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酔っ払いな団長

エールはみんな大好きだが、春まで補充がないので、団長さんが在庫管理をしているらしい。一気に飲まれちゃうものね。


なので今日は夕ご飯にエールがつくとなったら、みんなは物凄く盛り上がった。


他につまみがあった方がいいなと、朝用に準備していたパン生地をちょっともらい、トマトソースとチーズだけのシンプルピザも作った。


後は。。唐揚げついでにポテトも揚げよう!ジャガイモをアランさんに細長く切ってもらい、フライドポテトも作った。


結果。大宴会になってしまった。


「何これー、ポテトを揚げるなんて初めて、美味しすぎるー」


「唐揚げとエール最高」


「もう毎食ピザでも良い」


と皆さん大絶賛。アランさんはアンナ先生と2人で食べたいと、ワインとピザを持って部屋に帰ってしまった。


残りは団長と私と15人の酔っ払いのみ。


私も久しぶりにちょっと飲み過ぎてしまった。こちらのエールはアルコール度が高いのかな?


団長さんも酔っ払っているのか目元が赤い。そして団長さんは酔っ払うと抱きつき魔になるみたいだ。

「レイーーー、こっちおいでー」とくっついて来て、膝に乗せられる。


流石に鍛えているだけあって、思ったより筋肉質だ。

「アシュリー団長、私は重いですから、膝が痛くなっちゃいますよ」と私がいうと。


「レイは軽いから、これぐらい大丈夫よ。私寒がりだから、湯たんぽみたいで暖かくて良いわ」って。


私はずっと女子校だったので、こういうやり取りが懐かしい。


「団長、もうお休みになった方がいいんじゃないですか?」


「嫌ーー、ベットはきっと冷たいから目が覚めちゃう。このままが良い。。。」と半分寝ながらムニャムニャ言っている。


どうしようかと思ってたら、フィルさんとビルさんがやって来た、こちらも顔が赤いので酔っ払っているようだが、周りの皆んなよりマシな感じ。


「レイーー、あなたの料理美味かったわ。エールにあって最高」とフィルさんが言ってくれたが、私に団長がくっついているのを目のやり場に困るように横を向いてしまった。

「あなた達何くっついているのよ、そういうのは部屋に帰ってしなさいよ」とビルさんも言う。


「団長は寒いって私を湯たんぽ代わりにしているだけですよ。それより団長をお部屋に連れて行きたいのですが、私1人じゃ無理なので手伝ってもらえません?」と2人に頼んだ。


2人は団長を引きずる様に部屋に連れて行ってくれた。扱いが雑だな。

2人は団長をソファーに下ろすと、後は任せたわよと言って部屋を出て行った。


「団長、お水飲みますか?」と聞いてみたが、団長さんは目を瞑ったままだ。


うわーーまつ毛が長い。羨ましい。


「団長、このままソファーで寝ると風邪ひいちゃいますよ、ベットで寝てください」と言ってみたが、まだ動かない。


毛布でもかけたほうがいいかな?と思って部屋の中をキョロキョロ見てみる。


砦の寮は全てバスルーム付きで、私のワンルームアパートの部屋より大きかったが、流石の団長室。リビングルームと寝室は別になっている。


「毛布があるとしたら、寝室かな?団長、毛布をとりに寝室入りますね」と聞いてないかもしれないが、一応声をかける。


団長の寝室はダークブラウンと若草色の素敵な部屋だったが、ベットはぐちゃっとなっていて、洋服も床に落ちていた。


完璧人間のアシュリー団長もお掃除は苦手なのねと思いつつ、ベットを直していたら。


「あら、随分積極的なのね」と急に耳元で聞こえた。


振り向く前に、団長がベットにゴロンと転がった。


「団長!!今ベットメイキングしてたのに、後、寝るなら洋服脱がないとくちゃくちゃになっちゃいますよ」ともう布団にくるまってミノムシみたいになっている団長に言うが聞いていない。


「もう無理。私はこのまま寝るわ、ごめんなさいレイ、どうもありがとう、でもすぐに部屋から出てもらえる?」と言ったので、私はお休みなさいと言って部屋を出た。


するとさっき帰ったはずの、フィルさんとビルさんが部屋の外にいた。


「あれ、もう出てきたの?てっきり団長に押し倒されたかと思ったわ」とフィルさんが揶揄うような顔で言う。


「何言ってるんですか、団長にも私にもそっちの趣味はないですよ」と言うと。


ビルさんは私の肩に手を回して、「団長はすごくモテるのに、浮ついた話も全くなくてさ、()()()の気があるって噂だったし」と言った。


あれだけの美人だとそりゃモテるだろうな。


「だから、私達はレイの事が心配で、ちょっと様子を見ていたの。何かあれば助けられるようにってね」と2人が言うが。


「まさか、私は自分の国でも全然モテなかったし、大丈夫ですよ」


「そう?意外ね、レイは素敵だし、優しいし、料理も上手だし、モテると思うんだけど、その内素敵な人が現れるわよ」ビルさんが私の背中をバンバン叩く。ちょっと痛い。


でもそろそろ私も眠い。


私の部屋は団長さんの部屋の向かいなので、2人にお休みと言って部屋に入った。


だから、2人がつぶやいた言葉は聞こえなかった。


「レイの部屋を自分の部屋の向かいにするって、相当気に入ってるわよね」






唐揚げにポテトにビールは最高ですよね。


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