一杯の味噌汁
ああ味噌汁が飲みたい。
途轍もなくあのぬったりとして熱くとろける汁が飲みたい。
舌に余韻が波打ち際のように残るあの味噌汁が飲みたい。
すんだ香りの良いつゆと溶けて沈んだ味噌の入った汁をかき混ぜたい。
椀を持ち上げて口に含むまでに香りから温もりを予感するあの感じがたまらない。
椀といえば色の映える暗い色の椀で飲みたい。
黒では中身よりも外見の方が目立ってしまう。しかし味噌よりも暗い色の椀で飲みたい。
わずかに対流する味噌の流れを感じつつそれをゆったりとかき混ぜるその瞬間に私は幸せをも感じる。
蓋のある椀で飲みたい。
あの蓋を開けた時立ち上る湯気に疲れさえ溶けて解けてゆくのだ。
閉じている時でさえ、幸せはここにあるのだと感じる。
それがたまらなく楽しいのである。
ああ
ああ
味噌汁が飲みたい
あとがき…?
出汁が命!味噌汁を飲みましょう。きちんと作ると、おかずなんかよりご飯が進みます。
ごはんの甘味、そして味噌汁の塩味。最高です。
具材はなんだっていいのです。キワモノなら唐揚げだって出汁が出ます。
お椀に具材を入れて、鍋に戻して味噌を少し。そしてだしを注ぐのです。それが正義。
一人暮らしにもオススメ! 味噌汁を飲みましょう!