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あなたはあなたのままで

7.あなたはあなたのままで


 香織にとって、幸村と百合子は理想の夫婦だった。

そして幸村家は憧れの家族だった。

そんな幸村家の中にあって、幸村が浮気を二度もしていたなんて、信じられなかった。

しかも、百合子曰く真剣な浮気って、いったいどうなっていたのだろうか?

ゆりさんはそれを知っていてどうして許せたのか?

これから、香織が百合子に代わって、憧れの幸村家を、ある意味、支えていかなければならない。

出来るだけ、多くのことを知っておかなければならないと思った。

そのためには、少しでも多くの時間を百合子と共にしたほうがいいに違いない。

香織は考えた。

いっそ、アパートを引き払い、ここで一緒に残された時間を過ごそう。

しかし、問題がある。

急に、アパートを引き払い、しかも幸村家に同居するとなると、いくら楽天的な雅俊とはいえ、不審に思うし違いない。

やっぱり、ここはママに協力してもらいしかない。

 

その自、店が終わった後、香織は、話があるからと、陽子と二人店に残った。

「珍しいわね。アフターのお客をけってまで。よっぽどのことなのね!」

「率直に言いますよ。驚かないで聞いてくださいね。」

「大丈夫!伊達に年を食ってるわけじゃないから。」

「ユリさんが…」

香織は、既に感情を抑えられなくなりつつあった。

「ユリちゃんがどうかしたの?」

陽子は、香織が尋常ではなくなっていることに、ただごとではないと気持ちを立て直した。

「ユリさんが死んでしまうんです。」

「…」

陽子は手に持っていたグラスを床に落としてしまった。

「癌なんです。後一ヶ月しか生きられないんです。」

そこまで話すと、香織は、もうまともな言葉を発することさえできなくなっていた。

「香織ちゃん、気持ちは分かるわ。だけど、落ち着いてね。今日はそのために、たぶん、ずっと今まで辛抱していたんでしょう?」

陽子は香織の肩を抱いて自分のおでこを香織のおでこにくっつけた。

時間はかかったが、香織は陽子に全てを話し終えた。

陽子は、さすがに涙こそ見せなかったが、精神的にかなり消耗していた。

しかし、香織や百合子の決心を知ってしまったからには、自分には自分のやるべく役目があるのだ。

「分かったわ!明日私が幸村さんにメールしてお店に来てもらうわ。そこで一芝居打つとしましょうか。それにそれにしても、この前、三人の関係をみんなに話しておいて良かったわ。あれがなければ、あなたが幸村さんの家に、たとえ、一時でも居候するなんてあり得なかったわ。」


 雅俊は、新しいプロジェクトの企画会議に参加していた。

この春、営業企画室の室長に昇進していた雅俊は、部下から出された企画について、この会議で最終決定をし、担当の取締役に報告しなければならなかった。

ひと通りの企画発表が終わった時メールが入った。

陽子からだった。

〜この前の花嫁さんはとても素敵だったわよ。ところで、香織ちゃんのことで相談…というか、お願いがあるので、今日お店に来られるかしら?〜

雅俊は、いったん休憩をとることにした。

「よし!じゃあ10分休憩にしようか。」

そう言って伸びをすると、部下の一人にコーヒーを入れてくれるように頼んだ。

それから陽子にメールの返事をした。

〜バーテンのママも男らしくて格好よかったですよ!今日、寄らせてもらいます。〜


 会議が長引いたので、雅俊が“スウィートメモリー”を訪れたのは10時ころだった。

カウンターには宮田がいつもの席でバーボンを飲んでいた。

ボックス席には、門倉と黒沢が

おそらく会社の同僚だろう、他に二人の男たちと一緒にんでいた。

香織はボックス席で門倉達の相手をしていた。

雅俊は、宮田の隣に腰かけた。

「今日は、宮田さんの顔があの時の舞妓さんの顔とダブってなんか妙な感じですねえ。」

「お前さんこそ、あの時は、俺の花嫁にしたい気分だったよ。」

宮田はそう言って、数冊の写真アルバムを出した。

「あの時のやつですか?早いですねえ。」

「今どき、写真なんておうちプリントできるんだから、ちょちょいのちょいよ!」

「へ〜!宮田さんがそんなこと出来るなんて意外だなあ。」

「俺だって、一応、会社じゃあ、それなりの仕事をしているからなあ。」

「そうでしたね!広告代理店にお勤めでしたよね。」

恭子が雅俊の水割りを作り終わると、ママの陽子は香織と交代するよう恭子に告げた。

恭子は「またあとでね。」と言ってボックス席の香織と交代した。

「いらっしゃい。花嫁さん!」

香織はそういうと、ビールグラスを出して、雅俊にウインクした。

「はいはい!俺も今日はまだ飲んでないから1杯もらおうか。」

「さすが!幸村さん。」

雅俊はビールで香織と宮田と乾杯した。

香織は宮田の写真アルバムを見つけると、それを手にとって「見せてもらっていい?」と言った時には、もうパラパラとめくり始めていた。

「ところでママ?相談ってなんだい?」

「来たばかりだから、少しゆっくりしてからにすれば?」

陽子はそう言って、たばこを手にした宮田にライタ−を差し出した。

みやたはタバコの煙を目いっぱい吸い込むと、天井に向かって煙を吐き出し陽子に話しかけた。

「なんだ?ママにも悩みがあるのか?」

「違うわよ!今日はわたしじゃなくて、香織ちゃんのことなの?」

「香織のこと?見合い相手なら俺にも心当たりがあるぞ。」

「バカねえ!そんなんじゃないわよ。これは幸村さんでないと…というより、むしろユリちゃんにお願いと言った方がいいかしらね。」

「ユリちゃんって、幸村さんのカミさんのか?」

「そうよ。」と陽子。

「なんだ、じゃあ、百合子に直接頼めばいいじゃないか。」

「もう頼んだわよ。」と香織。

「じゃあ、問題ないじゃないか。」

「ユリちゃんがあなたの許可をもらわなきゃダメだって言うから。」

「まあ、わかった。それで、どんなことなんだ?」

「実は…実は出るのよ。」

香織は思い出しただけでも身の毛がよだつというような表情で体を震わせた。

「出る?お化けでも出るのか?」

雅俊が馬鹿にしたように言うと、香織は怒って顔をして、話しを続けた。

「お化けの方がまだましよ。ネズミよ。ネズミが出るのよ。押し入れの中で糞はするは、服をかじられるはで、もう、住んでいられないの。」

「じゃあ、引越せばいいじゃないか。」

「言われなくても引っ越すわよ。だけど、手ごろな物件がないのよ。だからママのところに居候させてもらおうとしたら、病気のお父さんを引き取ったらしくてそれどころじゃないって!そしたら、ユリさんに頼んでみればっていうからお願いしてみたら、いいって言うから、私、次の家が見つかるまで幸村さん家に居候することにしたわ。」

雅俊は、驚いて飲みかけたブランデーを噴出した。

「そいつはいいや!」

隣で、宮田が手を叩いて喜んでいる。

「宮田さん!ひとごとだと思って。」

「いいじゃないか!俺が泊めてやりたいくらいだが、俺も今、色々あってなあ。」

「色々ってなんですか?」

「まあ、俺も男だってことだ。」

「まさかこれですか?」

雅俊は小指を立てて宮田に尋ねた。

宮田は笑ってうなずいた。

「ちょっと!話がそれてるわよ!」

香織は両手を腰に当て、仁王立ちして宮田と雅俊を睨みつけた。

「わるい、わるい。」

陽子は両手を合わせて、雅俊に懇願した。

「後生だからお願い!しばらくの間香織ちゃんの面倒を見てくれる?幸村さんなら安心して頼めるわ。」

雅俊はグラスの水割りを飲みほして、しばらく考えていたが、やがてセブンスターを1本取り出すと、香織に火をつけさせた。

「わかったよ。香織ちゃん、泉陽女子短大を出てたんだよね?じゃあ、楓の家庭教師をやってもらうということで手を打つか!」

「幸村さんありがとう!」

香織はそう言って、カウンターから身を乗り出すと、雅俊の頬っぺたにキスをした。

「おい、おい!いいのか?店でそんなことして?」

宮田が、半分冷やかしながら、しかし、仕方ないなという風にママにウインクした。

宮田は陽子から事情を前もって聞かされていた。

しかし、百合子のことまでは聞かされてはいなかった。

「本当だよ!うちでそんなことをしたら、俺が百合子に叩き出されてしまうよ。」

「あら、ユリさんならそんなことしないと思うわ。だって、私たちのことをベストカップルだって認めてくれたじゃないの!」

「それは、お前、この前の仮想の時のことだろう?」

「あら?そうかしら?」

「そうに決まってるさ!」

なんだかんだ言っても雅俊は百合子のことを、愛しているのだと香織は改めて認識した。

幸村が事実を知ってしまったら、どんなに悲しむだろうか?そして、その後自分を受け入れてくれるのだろうか?

香織は、急に不安になって泣き出しそうになった。

しかし、そんな気持ちをギュッと押しつぶして、満面の笑みを浮かべて見せた。

「じゃあ、早速、明日荷物を運ぶわ。」

「あ、明日?週末にすればいいじゃないか?そしたら、俺も手伝うのに。」

「嫌!一日でも早くアパートを出たいの!」

雅俊は、あっけにとられて、言葉も出なかった。

「よしっ!じゃあ、俺が車を出してやる。」

宮田は会社が店の近くにあるのだ。

しかも、ある程度、自由に動ける立場にあった。

「まあ、嬉しい!宮田さん最高!」

香織は、雅俊にしたのと同じように、宮田の頬っぺたにキスをした。

「香織ちゃん!」

ママの陽が香織をたしなめるように、強い口調で言い放った。

香織は「へへっ!」と舌を出した。

心の奥の不安を悟られまいとしたのだが、ちょっとやり過ぎてしまったようだ。

だが、なんとかうまくいった。

あとは、少しでも百合子のそばにいて、決して多くはない時間を共有することだ。


 荷物を運び終えると、百合子は宮田にお茶を勧めたが、宮田は仕事中だからと、そのまま軽トラックを走らせ、帰って行った。

香織と百合子は、宮田の軽トラックが見えなくなるまで、家の前の路上で見送っていた。

「これからは、ずっと一緒ですからね!宜しくお願いします。」

「こちらこそお願いね。だけど、香織ちゃんの行動力は相変わらずね。」

「ねえ?お姉ちゃん、今日から一緒に暮らすの?」

楓が香織を見てうれしそうに言った。

「楓ちゃんはお姉ちゃんが大好きだものね。」

香織の腕にしがみついて寄り添っている楓の頭をなでながら、百合子はどこか遠くを見ているような、視点の定まらない笑みを浮かべて鼻歌を歌い始めた。

♪ララララ ラーラーラー ララララ ラーラーラー ララララ ララララ ラーラーラー♪

百合子の花歌を聞いて、楓が顔をあげ、百合子に向ってささやいた。

「お願い、叶うといいね。」

百合子はにっこり笑って楓に答えた。

「もうすぐ叶うわ!」

そして、香織の方をちらっと見た。

「本当?よかったね!」

楓は無邪気に、しかし、心から嬉しそうほほ笑んだ。

「さあ、お姉ちゃんの荷物を整理しようか?楓ちゃんもお手伝いできるかしら?」

百合子は楓の手を取って、玄関に向かって歩き出した。

「カエデもお手伝いするよ!」

そう言って、楓は香織に向って「早く行こう!」というように手を振った。


 その日の夜は、店を休むことにしていた。

元々、たいした荷物はなかったので、引っ越し自体は早く終えることができた。

百合子、楓、香織の三人は、和気あいあいといった感じで夕食の支度をしていた。

楓はピーラーを使ってジャガイモと人参の皮をむいている。

凸凹したジャガイモのむききれない部分は百合子が仕上げていく。

香織はそれを適当な大きさにきざんでいく。


 雅俊は、珍しく残業をせずに帰宅した。

玄関のドアを開けると、スパイシーないい匂いが漂ってきた。

どうやら今日の夕飯はカレーらしい。

雅俊が食堂に顔を出すと、楓が駆け寄り、「パパお帰り。」そう言って抱きついた。

香織も、菜箸を持ったままの手で「よっ!」と照れくさそうに百合子の影から顔を出した。

「あなた、もうすぐだから、先に楓をお風呂に入れてくれるかしら?着替えはおいてあるから。」

百合子は小皿でスープの味見をしながら、雅俊に言った。

「あいよ!」

雅俊は二つ返事で、寝室に戻るとスーツを脱いでから楓と一緒に浴室へ向かった。

二人が風呂から上がると食事の支度が整っていた。

マカロニサラダに、チンゲンサイとベーコンのスープ、薬味には福神漬けと、甘辛らっきょうが並べられていた。

二人が席に着くと、百合子と香織が二種類のカレーをもってきた。

楓は、自分のお皿にご飯をよそって、黄色い鍋のカレーを盛った。

赤い鍋はいつもバーモントカレーの甘口が入っている。

雅俊はドーナツ状にご飯を盛って土手を作ると、その真ん中に黄色い鍋のカレーをたっぷり盛った。

黄色い鍋にはジャワカレーの辛口が入っている。

香織は目を丸くしてその様子を見ていた。

「そんな盛り方する人はじめて見たわ。」

「本当よね。そんなにいっぱい入れなくても、お代わりすればいいのに。」

「分かってないなあ!カレーはこうじゃなきゃダメなんだ。」

そう言って、福神漬けとらっきょうをカレーの真ん中にスプーンで1杯ずつ放り込んだ。

百合子は赤い鍋と黄色い鍋から半分ずつカレーを盛った。

香織は、これにも驚いた。

「えっ?混ぜるんですか?」

「あら?変かしら?私は二つの中間くらいが好きなのよ。」

「そうそう、百合子の方が変だよなあ。皿に入れてから混ぜるなんて。」

香織は迷ったが、辛口のカレーを食べることにした。

「!」

一口食べると香織は慌てて水の入ったグラスを取った。

「辛〜い!ユリさん、これって?」

「あら?見ていなかったの?この人は辛いのが好きだから、鷹の爪とチリパウダーをたっぷり入れてあるのよ。」

香織は雅俊の方を見た。

涼しそうな顔でカレーをパクついている。

「幸村さん、もう1杯くらいは食べられるわよね?」

そう言うと、自分の皿を雅俊のほうに押しやり、新しい皿へ、ほぼ甘口のカレーに、辛口のカレーを少々混ぜて食べることにした。

「うん!ちょうどいいわ。」

香織は、幸村家のカレーの食べ方に、はじめ驚いたが、感心した。

一人暮らしの香織には絶対にできない食べ方だった。


 香織は客間に寝泊まりすることになったが、この日だけは雅俊に頼み込んで百合子と一緒に寝させてもらいことにした。

雅俊は仕方なく、楓と一緒に寝ることになった。

楓は喜んだが、雅俊は一旦楓を寝かしてから、布団を抜け出し、居間でニュース“今日の出来事”を見ていた。

百合子は風呂に入っているようだった。

台所で洗い物をしているのは香織だった。

シルクのパジャマに、頭にはタオルを巻いている。

風呂上がりのいい香りが漂ってきそうな雰囲気だった。

その後ろ姿を眺めながら、雅俊は「まんざらでもない。」と思った。

洗い物が終わった頃、百合子があがってきた。

百合子は冷蔵庫から、ビールを1本とグラスを3つ持ってきた。

「香織ちゃんもどう?」

「ハーイ、いただきます。」

三人は同じソファーに並んで座り乾杯した。

「パパ、両手に花でいいわね。」

「ああ、悪くはない。」

「でも、今日だけよ。私、明日からはお店に出るから。」

「ところで、新しい部屋探しはいつから始めるんだ?」

「明日からよ!宮田さんにもお願いしてあるからすぐに見つかると思うわ。」

百合子と香織は1杯だけ飲んだら、もう休むと言ってその場を立った。

「じゃあ、ごゆっくり。私たちは先に休ませてもらうわ。おやすみなさい。」


 百合子と雅俊の寝室は8帖の和室だった。

洋服タンスが二棹、鏡台に机、本棚、一軒間口の押入に床の間がある。

部屋の中央に布団を二組、並べて敷いてある。

百合子と香織は二人並んで天井を見ながら話をしていた。

「いつも、こうして寝ているんですね?」

「そうよ。」

「今日のカレーは感心しました。いつも、ああいう風に二つ作るんですか?」

「ええ、そうよ。楓が生まれてからはね。それまでは中辛だったのよ。子供がいる家庭では普通じゃないかしら?」

「これから、色々と覚えなきゃ。」

百合子は、香織が残される二人を引き受けてくれる決心をしてくれたのには感謝している。

しかし、香織が自分のために犠牲になろうとしているように思えてならなかった。

百合子は、何よりも香織自身に幸せになって欲しいのだ。

「ねえ、香織ちゃん?あなたはあなたのままでいいのよ。私にはなれないわ。」

「だけど、ユリさんが言ったのよ。幸村さんをお願いって。」

「ええ、言ったわ。私はあなたにお願いしたの。私のコピーロボットにじゃないわ。」

「私に出来るのかしら。自信がないわ。」

「大丈夫!あなたにしかできないわ。それに、あなたにも彼が必要よ。」

「何言ってるんですか?素敵な人を紹介してくれるって言ったじゃないですか。」

「だから、もう逢ってるわ。」

「まさか!」

「もう逢ってるわ…」

百合子はそのまま眠ってしまった。

「まさか、ユリさんの紹介したい人って、幸村さん?そんなのって…」

香織が百合子の方に向き直ると、百合子は既に、目を閉じて静かな寝息を立てていた。


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