ここは何処ですか?
短編にしようと思ったら、思ったより長くなったので短い連載になります。
私はとても混乱している。
何故、私は今見たこともないベットに寝ているのだろうか?それも保健室のような病院風のベットだ。
そして、私の周りには4人の制服を来た男女がいる。
男女。。かな。男性1人、女性1人、でも後の2人は髪の毛は長いし、喋る言葉も仕草も女性っぽいが、ガッツリ喉仏があり、体格も男性っぽい、声も低い。
オネエ系男子?
でも私が混乱しているのはそこではない。
私が何故ここにいるのか?
私はやっと月末処理を終えて、ギリギリ終電に間に合時間に会社を出てた。コンビニで適当にご飯とレモンサワーを買って、明日は休みだし寝坊できると、るんるんで1人暮らしのアパートに帰って来た。
シャワーを浴びて、ダボダボの部屋着に着替えて、レモンサワーの缶をプシュッと開けた。
そこまでは覚えている。
しかしそこから記憶が全くない。
レモンサワーを飲みすぎた?1本しか買ってないけど。
自分が着ているものを見ると、ダボダボの部屋着、下はブラ付きキャミソール、シャワー後なのですっぴん。
自宅だから許されるこの格好で人様の前にいることだけでも信じられないのに。
そして、どう見てもこの人達は髪の毛の色や目の色から日本人じゃない。でも日本語を流暢に話している。
「あ。。あの」
私が声をかけると、全員びっくりした顔で私を見た。
「あら、この子外国人だと思ったら、この国の言葉を話せるのね」と赤毛の女性が言う。
「俺は団長を呼んでくるよ」と金髪の男性が出ていった。
オネエ系の2人は私をじっと見ている。よく似ているので双子だろうか?
「怖がらないで、私はフィル、こっちは私の双子の弟のビル、何処か痛い所はない?」とフィルと名乗った茶髪の男性が言う。
「あなた、私達が演習中にいきなり空から落ちてきたのよ」ともう1人の茶髪の男性、恐らくビルさんが、私が落ちてきた様子を実演してくれた。どうやら大の字になっていたらしい。
「だから私達で医務室に連れて来たの。パッと見た感じ怪我は無さそうだったけど、念には念を入れて、チェックした方がいいし。先生はランチでいなくて、今探しているからね」とフィルさんが言った。
私は2人の勢いに負けて何も言えなかったが。何とか声を絞り出して言った。
「ここは何処ですか?」
「「わーーやっぱり記憶がーー」」流石の双子、よくハモるな。
フィルさんとビルさんが大騒ぎしていると、
「こら、静かにしなさい!怪我人の前なのよ」と颯爽と入って来た背の高い女性だった。
「すみません、部下が騒がしくして。私はこのサザランド国の第2騎士団長、アシュリー・ベルと申します。先生はもう少しで来ますので、もし大丈夫でしたら、言葉が通じると聞きましたので、少しお話をする事はできますか?」
髪の毛は赤く。緑の目を持つ美女だ。
背が高くて、モデルのような人で女の私でもドキドキしてしまう。
「勿論です。私は佐々木玲と言います。こちら風に言うと、レイ・ササキです」
「レイさんですね、早速ですがレイさんはどちらの国からいらしたのでしょうか?この国ではその肌の色と黒目、黒髪はとても珍しいので」とアシュリーさんが私の顔?いや、髪の毛をじっと見る。
「私は日本の東京に住んでいます皆さんは日本語を流暢に話してますので知っているのかと思いました」
それを聞いてアシュリーさんは首を傾げた。何しても美人は様になるな。
「に。。ほん。。ごですか?それはレイさんのお国の言葉ですか?私達はサザランド国の言葉を話していますよ。そしてレイさんも」
「は?」
「そしてニホンというのは。。」と団長さんが続けようとした時、白衣を着た、シュートカットの背の低い女性が入ってきた。
「何、こんなに人だらけで、診察の邪魔だから全員出て行って。もう昼休み終わるでしょ」とその人が言うと、フィルさんを含めた3人は渋々と部屋を出た。
アシュリー団長さんはこちらをチラッと見て、「アンナ先生、私はまだレイさんにまだ質問があるので、診察に立ち会ってもよろしいですか?」と聞いている。
「それはレイさん次第ね。検査とはいえ、見た事がない人がいたら緊張するでしょう」とアンナ先生が言う。
アシュリー団長さんはちょっと厳しい顔をして。「私は先生の護衛も兼ねてるんですよ、ごめんねレイさん、あなたのことはまだよく分からないので、怪我をしている可能性があっても、こちらは警戒する必要があるんの。ここは隣国との国境でスパイも多いからね」
なるほど、団長さんならまだしも先生は私と同じぐらいの体格だし、私が先生に害をなさないとは限らないものね。
まあ私は運動神経ないし、力もないから何も出来ないけど。断ったら怪しまれそうだし。
「勿論ですよ、私の素性が分からないでしょうし、ただ同性ですがやっぱり、お医者様以外の方に、それもほとんど知らない方に色々見られるのは恥ずかしいので、カーテンの向こう側にいて頂けると有り難いのですが」
「そうね、私も気遣いが出来てなかったわ。先生もそれでいいでしょうか?」と団長さんが頷いた。
「レイさんだっけ?大丈夫と思うけどな。こんなヒョロヒョロでは私を襲うとか出来ないだろうし、まあ好きにして」とアンナ先生が言う。
その時、ドアがノックされた。団長がドアを開けると、さっきいた金髪の男性がいた。
「団長、こちらで時間がかかるようでしたら、俺たちは演習の続きをしようと思ってますが、宜しいでしょうか?」
「ああ、アラン副団長、迷惑をかけて申し訳ないわね、終わり次第そっちに行きます」と言った後、団長がこちらを振り向くのと、私がダボダボ部屋着のトレーナーを脱ぐのが同時だった。
あ、カーテン閉め忘れたと思ったけど、ブラつきキャミだから大丈夫か。
これ以上脱ぐ必要があるかな?と思ってアンナ先生を見ると固まってる。
アシュリー団長は金髪の人、アランと言われた男性をすごい勢いで押し出しつつ外に出ていった。気を遣ってくれたのかな?
「先生?どうかしました?」
「え?それ?どうして???」
オネエ系の騎士ある意味強そう。




