人生を第4皇子の妃、そして彼の優秀な右腕として活躍するのは、また別のお話。


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