第1章輪廻転生 1節転生編 2.魔王の家族
魔王の両親の紹介です 少しギャグ。少しシリアス。
1章輪廻転生 1節転生編 2.魔王の家族
魔王と転生した俺に、突然家族が出来た!
発光魔石の照明に照らされた石造の魔殿の中の拝殿にその声は響いた、
「私は、【不死】の魔王 銅鑼具運ー四誌阿魔王:魔使丁(Aランク)
種族:不死者・吸血王:吸血鬼の上位体だ。お前の父親になる。認証せよ!!」
〔オラは、【炎】の魔王 固空理ー暗魔王:魔使丁(Aランク)
種族:魔狐・金狐(金九尾)。汝の、母親になる。認証せよ!!〕
なんかツコミどころ満載、暴走族か!養子か!異姓婚か!
俺の体に染み付いた、ツコミ本能が湧き出て止まらない。
どうして、こうなる!
俺は抗議と不審の目線を二つの顔に向けながら。
『何故、魔物に襲わせた!』叫んだ。
『親が子供を、魔物に襲わせるか!』
『信用できん!!認証なんて!できる訳無かろうが!?』
叫び上げて、拒絶の意思示した。
「済まない。説明不足だった。」
「【初見の試し】とは、産まれて来た者が、魔王にふさわしいか、異界紳王が選択し
生誕者とともに魔物を送り、覚醒後、襲わせて。能力を見る。生き残る、能力を見るためだ」
ヨシアは俺に説明し始めた。
魔王達の説明を受けながら
この異世界【曼荼羅厭苦異界】では、ここ300年程前から、
権力闘争が激化し不安定な時代を向かえた戦乱の時代になっているようだ。
生誕直後が危ない、新魔鏡を目当てに、暗殺なんて日常的に起こりうる。
魔鏡を与えては成らない。他の権力者に力を与えない防止策として。
新たなる者の覚醒を確認し、最低限の能力があるか確認する必要がある。
無ければ、死亡後にその者の新魔鏡を破壊しなければならない。
どうやら、魔王の死と魔鏡の存在は別物ようだ。
魔王・女魔王の結婚は珍しいらしい。
何故なら、魔王は子供が作れない!
性殖能力は【異能】だそうだ!
殆どの権力者は独身貴族?!
従って、子孫跡継ぎが異界を継承することは殆ど無い。
殆どの子供(養子)は独立して異界を作る。
魔物は性殖能力あるが。種族によって繁殖方法は異なるらしい!?
おおよそ、この世界のことを俺は理解し始めた。
異世界転移転生だ、 俺の体に染み付いた、ツコミ本能が訴えていた。
「さて、【曼荼羅厭苦異界】の魔王の基本事項と掟を話そう。
権力者(聖王・魔王)は苦界に500体まで存在できる。
魔王は苦界に10年毎に生まれる。聖王は苦異界に50年毎に生まれる。
苦界紳王により親が決められ。
誕生人数は欠落権力者の数により異界紳王が10体程度を決定する。
親となったものは1年間(12ヶ月360日)教育・独立を助ける義務を負う。
1年後ナリキンは独立し【成】魔王として。他の権力者達と渡り合って行く事になる。
独立後は子供といえ、特別扱いする事は出来ない。ただ、親しい魔王として付き合うだけだ。
この1年間両親として、教育に最大限の力を尽くそう。君もしっかり学べ。
君の為だけでなく両親のためにも、子供の10年間の生存率により、褒章・厳罰がある。
親は教育・独立を助ける力がある権力者で生存期限15年までの権力者とする。
マア、詳しいことは実例を示しながら教えよう。」
[そうね、二人で教えてあげるから。がんばってね〕
アンは俺の髪をなでた。俺は照れくさくなりもじもじした。
まだこの世界の沢山の事を俺は知らない。魔王として生抜くには多くのことを
学ばなければならない。
時間は1年、寒気がした。大丈夫かと!?
俺の本能が【成】魔王ナリキンは【不死】魔王ヨシアと【炎】魔王アンを認めた。
『【不死】魔王ドラグウンーヨシアを父として【炎】魔王コクウリーアンを母として認証する』
高らかに宣言すると。
三体の魔王が漆黒の生光にまとわれ、間を紫光がつなぎ漆黒の煌めきを発光した。
俺は両親と繋がったことを感じ取った。
新たなる家族を得た。新たなる始まりだ!!
俺の体に染み付いた、本能が訴えていた。
本能(阿頼耶識)は潜在意識の奥深くに眠る不認識の意識、転生を操る源。
俺は本能で感得した。
『イエイー!!』俺は叫んだ。嬉しかった。
編集しながら投稿してゆきます。盗用指摘・ご意見、宜しくお願いします。初投稿です。真摯に対応したいと思います。