転生したのは赤ん坊!?
異世界という表現があっているか分からないが、ある世界で頂点までのぼりつめた勇者がいた。
でも彼は病にかかってしまったのだ。いくら最強の勇者でも病には勝てなかったらしい。
そして最強の勇者はモンスターに倒されるわけでもなく、同じに勇者に倒されるわけでもなく、勇者らしくないものであっけなく死んでしまった。
そんな感じで死んでしまった彼は変な感覚に襲われた。それはまるで普通に目が覚めるのと同じ感覚だった。そして彼は「なんだこれ」と発したつもりだった。でも彼の発した言葉は.......
「おぎやぁぁぁぁ」
だったのだ。彼の頭は混乱していた。でも周りはそんなの気にしてないらしく、「良かった」「元気な男の子ですよー」などと話していた。
そんな会話で今の状況を理解したらしく、混乱していた彼はだいぶ落ち着きを取り戻した。
「どうやら俺は赤ん坊に転生してしまったたらしい」
赤ん坊に転生してから、10年が経過した。
俺はこの10年間でいろいろなことがわかった。まず生まれた時に必ず誰しもが授かるはずの恩寵がこの世界には存在しないらしい。
そしてモンスターも存在しないらしい。
最後にこれが一番重要なことである。それは.......
勇者という職業がこの世界では存在しないということだ
俺はどうやって生きていけばいいのだろうかと少し悩んでいた。まぁーその時はその時になって考えればいい。
そして今は小学校というものに通っている。俺はそこで小学校では4年生という位に入れらている。そこに通って、俺は違和感を感じていた。
俺の勉強レベルや運動神経が比べものにならないほど高いことだ。
勉強レベルが高いのは別として、なぜここまで運動神経が高いのかは謎なのだ。勇者の時とはレベルはだいぶ低くなるが、それでもなぜここまで高いのかは本当に謎なのである。
そんな謎を抱えたまま俺は小学校、中学校と卒業していった。