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エピローグ 約束


『もうすぐ、彼らは自身の世界へ帰還する。』


そんな神様の啓示を受け、俺は秋華と共に河原へ走っていた。

俺は良いのだが、同じ啓示が聞こえた秋華が俺にも付いて来いと言うのだ。彼女の頼みとあれば行かざるをえまい。

河原、と言うのは半分勘だ。まだそこに残っていればいいが――


「アイン君!」


――どうやら、本当に居たらしい。

俺の生まれ変わり…アインと言ったか。彼と、彼が連れて来た少女は確かに河原に居た。

しかしその体は透けていて、まるい光が周囲を漂っている。


「……秋華、嶺二。来たのか。」


「秋華に連れて来られてな。何か、言いたいことがあるんだと。」


秋華が伝えたい言葉、それは俺も聞いていない。

居なくなっていく2人と同じように、俺も心して耳を傾ける。


()()()!」


………え?


「リラさんとは友達としてまた会いたいし、アイン君とももっと話がしたい!

もちろん、私には嶺二が居るから付き合えないけど…それでも、2人と友達でいたい!

今度はきっと、遊びに行くから! 嶺二も一緒にね!」


「お、俺も!?」


「うん、だってアイン君結構素敵だし。向こうも乗り気みたいだし、嶺二が居なかったら…」


「ま、まあ秋華がアインに誑かされないように見張らなきゃならないからな! その時は地獄だろうが一緒に行ってやるよ!」


冗談って分かっててもそんなこと言われたら一緒に行かなきゃダメだろ!

秋華の奴、覚えてろよ…どこまでも付いて行ってやるんだからな!


「…そりゃ、嬉しいな。」


「ちょっとアイン! アインには私が居るでしょ!?」


「そんなこと言ったってなー、前世からず~っと好きだった子から言われちゃったら鼻の下も伸びびびびび!? ちょっと久々のアイアンクロー止めろ!! 冗談だから!」


「分かってるけど言って良いことと悪いことくらいあるよ!」


「そ、そりゃ悪かった! ゆるし―――」


……騒々しい別れだった。

2人は完全に消失し、残ったのは俺と秋華だけだった。


「……またな、アイン。」


「あれ? もしかして嶺二も乗り気?」


「まあ、ちょっと男同士…っていうか、自分同士で腹割って話したいこともあるからな。

お前とリラって奴が話してる間、野郎2人で語り合ってるよ。」


「ふーん…

…その話、後でアイン君から聞いちゃおっと。」


「おい、止めろ。」


「冗談冗談!」


「言って良いことと悪いことがあんだよ! 待て!」


「待ちません~! って言うか今のは言っても良い冗談です~!」


2人で笑いあいながら帰る。

何故かはわからないが、その心は充足感に満ちていた。











一年後、一組のカップルが山奥で消息を絶つ。

果たして、彼らは望んだ場所にたどり着けたのか、それとも―――


―――真相は、2人だけが知っている。

これで最終回となります。

失踪したり、最後めっちゃ駆け足だったりしましたが、無事……

…無事じゃないですよぉ! 打ち切りじゃないですかやだー!

…はい、とにかく完結しました。

お見苦しい点はいくつもあったでしょうが、それでも最後までお読みいただきありがとうございました!

また別の作品で!

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