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まぶしい

作者: 雪つむじ

目を瞑って

見上げる空は

とてもとても

赤い色で


どうして赤いんだろう


きっと

生きていると赤く見えるんだろう

そう思って目を開けると

赤い空は

消えてなくなる


目を開けて

見上げる空は

とてもとても

蒼い色で


どうして蒼いんだろう


空を見上げ

目を開いたこの僕が

その瞬間に息をすることをすっかり忘れて

死んでいるからなんだろう

そう思って目を瞑ると

蒼い空も

消えてなくなる


あまりにも鮮やかに見える

赤い空と蒼い空は

目を瞑った瞬間と目を開いた瞬間に

大きく隔てられていて


赤い空は

なんだかこわい


蒼い空も

なんだかこわい


空の色は何色だって

いつだってこわいのに


赤も

蒼も

手が届かなくて


空の色は何色だって

いつだってこわいのに


赤も

蒼も

すぐに手が届いてしまって


目を開いているときに

赤い空が見て見たい

目を瞑っているときに

蒼い空が見て見たい


目を薄く開ければ

両方が見えるじゃない


目を薄く開ければ

二つの世界を渡れるじゃない


そんなものは

薄い傘に遮られた


嘘っぱち


挿絵(By みてみん)

ありがとうございました。


8/18 誤植を訂正。

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― 新着の感想 ―
[一言] あっ、 両方が見え(る)じゃない、抜けてる?
[一言] 和傘、ええな~ 祇園さんのお茶屋さんの店先に 緋毛氈敷いて、あの人とお団子食べたかったわ、、、 桜の花びらが お茶に落ちて ふたりで笑って、 舞い散る桜の雪の中を歩きたかった、、、…
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