勇者召喚(?)
最近休んでいましたが、このように不定期に投稿していきます。
「はっ!?ここはどこだ!」
目を開くと、俺は石畳の床の上にいた。
周りを確認しようとすると、
「あなたが勇者ですね?」
と、背後から声をかけられた。若い女性の声だ。転がって振り替えると、そこには金髪の女性が立っていた。俺は決してスカートの中など見ていない。
「えー。たぶんそうだと思いますが、とりあえず、『コレ』はどういう事ですかね?」
そう。俺は両手両足に手枷足枷、更にロープによってぐるぐる巻きにされていた。
「私たちにとって、あなたという存在は危険過ぎるのです。七魔王の一人として、あなたを見逃す訳にはいかないのです!」
俺は困った。俺、この世界にきたてほやほやだし、魔王に勝てるわけ無いって!
それに、この人、とてつもなく大きな勘違いをしている。
「分かった。あんたと敵対しないからとりあえずこのロープを解いてくれ。」
異世界人が魔王と敵対しないといけないなんて法律は無い。俺は自由にやらせてもらう。
「命乞いは聞きません!あなたが私たち全員の敵である以上……って、えええええええ!!!」
魔王様の悲鳴が響き渡った。
あー、めんどくさい。