ウイズコロナ:ファーストペンギン
ウイズコロナ:ファーストペンギン
■登場人物
A:
B:
C:
■本文
(ファーストペンギンの説明画像)
A:
僕らは陸の上のペンギンってこと?
B:
そして海の中にどれだけの危険があるのか?
それがわからない。
C:
いつまでも陸にいればエサは捕れない。
A:
かといって、むやみに海に入れば、どの位被害が出るかもわからない。
C:
自粛が正しいのか?経済活動が正しいのか?
、確かに、今の状況と重なるね。
B:
「ファーストペンギン」、勇気と行動力のある人を表現する時に使われる。
けど、私は別な解釈ができるって思う。
C:別な解釈?
B:
理想的な話、悪いほうで解釈してほしくはないけれど、
、組織のために危険を覚悟して、請け負って行動する人、そんなことを思う。
B:
古い話を例にするけど、広島、長崎と原爆が落とされて、
不毛の地になって、もう草木は生えないのではないか?と言われた。
でも実際は雑草が生えてきて、人々に希望と勇気を与えた。
それでもその雑草たちは土の中の毒素を吸収して、大きくは成長できなかった。
C:
みんなのためにはなったけど、自分には得ではなかった?ってこと?
B:そうだね、、、
A:
それじゃ、、Bは経済優先に社会は動くべきだってこと?
B:
そーいうことではないの。
私も典型的な日本人?の性格だから慎重に危ない橋は渡りたくはないよ。
A:
うん、むやみに何も予測せずに行動すれば、
ペンギンだったらみんなで海に入って、シャチとかの捕食者(もしくは動物といっても可)に多くのものがやられちゃう。
ペンギンもリスクを考えての行動だし、人間には知恵がある。
いろんな予測をして、対策、対応を考えることができる。
慎重に考えるべきだよ。
C:
でも、、、私の周りにも進路に影響が出ている子もいる。
やっぱり経済は大事だよ。
B:
うん、経済は大事。
でも、今、話したのはどちらが大事か?ってことで話したのではないの。
考えたくないけれど、今よりももっと状況が悪くなって、誰かが感染覚悟で取り組むことで多くの人が助かることもあり得る、かもしれない。
逆に自己保身、自分が感染したくないと誰も行動しなかった場合、状況がより悪くなる。
そういうことも起こってしまうかもしれない。
A:確かにそんなことが起こっても不思議じゃないね。
C:
私、なんとなく今の状況だと医療従事者をイメージした。
最前線で頑張ってくれているのに、感染を恐れて差別する人もいる。
そんな社会だと医療に関わろうと思わない人も出てくるかもしれないね。