3話
さて、今回は長めです。そして、溜め置きしていたものが切れたので、次回からは不定期です。
~とある草原~
「うぅ。」
いきなり飛ばされた。ここはどこだろうかと辺りを見回す。初めてみる景色。あるものは草原、湖、森····、だけだ。
取り敢えず湖まで行き、水を飲むとしよう。
「飲んでダイジョブかな?」
一様きれいだ。さっきので気分が悪いこともあり、水を飲もうとする。
「あれ?」
水面が鏡のように自分を写す。
「えぇーーーーーー!」
驚くはずだ。自分は今。髪の色は茶髪。年は20代ぐらいで顔も体も整っている。しかぁし。極めつけは、これ。ケモミミと、尻尾が生えていた。遠くからみれば、湖の畔を駆け回る獣が1匹。まあ、一部獣だが。
その驚きと興奮が覚め、草原に座る。風が吹く度にケモミミや尻尾を撫でていく。少し気持ちいい。
ケモミミも尻尾も髪の色と一緒だがそれでも目立つ。自分の頭と背後にある尻尾は少しさわってみるとふさふさしている。気がつけば自分でモフモフしてた。はたから見れば自分のケモミミで、喜ぶ変人だ。
少しして、最も重要なことに気がつく。服装だ。わりと普通のワンピースなので尻尾はフリー。下着は尻尾のとこだけ穴が空いていた。タイツなようなものは履いていないので、パンチラしてくださいと言わんばかり。靴は現代の靴では無いものだが、一様、紐靴だ。
足元を見てみる。スマホのような薄い板ものと誰がどう見ようと認める日本刀(異世界だからわからないが)があった。しかも、板はスマホといっても過言ではないような、一つの面が画面のように黒いものだ。
思わず皐月は苦笑した。
皐月はスマホのような物を拾い、いろいろと調べてみた。しかし、スイッチのようなものは一切ない。
ここまでを振り返ってみる。
「もしかして···。」
ここは多分、ファンタスティックな世界だと仮定して、身体中を流れるもの(?)を右手のスマホのような物に込めてみた。
[ブォン]と音がして、画面らしきものが光る。起動したみたいだ。しかし、ここで予想は大きく外れる。これは、ステータスプレートと呼ばれるようなものであり、スマホのようなマップとかがあるわけもなく、調べものも自分のスキル以外確認できそうにない。仕方なく自分のステータスを見てみる。
「まあ、あるいみよそうどうりd··、えぇーーーーーー!」
驚くのも無理がない。自分のステータスを見ると、
名前:
レベル:Lv1
職業:
種族:狐人族
次のレベルまでの経験値:50
スキル: 言語理解
全属性耐性
全属性適合
筋肉·体力·魔力増強:Lv10(パッシブ)
抜刀剣術:Lv10
回復魔法:Lv10+ (威力:極)
ただの、チートである。だけど、日本刀が抜刀剣であり、唯一の武器であることがわかった。
「さてと。まず町か村を探そうかな?おっと、名前をつけなきゃね。」
そう、いまだに名無しだ。今まで通り皐月を名乗るのもおかしいだろう。
悩んだ末、つけた名前はこれだ。
「私の名前は、リュナです。」
さぁ。チートすぎるスキルを持つ1人(一匹?)の女が立ち上がった。
[リュナ]という名前。作者を知っている方はお気づきでしょう。あの名前を使ってしまいました。本当は別の名前を考えていたのですか、予定していた名前が他の作者さんが使うことが多いようなので、急遽別な名前にしました。わからない人の為に書きますが、作者の昔のゲームプレイヤー名です。さてと、作者は忙しいのでここからは不定期です。そして今までに無いようなこともしてみようと思います。お楽しみに。