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乱世
今宵は乱世。
数多の将軍たちが自陣の領土を広げようと進軍する。
全土統一を目指す者も存在する。
その中、一人の武人が戦に乗り込む。
地位も与えられておらず、どこの領土にも属さない。
背丈は170いかないぐらいの男としては少し小柄。
背負っているのは2本の剣。どちらも竜の紋章が刻印されている。
と、そこに一人の兵士が切りかかってきた。
小柄の武人は目を閉じたまま、何かを待っていた。
勝負は一瞬だった。切りかかった兵士がその場で倒れた。
「今宵も戦乱。数多の将軍が立ち並ぶ戦の中心。」剣を鞘に戻し、瞼をゆっくり開けた。
「さぁ。今宵も戦を始めよう。兵士の数は十分だろうな。」上半身を前に倒して地面を思いっきり蹴る。
人以上の速さである一軍に単騎で攻め入る。
今宵も乱世。今また歴史に名を刻む者が現れる。
新連載「迷い込んだ乱世の時代」は別作品と並行して作業するため更新が遅れますがよろしくお願いします。
オリジナルの戦もの初めて書くので至らぬ点がありますがご了承ください。
それでは次章をお楽しみに。