表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

音楽団の暝里音と虎武①

「いらっしゃいませ〜なんでも杖にしちゃう屋さんでーす。今日は何を杖にしたくていらっしゃいました?あーなるほど。それならお手頃価格のこの魔法石で杖にしてみてはどうでしょうかー?」


 今日も、明るいはつらつとした声が聞こえてくる。


 暝里音音斗くらりねねとは憂鬱だった。これまで十年も勤めてきた音楽団をクビになったのだ。

(何もかもがアイツのせいだ…)

 暝里音がクビになったのには、原因の人物がいた。


「こんにちわ!今日から音楽団に新加入します、虎武(とらむ)ペトと言います!よろしく!!」

 とにかく元気な金と黒の入り交じった髪のアイツは、音楽団をいっそう明るくした。

 私も、アイツのことは嫌いじゃなかったし、むしろ好感を持っていた。だからこそ、あんなことをされるとは思わなかった。


 ある日、楽団長に呼び出された。そこで、突然クビを言い渡された。

「虎武がお前にいじめられていると聞いた。お前がそんな最低なやつだと思わなかった。そんな楽団の調和を乱すやつはでていけ!!」

だそうだ。

 勿論身に覚えはないし、仲も良かったほうだと思うのだが…だが、真っ直ぐな楽団長が嘘を言うはずがない。つまり、これは虎武が流した嘘だということだ。

(なんで…許せない…)

今から思えば、私も短路的だったかもしれないけど、やっぱりどうしても許せなくって、こう決意した。

「ソロで音楽やって、いつかあの音楽団も超えてやる!!」


 まず、ソロで音楽を始めるには、楽器が必要だがこれは音楽団の時も吹いていた自分のクラリネットがある。簡単に売れるには、道端で演奏をして投げ銭を貰うストリートアーティストが良いだろう。幸いこの国は音楽を重んじている素晴らしい国で、(最高かよぉぉぉぉぉぉ!!)ストリートアーティストなんてそこら中にゴロゴロいる。音が混じるのでは?と思うかもだけどそこはすごいことに国が売っているナゾの魔法器具で音の境界線みたいなのを作れる。(めっちゃ高ぇ。だが便利)貯金だって普通に暮らせば半年は行けるぐらいあるし、(過去の私ナイス)前から少し興味もあったので転職届みたいなのを出して早速始めてみようと思ったが…

(インパクトが足りない…)

 やっぱりただクラリネットを吹くだけじゃだめかぁ…そこそこに腕はいいほうだと思うけど…

 それなら大道芸をやりながら?いや、それは楽器を落としたら危ない…他の人と一緒に?いや、私はソロでやりたいんじゃあああああああ!!!(謎の意地)

「それなら、楽器に工夫してみたら?」

幼なじみの鳥井花菜里とりいかなりに相談してみたら、そんな答えが返ってきた。カフェでどでかいいちごミルク(果肉入り)を飲みながら彼女は答える。

「というか虎武がそんな事するとは…まぁいいか。楽器に工夫、どう?」

「いや、私はクラリネットしか吹けない…」

「じゃなくて、クラリネットに工夫をするの。」

「え?」思わず声が漏れた。

「いーやいやいや!楽器は下手にいじったら壊れちゃ…」「もうこれは直接行ったほうがいいか。お金とクラリネット持ってる?」「え?まあ全財産…」「何で持ってるねん。とりあえずそのコーヒーおごるから行くよ。」「いやっほう!おごってくれるなんて神…ってどこ行くの!?!?」

そのまま腕を引っ張られ、しばらく歩くと路地裏のお店にたどり着いた。

「わーお。おっしゃれ~。」

「でしょ?」

「何で花菜里が得意げなの?」

そのままノックして一緒に入る。

「いらっしゃいませー!あっ!この前のお客さんお友達連れてきてくれたのー?」

「うん、そうだよー。こいつのクラリネット杖にしてくれる?」

うん?私のクラリネットを…杖に…?

「えちょっと待って」

どうでしたか?よければ感想などよろしくお願いします!

すみませんが、更新は気まぐれです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ