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22回目の7月14日の朝

現在、私は、22回目を迎えた。


それは、誕生日である。


22回目の7月14日がやがて、来てしまった。


はーぁ


朝からため息ばかり。


いいことなんて、朝から何もない。


今朝、会社説明会に行くのに、家を6時半に出て、家から近い最寄駅の駅まで、車で、向かった。


6時50分に、最寄駅から徒歩5、6分くらいの駐車場代500円を支払い、止めた。


そして、駅まで、徒歩で行き、パスモのカードに3000円をチャージ。


駅ホームに入り、7時6分発の電車を待つ。


まだ、7時過ぎという時間なのに、駅ホームには、人が多かった。


電車が来て、それに乗る。


空席はない。


立っている人もたくさんいる。


通勤列車と言っても過言ではないだろう。


電車に乗っている間、乗り換えの駅まで、窓からいつもと何も変わらない景色を見るだけ。


しかし、あっという間に、乗り換えの駅に着く。


いつもと何も変わらない景色が、乗り換え駅から、さらに続く。


先程とは、違う電車に乗り、2回目の乗り換えまで向かった。


電車の中では、さらに、人混み。


立っている人のほうが多い気がする。


いつもは、午後からとゆっくりのため、11時半くらいのに乗るから、あまり混んでいない。


椅子に座れる。


そして、3回目の乗り換え駅ホームまで、歩く。


人混みの中をうまく避けながらも続く。


エスカレーターは、やばい。混みすぎである。


なかなか、進まないことにいらいら。


大都会は、もっと、すごいんだろうなと思った。


取り敢えず、19番ホームを見つけ、少し待つ。


私の住むところよりも、電車が来る数は多く、羨ましい。


8時半ちょっと過ぎ、電車は、来て、乗った。


そのまま、目的地の最寄駅まで、乗って向かっていった。


席は、空席がたくさんあり、比較的に空いていて、椅子に座った。


窓からの日差しが少し暑い。


向かい合わせのため、前に座っている男の人がいるため、目の位置を留めることに困った。


私は、目を瞑り、目の位置を変える。


眠かった。


いつどこで寝てもおかしくないくらい眠かった。


気が付けば、


目的地の最寄駅の前の駅まで、来ていた。


あと、一駅…


眠い…


眠気と戦いながら、目的地の最寄駅を目指す。


5.6分くらいして、その駅には、着いた。


まだ、止まらない間に電車の出入り口まで、進み、着くのを待つ。


あっという間に着いてしまった。


駅のホームから降り、出入り口まで、行き、ピッとパスモを鳴らし、駅ホームから出た。


東口と西口に分かれた。


スマホを開き、確認する。


そして、ナビ通りに、目的地まで、歩いた。


額からも脇から汗。


やばい。


ハンカチで汗を拭う。


ジャケットを着る気になれない。


暑っ!


太陽の日差しは、そう簡単には、消えない。


「暑い…」


思わず、口から溢れる。


お風呂に入りたいと思った。


なぜ、こんなに、暑いというのに、スーツ?


そんなことばかり言っているうちに着いたと思った。


20分くらいかかっただろうか。


「え?」


しかし、表札の名前が違う。


"〇〇センター"


「え?」


目的地の確認する。


グーグルマップにもう一度、やって見る。


「…」


「え?」


間違った。


通って来た道から、大分、過ぎていたのだ。


「…」


暑さのせいか、さらに苛立ち、


はーぁ


ため息。


時間がない…


間に合うのかな?


そんな時だった。


「わかったかね?」


1人の男の人が話し掛けくれたのだ。


「どちらに行くん?」


「△▲株式会社です….」


「なんか、聴いたことあるな….」


地図を見て、道を説明してくれるが、よく、分からず…


すると、女の人まで、巻き込んでしまい…


すいません…


って感じであり、それとは、裏腹に、


やばいな…間に合うのかな…?


今まであった余裕が一気になくなる。


スマホの時間を見れば、9時43分。


やばいことに気がつく。


しかし、折角、調べて貰っているのに…


そのまま、消えるわけにも行かないし…


複雑な想いを背負いながら、結局、


「大丈夫です、すいません」


そう言い、目的地に向かった。


歩いている途中だった。


9時53分。


「…」


暑さのあまり、汗が先程よりもすごい。


このまま向かった。


ハンカチで汗を拭いながら。


近くまでやっと来て時間を見る。


9時58分。


ギリギリ間に合うかな?


少し迷う。


そして、見つけた。


10時01分。


「少し、遅れてしまった….」


出入り口がわからない。


見つけたと思ったら、始まっていたみたいだった。


入りづらいドアの向こう。


「…」


10時05分。


まだ、入っても大丈夫かな?


開ける手を伸ばせない。


戸惑う。


07分。


笑い声。


「…」


結局、入ることをやめてしまった。


07分。


諦めてしまった。


もしかしたら、歓迎してくれたかもしれないというのに。


あー


やってしまったと思った。


ノックをすることの恐怖とこれからの響きを感じて。


そこで、私は、行く途中に見つけたスタバに入る。


ドアを開けた瞬間、涼しい。


あの暑さが一気にどこかへ飛んで行った。


天国。


思ったよりも中には、結構人がいた。


出入り口のドアから直ぐ近くにカウンター。


注文するレジ。


「 〇△◎」


お会計を済ませ、少し待つ。


そして、注文した物を手にし、空いていたソファーの席を獲得。


頼んだ飲み物は、直ぐに飲み干してしまい、暑かった身体がゆっくりと冷めていく。


そして、現在、スタバで小説を書いている。


そんな午前の私。


お金を無駄にしてしまった。


ポカンと開く穴。


はーぁ


ため息しか、出ない。


スマホの充電もやばくなって来た。19%。


あー


充電も無駄になってしまった。


「…」


自分で自分の全てを無駄にしていることに、イライラ。


12時に終わる会社説明会。


それまで、時間を潰しかない。


行けばよかったと後悔。



22回目の7月14日の朝だった。

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