表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/22

21 戦略を立てる7

「長老様。お聞きしたいのですが、この2本はどのような宝剣なのでしょうか?」

 彼女が聞いた。


「それぞれ、太陽の属性である光、月の属性であるきらめきの力を発し、高いスキルがある剣士が使えば発する力も強くなるとされています。そして最も重要なのは、両方の剣とも魔族が使う魔力に打ち勝つことができることです。」


「御説明、ありがとうございます。陛下が太陽の剣を持ち、私が月の剣を持つということでよろしいでしょうか。」

「うん。それで良い。ところで長老殿、彼女は我がフランツ王国の姫軍師フーカだが、さきほどから、姫、姫と呼ばれているが、姫軍師を縮めて呼ばれているのだろうか?」


「陛下、何を申されますか。この方は白雪姫様としか呼べません。私達ドワーフは、白雪姫様を縮めて姫様とお呼びしています。」

「今日はコスプレ…失礼した…ドレスを着ていないが。」


「はい、私もドレス姿にお目にかかれると大変期待しておりました。しかし、今日着られている軍師の軍服も、姫様の内面の力強さが全面に強調されて大変似合っていらっしゃいます。」

「私の服装のことはもういいです。お2人ともお話を続けるのは、もうお止めください。」


「それでは、今日はこれで終了とする。長老殿、大切な宝剣を献上していただき感謝申し上げる。」

「陛下、それでは退席させていただきます。姫様もフランツ国の軍事を任せられた立場として、お気持ちが安らぐ時はほとんど無いとは思いますが、できる限りお健やかにお過ごしください。」


「はい。長老様、恐れ入ります。」


 ドワーフの長老達が退席した後、ナオト国王がその場に控えていた従者達に言った。

「しばらく姫軍師と2人だけにしてくれないか。」


 謁見の間に2人きりになった後、彼は彼女に言った。

「北川さん、剣技は大丈夫ですか?」

「いえ、これまで全く経験ありません。佐藤さんの方こそどうですか。」


「僕は大丈夫です。小学校から始めて大学を卒業するまで、ずっと剣道の道場に通っていました。後2か月程度で魔王軍との戦闘が始まりますが、少しも剣を使えないのは不安ですね。」


 ………


 姫軍師フーカは心配になって、宮廷魔法師イワンに大魔法師マーリーを呼び出してもらった。

 すると、彼女の部屋に煙の壁が現われ、そこにマーリーの顔が浮かんできた。それを見て彼女は聞いた。


「ゴブリンのみなさんが、はるか昔から大切に保管されてきた太陽の剣と月の剣を献上してくださいました。ナオト国王が太陽の剣を、私が月の剣を所持することになりました。ところが、私は国王とは異なり、今まで剣を使ったことが全くありません。宝の持ち腐れになってしまいます。」


「姫軍師様。全く心配される必要はありません。あなた様は高いスキルをおもちです。その中の習得能力をお使いになれば、一瞬にして剣技も達人並になります。強い騎士をお相手にして、しばらく打ち合いをしていただければわかります。」


 マーリーのアドバイスを受けて、すぐに彼女は騎士長に依頼して木剣で打ち合いの練習をすることとした。

「騎士長様、遠慮しないで打ち込んでください。」

「わかりました。姫軍師様。」


 騎士長は最初、かなり遠慮して木剣を打ち込んだが彼女はそれを軽くよけた。

 その後、だんだん騎士長の遠慮は無くなり、本気で木剣を何回も打ち込んだが全く彼女に当たらず、最後には絶妙なタイミングで振るわれた彼女の一撃で簡単に倒された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ