ブーゲンビリア・フルール
きらびやかだ。
震える足を叱咤して案内された部屋に私は心をなるべく無にして意識を保っていた。
ここは私が配属された仕事部屋。
アマリリスさんという方が私に仕事を教えてくれるようだ。金色のプラチナブロンドの髪と緑色の瞳の美しい女性。絵画から出てきたような容姿に同性でありながらどぎまぎしていたらすず様はとてもブーゲンビリア様に愛されておりますのねとちょっとよくわからないことを言われフリーズした。
どうやら結婚式に参加してくれていたようでその見事なドレスといつもより表情が柔らかいブーゲンビリアさんにアマリリスさんは驚いていたようだ。
ブーゲンビリアさんそんなに愛想悪いのか。
確かに陽キャではないだろうし魔術師のイメージ的な意味でもブーゲンビリアさんはどこか掴めない人だ。
悪い人ではない。むしろ親切だと思う。書庫とか読み放題だし。お願いしたら色々な魔法を見せてくれる。
でもお互い利害関係の夫婦だから騙しているようで居心地が悪い。
ブーゲンビリア・フルールさんは公爵家の3男で上にお兄様とお姉様がいる。
お目にかかれていないが絵画からでも伝わる意志の強そうなウイエ様。騎士団長をしていて今は仕事でケラススという街に居るそう。
お姉様のプリムヴェール様は海外を飛び回り古跡巡りをしているそう。
おふた方は一応結婚式には参加されたが忙しいようで式が終わったらすぐさま各々の生活に戻られたようだ。伝言でブーゲンビリアに嫁が出来るなんてびっくりした自分達はまだ独身を楽しむからよろしく!
その伝言にブーゲンビリアさんは意図は深く考えないように大丈夫だからと言われ中々個性的な方たちですねと発言を控えた。なんか二人以外外堀内堀が埋まっているような怖い予感がする。




