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【プロットタイプ】ちょっと頑張れば

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

不登校の子の気持ちを味わう昼下がりです。

――うぇ……。

朝から始まった。体温上昇。胃のむかつき。倦怠感。貧血。それでも『ちょっと頑張れば』、電車に乗った乗れるし、仕事だって定時まで出来る。だから今朝方、何食わぬ顔で家を後にした。

けれども立ちっぱなしのまま電車に揺られて居ると、その『ちょっと頑張れば』が難しくなった気がする。

真っ直ぐ立って居られないし、ぐちゃぐちゃとした体調不良は治まらないし、兎に角気持ち悪い。其れは乗り換えの駅のベンチに座り込んでも変わらなかった。

次、次の電車に乗ったら、会社はすぐそこ。すぐそこまで行ったらまた決めれば良い。椅子に座ってる仕事するも良し、上司に相談して帰宅するも良し。でも今の私は指一本動かすのさえ難しくて、そのまま蹲ってしまった。

とりあえず、会社には行けた。けれども体の限界を感じ、そのまま家まで蜻蛉帰りした。


帰って来た家の中は、当然誰も居なかった。瑠衣には連絡を入れたが、看病目的で帰ってくる事は無いので、これから夜になるまで私一人である。

取り敢えず、倦怠感と気持ち悪さから、羽毛布団を引き摺り、そのまま床の上で寝る。『布団で寝るのは夜だけ』という謎の拘りは、布団から出られない時を除いて健在らしい。

そうして寝た。ただ疲労に身を任せて、ただ眠り続けた。

次に目覚めたのは、昼時だった。何もしてない癖に一丁前に腹は空くようで、先日買っておいたサンドイッチを椅子に座って食む。そうして今の現状を忘れる為に、ネットを弄る、ゲームをする、小説を書く。

悪い事をしている様だった。皆、学校や仕事をしているのに、こうやって家に帰って来て、やらなきゃいけない事以外の事をしている。其れが例え体調不良だとしても、心に降り注ぐ灰は留まる事を知らない。

体調不良が一時的に緩和すると襲い掛かるのは、精神的な苦痛だった。

不登校の子も、こんな気持ちなのかな。学校に疲れてしまって、病んでしまって、動けなくて、部屋に篭ってしまって。当の本人の中では正当に休む理由があるのに、周りの事を考えると罪悪感が凄くて。

しんどい。やっぱ会社行けば良かったかな。そうすれば、『ちょっと頑張れば』何でも出来そうで。でもあの時はあれが出来る私の全てで。

「……っぅ……」

何だかなぁ。何時もと違う味するんだよ。このサンドイッチ。

……早く帰って来ないかな。瑠衣、

体調不良で休む時、皆様どうしてます?

人によって基準がまちまちじゃないですか。

だから、なんか、線引き欲しいなって何時も思います。


一度でも人を殺すと次も殺せてしまう。

『人を殺す』という難易度が大きく下がってしまう。

だから自分は誰一人として殺さない。

これ何処かで見た漫画の名言です。


一度目よりも二度目のハードルの方が遥かに低い。

だからやっちゃ駄目な事は最初からしない。

これと似た様な事が、今あるんですよ。


体調不良とはいえ、休む事には変わりはありません。

その時『この理由で休む』っていう事例が出来てしまうと、次回も同じ理由で休めてしまう。

病態の重軽に関わらず『休みます』が言えてしまう。

だから、甘くなって駄目になる前に線引きが欲しい。


まぁ、体調不良で休んだからと言って、ずっとベッドで寝てる訳ではありません。

大抵の場合、波があって、良い時は動けるけど、駄目な時は動けないだと思います。


駄目な時は体が動かないので、休んで良かったって思うけれど、良い時は暇して何か弄り出すので、『また何かしら理由付けて休むんだろうな』って気持ちになります。体か心のどっちかがしんどい。


不登校の子もそんな感じかなと。

最初は心が限界で、学校行くという選択肢を止めてしまったけど、後半になって、そこそこ軽くなると『あの時動いていればな』って思っちゃう。

明日も同じ様に過ごしちゃうのかなって、鬱になっちゃう。


ね。しんどいわ。夜になる度に『あの時ちょっと頑張れば』って思っちゃう。

でもあれがあの時出来た、最大限なんだよな。

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